この画像を大きなサイズで見るもしも突然目の前にヒーローが現れたら、あなたの行動は変わるだろうか?
イタリア北部の都市ミラノで興味深い社会実験が行われた。研究チームはまず、妊婦のふりをした実験協力者を電車内に乗せ、次にバットマンのコスプレをした協力者を登場させた。
すると、席を譲るなどの親切な行動をした乗客の割合が、バットマンがいないときに比べて約1.8倍に増えたという。
研究者たちはこの現象を「バットマン効果」と名付け、この結果が 予期せぬ出来事が人の注意を日常から引き離し、意識を「今この瞬間」へ向けさせることで、人の優しさを引き出す可能性があると説明している。
この研究成果は『npj Mental Health Research』誌(2025年11月3日付)に発表された。
地下鉄で行われた社会実験「バットマン効果」
利他的な行動(他人を助ける親切な行為)や向社会的な行動(他人や社会全体に利益をもたらす行動)は、人が社会生活を維持していくうえで必要な要素である。
しかし、どのような環境的な刺激が、私たちに親切心を起こさせるのかは、これまであまり詳しく調べられていなかった。
そこで、サクロ・クオーレ・カトリック大学の心理学者、フランチェスコ・パニーニ教授率いる研究チームは、予期せぬ出来事(非日常性)が、人々の行動を変化させるかどうかの検証を行った。
イタリア・ミラノの地下鉄の混雑した列車でフィールド実験を実施し、138人の乗客を対象に、普通の状況と、予期せぬ状況で行動が変わるかどうかを観察した。
まず、妊婦のふりをした実験協力者が、普通の身なりをした研究者と共に電車に乗り込み、席に座らずに立っていた。
すると、妊婦に席を譲った乗客は37.66%と、3人に1人をわずかに超える程度であった。
次に、バットマンのコスチュームを着た協力者が、電車の別のドアから登場した。
この予期せぬ遭遇に直面した乗客たちは、席を譲る可能性が大幅に高くなった。
バットマンがいる状況では、席を譲った乗客は67.21%に上り、3人に2人以上が親切な行為をしたのである。
この結果から、研究チームは予期せぬ出来事が人の注意を日常から引き離し、利他的な行動をうながすことを確認し、「バットマン効果」と呼んだ。
この画像を大きなサイズで見る予期せぬ刺激で周囲に目が向きやすくなる
この結果は、バットマンのような非日常の「予期せぬ刺激」が、乗客の利他的な行動を著しく増加させたことを示している。
パニーニ教授は、この現象のメカニズムについて次のように説明する。
我々の脳は省エネにできているため、普段は無意識のうちに習慣で物事を処理する「自動操縦」状態にある。
この状態では、スマートフォンを見たり、ぼんやりと景色を眺めたりして、「妊婦の人が立っている」といった周囲の社会的合図を見逃しがちになる。
しかし、非日常の象徴であるバットマンの出現は、私たちの注意を強制的に「今目の前にある現実」に引き戻す。
日常の予測可能性が乱れることで、乗客は何も考えずに習慣で動く状態から解放され、周囲を明確に認識できるようになるのだ。
その結果、目の前の困っている人にも気づきやすくなり、親切な行為につながったと考えられる。
この画像を大きなサイズで見る見ていなくても発動するバットマン効果
さらに興味深いのは、バットマンの登場に気づかなくても親切な行動を取った乗客が多かった点である。席を譲った人のうち44%は「バットマンを見ていなかった」と答えている点にある。
これは、予期せぬ出来事が意識の外でも人の親切心を刺激する可能性を示している。
バットマンが出現したことによる場の雰囲気や変化が、人から人へと伝染し、「今この瞬間に意識を向けること」(マインドフルネス)を高め、親切心を促したと考えられる。
パニーニ教授は、「心を積極的に集中させる訓練が必要な従来のマインドフルネスは異なり、この研究は予期せぬ出来事という状況的な中断だけで同様の効果を生み出すことを示した」と述べている。
このことから、「目新しさ」や「予測不可能性」が、私たちの注意の切り替えを通して、他人への配慮や利他的な行動を促すメカニズムがあると考えられる。
この画像を大きなサイズで見るバットマンが引き出した「ヒーローの心」
また、バットマンというスーパーヒーローの姿が、乗客の中に眠る文化的な価値観、例えば「困っている人を助けるべきだ」とする道徳心の高まりを呼び起こした可能性もあるという。
これはプライミング効果と呼ばれる心理現象と一致する。これは、先行する刺激が、その後の判断や行動に無意識のうちに影響を与える心理効果のことで、今回の場合、バットマンの姿を先に目にすることで、それに関連する考えや行動(正義感や優しさ)が引き出されやすくなる。
つまり、バットマンの姿は、乗客の中に親切な行為を促すスイッチを入れる役割も果たした可能性があると、パニーニ教授は結論づけている。
この発見は、公共の場で人間が本来持つ思いやりを引き出すために役立つかもしれない。
















桂春蝶の「昭和任侠伝」を連想する
(-_-メ) 流れ者に・・女はいらねぇ
