この画像を大きなサイズで見るアメリカの良い一面が発揮された瞬間だ。医療用ヘリコプターの墜落現場でたまたま居合わせた者同士が力を合わせ、下敷きになった人を救おうとする様子が、多くの人々の心を震わせた。
カリフォルニア州で2025年10月6日、高速道路に赤い医療ヘリコプターが墜落、機体が横転し、乗員3人が負傷する事故が起きた。
そこで動いたのがドライバーや同乗者だ。ヘリの下敷きになった看護師スージーさんを救うため、見ず知らずの15人が集まって声をかけ合い、機体を押し上げ始めた。
高速道路のヘリ墜落事故で救助に駆けつけた人々
2025年10月6日、米カリフォルニア州サクラメント近郊の高速道路でヘリの墜落事故が発生した。
夜のハイウェイ50号線上に、緊急医療搬送サービスREACH エア・メディカルサービスの赤い医療ヘリコプターが墜落、横転した。
この画像を大きなサイズで見る現場でその下敷きになった負傷者がいるとわかり、即座にドライバーや同乗者など、居合わせた人々が集合。およそ15人が肩を並べ、一斉にヘリを押し上げ始めた。
彼らはたまたま居合わせた見知らぬ者同士。だが全員が「目の前の命を救うために手助けしたい」一心だった。
そんな彼らが力を合わせたことで、ついに機体の下から負傷者が引き出された。
この画像を大きなサイズで見る見知らぬ人同士が下敷きの負傷者を救うためヘリを持ち上げる
車から降り、声を掛け合いながら現場に向かった人々。
この画像を大きなサイズで見るその中の1人、ケネス・デ・クレッシェンツォさんはのちに、躊躇はなかった、としながらこう語った。
大声で呼ぶ男性の声を聞きつけ、”助けがいる!”と気づいたみんなが駆けつけました。全員がただ前に進み出て、そのまま(ヘリを押し上げる)作業にかかりました。
何かが起きた。それは緊急事態で助けが必要だった。なら飛び込んですべきことをするだけです。「人手ならあるぞ!」ってみんな自然に集まったんだ
同じく手助けに参加し、救助の様子も記録したケネスさんの妻、テリーさんはこう語る。
私たちは適切な時間、適切な場所にいただけです。あのヘリを押すのに15人ほどが全力を尽くしてました。負傷した皆さんが無事回復することを願っています
この画像を大きなサイズで見るケネスさんいわく、その直後に救急隊員が到着。消防隊もすぐそばに着き、ハイウェイパトロールもまもなく駆けつけたという。
専門部隊の到着と医療対応
ケネスさんが語ったとおり、彼らの自発的な初動とほぼ同時に、消防や州警察などの専門の第一対応チームが迅速に到着した。
負傷した3人は付近の大学病院に搬送され、集中治療を受けることに。なお現場では大きな火災などは発生せず、二次被害も起きなかった。
この画像を大きなサイズで見る今回のヘリコプター(エアバスEC130型機とみられる)の一部には、火災を防ぐ耐衝撃燃料タンクが搭載されていたという。だが機体の破片や損傷が事故の激しさを物語っていた。
この画像を大きなサイズで見る重傷だったスージー・スミスさんの訃報
事故直後、横転したヘリの下から救出されるも、重傷を負った看護師スーザン・スミス(愛称スージー)さんの家族は、奇跡を祈るとし、こう語っていた。
おかげさまで順調に回復中です。スージーがすぐ治療を受けられるよう、ヘリを丸ごと持ち上げるのを手伝ってくれた救助隊員さんと一般市民の英雄たちに心から感謝申し上げます。本当に素晴らしいことでした
だが悲しいことにその5日後の11日、家族や勤務先のREACHがスージーさんの訃報を公表した。
この画像を大きなサイズで見る事故直後の当局は、3人全員が助かると見込んでいた。しかし搬送後のスージーさんは肋骨と骨盤の骨折、著しい脳浮腫などの重傷を負っていた。
スージーさんの親しい友人、人道支援活動で知られるシャスタ郡監督官のコーキー・ハーモンハーモン氏によると、最も差し迫った懸念は脳浮腫だったという。
50年のキャリアと思いやりあるスージーさんに追悼
スージーさんの家族は、深い悲しみを伝えるとともに、スージーさんだけでなく、自分たち家族にまで温かいケアを提供したREACHのスタッフに向け、このような感謝を述べた。
皆様に心からの感謝と敬意を表します。(今後も)やさしさを広め、隣人を愛し、ボランティア活動を続け、困っている人を支え、一秒一秒を大切にしてください
REACHの同僚らは、スージーさんの約21年間のREACHへの貢献を含む、50年におよぶ看護師としてのキャリアを称えた。
そして彼女の人生や彼女が携わったチーム、さらに彼女がいつも見せていた思いやりある姿勢は、今後も自分たちの心の中に生き続ける、と追悼した。
地元にも追悼の場が設けられ、仲間や患者、地域住民がスージーさんを偲び、祈りを交わしている。
この画像を大きなサイズで見る最善の治療と調査が継続
他の2名の乗員、緊急搬送されたパイロットと救急救命士は、引き続き最善の治療を受けている。
現在、国家運輸安全委員会(NTSB)と連邦航空局(FAA)が、事故原因の調査を進めているが、現時点での詳細は不明だ。調査の結果は追って明らかになるだろう。
当たり前のやさしさが集まり形になった瞬間
突然のヘリ墜落事故に居合わせたことで、身動きできない負傷者のため、とっさの判断と協力で行動を起こした人々。
特別な訓練や装備もないまま、知らない者同士が一瞬で、やはり知らない誰かのためにと、一斉に力を合わせて手助けし、救命の流れを作ったシーンは、たくさんの人々の心を震わせた。
その場にいた人々の行動は「当たり前のやさしさ」が集まって形になった瞬間だった。
デ・クレッセンツォ夫妻は、自分たちがヒーローとは思っておらず、ただやらなければならないことをしただけだ、と感じている。一方で、今回の経験は人々の善良さを思い出させるものになったという。
一人の人間が他の人を助け、あるいは集団で助け合う。今でもまだそうした生き方があるとわかってうれしいです
スージーさんのやさしさを称えたREACHは、今回救助活動に協力した人々を「ファースト・レスポンダー(最初の対応者)」と呼び、迅速な行動に感謝を示した。
生前のスージーさんや躊躇なく救助に向かった人々のように、ごく自然に手を差し伸べるやさしさが今後も連鎖し、またいつかどこかの誰かを救うことを祈りたい。
References: Goodnewsnetwork / Abc10
















医療ヘリも人材も替えが利かないから大変ね。 病院が遠かったら「あのヘリが今もあったら生きてたのに・・・」とかあるからねぇ・・・(´・ω・`)
日本だとみんなスマホ構えてるだけだな
image映像が短いからメッチャ点滅するな
事故に遭った現場とその住民らにすごく恵まれたことで良い結果迎えられて本当によかった。
途上国や貧困層地区で航空機や列車事故起きると救助じゃなく遺留品目当てに殺到する惨状が発生して、事故の原因究明や以後の再発防ぐ貴重な証拠品までも盗まれる事例は珍しくなかったから…
おっとわ中国の悪口はそこまでだ
素晴らしい助け合いだけど良い結果は迎えてない…
この手のニュース映像を観る度に「逆襲のシャア」の終盤のシーンを思い出してしまう。