この画像を大きなサイズで見るクレーンゲームは日本はもちろん、香港や中国本土でも、非常に人気のあるエンターテインメントである。
だが中国・深圳にあるゲームセンターで、クレーンゲームの景品をめぐって物議をかもしている。
このゲームセンターでは、なんとクレーンゲーム機に、生きているハムスターを景品として入れていたのである。
この様子は中国国内でも問題視され、全世界のSNSやメディアで拡散され、さらなる批判が殺到することになった。
生きたハムスターがクレーンゲームの景品に
ハムスターを景品にしていたのは、深圳市のショッピングモール「ハイヤ・メガ・モール(海雅繽紛城)」にある、「悦空の城」というゲームセンターである。
問題のクレーンゲームは、このように2台並んで置かれていたそうだ。
この画像を大きなサイズで見る映像には、客がクレーンを操作してハムスターをゲットしようとしている光景が映し出されている。
穴の開いたお玉のような形の器具でハムスターをすくい取るのだが、客はガラスを叩いてハムスターを器具に乗せようとしたり、大声で騒いだりしている。
このハムスター・キャッチャーを写した動画は、中国のSNSに複数投稿され、ネット上で広く拡散された。
映像ではハムスターたちは狭い空間に閉じ込められ、騒音や人混み、クレーンとの接触の影響を受け続けており、明らかにストレスを受けているように見える。
さらにこの店では、春節(旧正月)の休暇で商業施設が閉まっている間、ハムスターに餌を与えたり世話をしたりする人が、誰もいなかったことも明らかになった。
この事実が広まると、中国国内の多くの人が「動物虐待だ」「残酷すぎる」と批判し、市民サービスの窓口に通報する人が相次いだ。
だが当局は、「深圳には動物保護法がないため対応できない」と説明し、善意の通報は何度も退けられる結果となったのだ。
批判を受け撤去するも、代わりに金魚とカメのゲームを設置
2026年3月、批判を受けたゲーセン側は、ハムスターを景品とするクレーンゲームを撤去した。理由については、「許可されていないから」とだけ説明したそうだ。
最終的に撤去されるまで、ハムスター・キャッチャーは少なくとも1か月以上、ここで稼働していたとみられている。
だが話はこれで終わらなかった。店側はハムスターの代わりに、金魚や熱帯魚、カメを入れたクレーンゲームを、新たに計6台設置した。
下は同じ店舗ではないが、金魚のクレーンゲームは、おそらくこんな感じだったと思われる。
このゲームはQRコード決済で購入したコインを入れて遊ぶ方式で、コイン3枚で15分間、金魚すくいができるとのこと。
金魚は水槽ひとつあたり、100匹以上入れられており、汚れた水の中に過密状態で放置されていた。
近くには管理するスタッフの姿もなく、捕獲用のネットには排泄物や汚れが付着したままだったそうだ。
店内には動物取扱許可証や防疫条件適合証明書などの掲示もなく、営業の適法性にも疑問が残る状況だったという。
中国では生き物キャッチャーは珍しくない?
実は生き物をクレーンゲームの景品としているのは、中国ではこのゲーセンに限った話でも、これが初めてというわけでもない。
また、景品もハムスターや金魚のほか、ウサギやトカゲ、さらには犬や猫ど多岐にわたっているんだとか。
2026年1月には上海の商業施設にあるゲーセンで、金魚やハムスターのほか、ウサギやヒメウズラなどを使ったUFOキャッチャーが物議を呼んだ。
さらに3月には湖南省の商業施設でも、魚やハムスター、ウサギなどが景品として使われていたことが報道されている。
下の動画は、ハムスターや金魚をすくっている様子。ウサギの姿も見えるな。こうやってゲットした生き物は、その後いったいどうするのだろうか。
今回のゲームセンターがどうだったかはわからないが、店によっては生き物を別の景品と交換できるところもあるようだ。
また、ゲットした数に応じてポイントを付与し、他の生き物と交換するシステムをとっていた店もあるらしい。
もし家に連れて帰りたい場合には、さらに追加料金を支払って、生き物を入れる容器を購入する必要がある。
もちろん、交換した生き物は、再びクレーンゲームの機械に戻されて、次の客にすくわれるのを待つことになるのだ……。
中国には動物の虐待を防止する法律がない
中国には今のところ、全国レベルで「小動物やペットの虐待そのもの」を直接処罰する、包括的な動物福祉法は存在しない。
野生動物保護や防疫、食品衛生にかかわる法律はあるものの、動物虐待防止や動物福祉の法律は、現状ではまだ整っていないと言えるだろう。
地方自治体レベルでは、大都市を中心に、犬の飼い方などに関する条例や、動物医療に関する指針が設けられているところもある。
しかし欧米や日本のように、「動物に不必要な苦痛を与えてはならない」「動物を遺棄してはならない」といった、動物福祉に関する分野は遅れているのが現状だ。
そのため今回のように生き物を景品として扱っているケースでも、ゲームセンター側を「動物虐待」を理由に処罰するのは難しい。
ただし、今回のケースは「動物を扱う事業活動」に該当するため、「動物防疫法」に基づいて、違法認定や処分が行われる可能性はあるとのこと。
また、出店を許しているショッピングモール側にも、テナントの資格審査や運営管理を行う責任がある。
この責任を果たさず、違法行為や被害発生を招いた場合には、市場監督管理部門から責任を問われる可能性があるという。
