この画像を大きなサイズで見るイギリスの南ウェールズ、オグモア・バイ・シー周辺の海岸に、古い黒革の革靴が大量に現れて話題になっている。
その数なんと400足以上。どれもビクトリア朝時代(1837年~1901年)の古いデザインではあるものの、状態はそれほど悪くない。少なくとも、履き古した靴には見えなかった。
現在のところ、150年前に沈んだ難破船の積み荷が流れ着いたとの見方が有力だが、真相はいまだ謎のままである。
海岸で見つかった謎の革靴の山
2025年9月以降、南ウェールズのオグモア・バイ・シーとその近隣の4か所のビーチで、合計437足の革靴が見つかった。
発見したのは、この地域で岩礁の再生プロジェクトを主導する非営利団体「ビーチ・アカデミー」のもとで、海岸の清掃活動をしていたボランティアである。
靴はどれも鋲付きの革靴で、おそらくは19世紀の、ビクトリア朝時代のものと思われた。古びてはいたが、履き古されたり傷ついたりした様子はなかったという。
この画像を大きなサイズで見る大量の靴が見つかったことに当惑したビーチ・アカデミーは、SNSに発見時の写真を投稿し、情報の提供を求めた。
オグモアとラントウィットの海岸で発見された数百足の革靴について、何か手がかりをいただけませんか?
現代風というよりは昔の靴に似ており、主に成人男性と子供用のものだと思います。靴は岩の隙間や堆積物の中に埋まっており、潮だまりの帯から少しずつ掘り出しているところです
この画像を大きなサイズで見る150年前に沈んだ難破船の積み荷か?
ビーチ・アカデミーのエマ・ランポートさんは、この靴は150年ほど前に、オグモアの沖合にあるタスカー・ロックに衝突して難破した、イタリアの貨物船「フロリック号」のものではないかと推測している。
この船はイタリア製の靴を積んで難破したと伝えらえれ、地元の伝承によると、靴はオグモア川に流れ着き、浸食によって定期的に現れることがあるという。
また、かつて近隣のブリジェンドという街で栄えていた靴産業と関連しているのでは?という説も浮上した。
1960年代頃の最盛期には、この地域の工場で毎週5万足以上のブーツや靴が生産されてたのだそうだ。
当時、不要な在庫が川に投棄されたという話も伝えられており、それが今になって現れたのでは?というのである。
この画像を大きなサイズで見るだが、今回海岸で見つかった革靴は、デザインなどからビクトリア朝時代(1837年~1901年)のものであるという見方が有力視されているようだ。
バンガー大学で海洋科学を研究しているマイケル・ロバーツ博士は、150年の時を経て、難破船の積み荷が姿を現す現象は十分にあり得ると語っている。
ヴィクトリア朝時代に沈んだ船は、そろそろ崩壊し始める段階に差しかかっており、潮の流れの変化や嵐の影響を受け、その過程が加速することもあるという。
この画像を大きなサイズで見るまた、作家でマッドラーカー(川の泥をさらって遺物などを探す人)のララ・マイクレムさんは、これらの靴は間違いなくビクトリア時代のもので、フロリック号から来た可能性が高いと話している。
ララさんは、ビクトリア朝時代の女性の足は今よりもずっと小さかったため、子供用とされた靴は、実は女性用である可能性が高いのではないかとも述べている。
このニュースを見た人たちからは、さまざまな意見が寄せられていた。
- なんでこんなに状態がいいんだろう。何年も水中にあったなら、もっとボロボロになってそうなのに……
- 海の底で、ヴィクトリア時代の幽霊の子供たちがずっと磨いてたんだよ
- 数年前、フロリダで150年前の靴を見つけたことがある。あまりに保存状態が良くて驚いた。それで調べてみたら、白樺の油を使ったなめしのおかげで、海中では革が意外と保存されるって知ったよ
- 実はタイタニック号で、人間の痕跡として残っているのもほぼ靴だけなんだって。沈没船の中で、人が倒れていた場所に靴が散らばっているらしい。通路の真ん中に、大人用の靴の横にとても小さな靴が1足あったりとか。時間の流れで少しだけ動かされているみたいだけど
- 参考までに言うと、船の残骸の中にある靴の大半は遺体からじゃなくて、荷物の中から出たものだよ
- その靴、今はどうなってるの?
- 今も持ってるよ。カチカチに硬くなってて、ずっと飾り棚に入れてあまり触らないようにしてるんだ
- 4か月で靴底が剥がれたブーツを履いたことがあるってのに、こっちは150年も海にあったのに生き残ってるのか
- で、炭素年代測定はしたのかな?
- コスプレとか歴史の再現って普通にあるし、そういう昔風の靴を作る会社も実在する。現代の輸送コンテナが落ちた可能性の方が高い気がするな
- 革には天然のタンニンが含まれていて、防腐作用があるんだ。低温で酸素の少ない海中の環境も、腐敗を引き起こす微生物の活動を阻害する
- 最近のものでも炭素年代測定ができるのか気になって調べてみたけど、だいたい500年未満のものは炭素14が多く残りすぎていて、現代の物質と区別しにくいらしい。だから、もしこの靴が本当に100~150年前のものだとしたら、炭素年代測定では判別できないみたいだ
これらの靴の出所について、まだ確かなところはわからないが、現地ではこれまでにも似たような状況で靴が発見されたことがあったらしい。
ビーチ・アカデミーは岩場の環境を回復させるための清掃活動をしており、発見された靴はその都度取り除いて回収しているとのこと。
今後、博物館などで保存・展示されるのか、あるいはリサイクルされるのかは、現在のところ決まっていないようだ。
References: Hundreds Of 19th-Century Black Leather Shoes Have Mysteriously Washed Up On A Beach / Why Did Hundreds of Victorian-Era Shoes Just Wash Ashore in Wales?
















こういう話好き。
天然のタイムカプセルみたいな
未使用品ならいいけど、沈没船の犠牲者だと嫌だな
後は研究家の目利きに任せよう
定期的に靴を履いた千切れた足が打ち上げられるアメリカの海岸と比べると微笑ましいな。
だよね
まあ、なめしに何が使われたかは謎だが
重金属とかなら危ないし、人の脳みそなら猟奇だね
回収して安全な処分を
足首つきで打ち上げられるのはさすがにキツいもんな
沈没船の中の木箱が壊れて靴が水面まで浮き上がって打ち上げられたんだろ。
タイタニック号に遺った靴の写真は自分が持ってる本にも載っているわ。
ここが墓標であることの証である、というキャプションがついている。
次は請求書が流れ着きそう
海水に浸された革靴・・・私の記憶が確かなら貴重な食料じゃないか!!(漂流物の小説の読み過ぎ)
逆に本革だから、加水分解とかしないのかな
時代的にクロムなめしもタンニンなめしも両方あったから
どっちかわからんけどめっちゃ状態いいね。
生物分解されてないってことは化学系のクロムかな…。
ステッチの技法とか今は見かけない技や装飾センスとか
あるかもしれないから歴史資料として貴重かもね。
フジツボや海藻が付いてないんですね。箱に入っていたからか、柔らかい素材には付きにくいのか、なめし剤の成分が嫌なのか…
縫い糸は消えているかしら?
他に重大なお宝があるのではと考えてしまった
積み荷なら同じ種類の靴が沢山あるはずだよね
使われていた靴ならその痕跡もあるはず
そっかー、すでにそのころには既製品があってオーダーメイドだけじゃなかったんですね。 同じデザインのいろんなサイズの靴があるって感じかな。 しかし、女性の靴っぽく見える写真もあって、センスと人間の足の形は変わらないのだなと