周りを見てない状態から見て気づくって考えとロールモデル(ヒーローはかくあるべしみたいなの)から自分も善行を行うという考えと両方あるのね。 ここでバットマンじゃなくていかにも悪そうな人が乗ってきたらどうなるんだろう?と考えるのは邪悪な心の持ち主だからかなw
そーいや、昨年の初夏に台湾で通り魔を取り押さえた人の「ヒンメル(日本のアニメのすでに亡くなってしまった勇者)ならそうした」とコメントがあったことを思い出しました。 理想とするあの人ならそうしただろうからオレもそうしたというロールモデルはわかりやすいです。 自分なら規範としたいヒーローは誰かなとちょっと考えこんじゃった
キティちゃんのTシャツ着た少年の善行の話もあったな
優先席の壁にバッドマン描いたらどんな効果が得られるのか実験して欲しい
私はスーパーマンの方が好きかな、フラッシュとか。
サンドマンやルシファーモーニングスターはもっと好きです。
よくできた悪役コスプレでも同じようになるかもよ
気持ちがユーモアな状態になって心理的障壁(断られるとか、周りの目とか)が下がり、
譲ってもええか…みたいになるとか。
これ、パニーニ教授の解釈が正しいとするならヒーローじゃなくても成り立つことになるな
バットマンがジョーカーでもヒトラーでもタローマンでもいいということになる
そうそう普段のつまんない電車通勤で現在地くらいしか考えてないたるんだ状態だとそもそも周りの乗客のことなんて見てないよね
突然コスプレイヤーが乗ってくるみたいななんか思わず周りの人を見るような覚醒効果があればいいよねって話
ヒーロー、ヒーローになるとき ああ それは今
ぶん殴られそうだし…
優しそうなヒーローだったら、そのヒーローコスプレする人が席を譲るんじゃないかと逆に自分は行動しないとかないだろうか。
日本でアンパンマンで実験してみた結果が知りたい
変な服装してる人が近づいてきたから、席を譲る体で移動した可能性はないだろうか・・・?
中吊り広告や車両のラッピングを使って、一瞬でもヒーローのイラストや 写真が視界に入るだけでも効果があるのか気になるところ。
これもしかして、ジョーカーやバルタン星人の様な怪人でも
非日常をぶち込む、という点で似た効果が期待できるかも?
でも、自分が提供出来る助力に気付かせてくれるなら
「バットマン(みたいなヒーローの)効果」の方がいいな!
どこかのゲームに究極の選択で一つは星を救うと武器もらえるのと
子どもらを救出するけど、アイテムもらえずお礼の手紙のみという
もので、全員子供を救う選択していたというゲームあったっけ
男もだけど、人には英雄的心ってあると思うぞ
日本で実験を行った場合は、ウルトラマンや仮面ライダーとかなんだろうかw
「ウルトラマン効果」「仮面ライダー効果」とかの名称になるのかな。
やっぱり悪役じゃ、この効果は薄いと思う
「憧れのヒーロー」に眉をひそめられるのはかなり心にくるもんな
つまり、警察官はコスプレすればいいんだなw
🦇俺はホッケーのパッドなんてつけてない
この説が正しいなら日本なら仮面ライダーかウルトラマンのコスプレ姿で歩けば同じ効果があると
黄門様かマツケンサンバじゃないかな?
ヒーローだからというより、バットマンが威圧感あるキャラだからって気がするんだが
親切心を呼び起こしたんじゃなくて緊張感を生ませたんじゃないかと…
画像は論文への添付のためにふたりを近づけて撮影したもので実験中は約3メートルの距離を確保してました…ということなのだけどそれにしたって3メートルはじゅうぶん近いと思うんよね。
コスプレの人があとから乗ってきたからちょっと妊婦さんいちおうこちらに念のため座っておかない?(メヲソラシー)てことには佇まいや色合いの圧でなるのでないかと。
肯定的なイメージあるバットマンを選びました的なことは書いてあるけども、いやあソノお方はけっこう普通にあぶないので…と苦笑いがでてしまった。
NYの地下鉄で火をつけられて亡くなった女性がいたじゃん
あれで誰も助けなかったのにバットマンで自動運転が解除されるのかなぁ
妊婦さんに気付くかどうか?異変に気付いて顔を少し上げるかどうか?ってのがかなり影響しそうな気はするけど、妊婦さんが目立つ・妊婦さんに気が付く、ってだけの仕掛けをしたらどうなるんだろう?
朱に交われば赤くなるって言うから
良くも悪くも環境に影響される
バットマン名言
泣いた(´;ω;`)ウッ…「誰もがヒーローになれる。少年の肩に上着を掛け世界の終わりではないと励ますような男にも」
お天道さんが見てる
ご先祖さまが見てる
だろうね
誰かが自分の行動を見てると意識することで
みっともないことをしない=道徳的に正しいことを行う
行動規範になるのでは
その誰かはジャッジする者であることが必要で、アメリカなら正義のヒーローであり、それを執行する者
これが日本ならむしろ評価する者、陰徳を数える者(だった)
いまは「見てるぞ」の視線ポスターなどに移った感があるが(社会の圧力を示すシンボル)
どちらにせよ、当人の中に道徳とか正しいモデルがないなら無意味だろう
バットマン効果って名称めっちゃすき
私もバットマンのようにありたい
カメラマンがいるかもって思ったんじゃね
やっぱり平和の象徴は必要なんだと思うよ
誰もが心の中にヒーローを持っていて、目の当たりにしたヒーローの姿がそれを呼び起こすのだ。
…ってことじゃダメかな。