中国でも動物愛護の意識は変わりつつある
実は2009年に、中国社会科学院の研究者らが「反虐待動物法」の草案を作成したことがある。
これは犬猫への虐待や残虐行為、過度な展示なども対象に含むかなり踏み込んだ内容だったらしいが、いまだに立法には至っていないのだそうだ。
とはいえ、最近は中国でもペットを飼う人が増えたこと、若年層を中心に動物福祉への理解が進んだこと、国際的なイメージの問題などから、動物の扱いを取り巻く空気はかなり変わってきているらしい。
このハムスターキャッチャーに対しても、海外はもちろん、中国国内からも批判するコメントが殺到している。
- どうしてこれが合法なのか理解できない
- 中国本土には動物保護法がないから普通のことなんだよね。いつになったらペットを守る法律ができるんだろう
- 政府の考えでは、猫や犬は動物だけど、鶏や豚、アヒル、羊、魚は食物だから、なかなか動物保護法ができないんだよ
- 中国人として、私はこういう店が大嫌い。店員に「なんでこんなことするの?」って聞くと毎回怒る。中国人すべてが動物の保護に関心がないわけじゃない。動物を守る法律がないのが問題なんだよ
- 前にシンガポールのレストランで、生きたカニをクレーンゲームに入れて、客に捕まえさせてたことがあったのを思い出した。批判を受けたら撤去して謝罪してたよ
- インドネシアの夜市で、金魚すくいを見たことある。子供たちに人気なんだ。でもハムスター版とか、ゲームセンターで金魚すくいっていうのも初めて見た
- 韓国でも10年くらい前まではあった気がする
- 本当にひどい。包括的な動物福祉法がなくても、生きた動物をクレーンゲームに入れる行為くらい禁止できるはず
- 命の商品化は嫌いだ。食肉産業だって十分残酷だけど、人は生きるために命を食べてる。でも、それ以上に動物を搾取する必要はないと思う
- お金儲けだけがすべての人間にモラルや良心を期待しちゃいけない。
- 中国はかなり発展した国になったのに、「命の価値」に対する考え方はいまだに古い部分があるように感じる。動物福祉への意識が低く、時には国民の命さえ後回しに見えることがある。国の本当の成熟度は、社会で最も弱い立場の存在をどう扱うかで決まると思う
- 中国本土にも動物虐待を禁止する法律が必要だよ。こんなのひどすぎるし、関わった人間は処罰されるべき
- こういう商品を求める消費者がいなければ、店も提供しないはずだ。中国では西洋ほど、動物福祉は重視されていない。だからどこのモールにも、プラスチックケースに小動物を閉じ込めたミニ動物園とか、魚釣りゲームみたいな、何らかの動物虐待的なものがあるんだ
- もちろん、こういうのを喜ぶ消費者は一定数いるだろう。でもだからといって許される話じゃない。これだけ反発が出た時点で、大多数は支持してないと思う
- 中国ならどこにでもあるわけじゃない。こういうのをやってる特定の店があるだけだって
海外のコメントには、「日本でロブスターキャッチャーを見た」と批判する声もあったし、今も縁日やお祭りでは金魚すくいを見かけたりする。
生き物を景品化することへの境界線は、文化の違いや一人ひとりの意識や受け止め方によっても変わって来るのだろう。
また、すべての国民が動物保護に関心がないわけじゃない。実際にクレームの連絡をしたのも中国の人たちだ。国家と個人は分けて考えたほうが良い。
中国政府は自国を「民主主義国である」と主張しているが、主要な国際政治学の基準では中国は「民主主義」ではないと分類されている。
個人の意見が尊重され、国家の法律を変えることができるのが「民主主義」ならば、少なくともそうあってほしいものだ。
References: China game shop slammed for using live hamsters in claw machine, now utilising fish, turtles
















一党独裁なのに民主主義とかちゃんちゃらおかしいいいい!
たった2年の命なのだから大切にしてあげて欲しい
実際ロブスターキャッチは池袋かどこかで見た記憶がある
金魚すくいも普通に残酷だよね
そういえば自分も縁日の金魚すくいを見るとまず「可哀想」と感じるようになったな
子供の頃はキラキラと楽しげに見えていたのに
>>中国には動物の虐待を防止する法律がない
そりゃ人権すらないからね
たださぁ、中国でコレに批判が有ったっていう事に
少し驚いたな。だって市場に行けば生きたままの
あらゆる動物が食用として売っているからねぇ。
日本でもイセエビやベタのクレーンゲームが在ったね。
それに金魚すくい、亀すくいも現在進行形で在る。
もしかしたら、中国の販売者視点だと、生き物というより「生きた食材」という認識なのかもしれない。
スーパーで生きている魚などが売られているのと同じように。
かなり昔だけれど、夜の飲み屋街には
赤や青に着色された「ヒヨコ(オス)」 を売る出店があった。
日本でもお祭りでヒヨコ売ってたと聞くけど…
さすがにコメント欄は冷静だね
クレーンゲームで生き物を扱う事を問題の本質とすることに、違和感を覚えるのはワシだけか?
生き物をおもちゃにするなよ
5ch-res-ai.vercel.app、長い流れの把握にけっこう便利
中身がゴキブリとかだとバッシングしなくなるんだろ?こち亀で見た
昔日本のゲーセンでも似たような物を見たな
何処の国でも考えること同じか