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ベテルギウスには相棒がいる。伴星の直接観測に初めて成功

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(著) (編集)

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Image credit: International Gemini Observatory / NOIRLab / NSF / AURA / M. Zamani, NSF’s NOIRLab.
ベテルギウス(右)とすぐそばにある伴星、ベテルバディ(左)
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 オリオン座の右肩に位置する赤い超巨星「ベテルギウス」のそばで、かねてから予測されていたように「伴星」が発見されたそうだ。

 「オリオン座α星B(Alpha Ori B)」、通称「ベテルバディ(Betelbuddy)」と呼ばれる相棒(伴星)は、まだ中心核で水素の核融合が始まっていないきわめて若い青白い星だ。

 長年の謎とされてきたベテルギウスの6年周期の明るさの変動は、この伴星の存在によって説明できるかもしれない。

 この研究は『Astrophysical Journal Letters』(2025年7月24日付)に掲載された。

オリオン座を構成する超巨星「ベテルギウス」

 地球から約724光年離れたベテルギウスは、太陽の約1400倍という驚異的な半径を持つ超巨星だ。

 その明るさは太陽の10万倍以上とされ、夜空で最も目立つ星のひとつとして知られている。

 また、ベテルギウスは誕生してから800万年が経過した、すでに寿命の終盤に差しかかった星でもある。

 実際、2019~2020年にかけては「グレート・ディミング」と呼ばれる大幅な減光現象が起き、超新星爆発が近いのではと話題になったこともある。

  だが結局、ベテルギウスは輝きを取り戻し、注目された減光現象は、おそらく星から放出された大量の塵による減光であり、一時的なものだったのだろうと考えられるようになった。

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ハーシェル宇宙望遠鏡による赤色超巨星ベテルギウス  / Image credit:ESA/Herschel/PACS/L. Decin et al.

ベテルギウスには相棒がいる?

 超新星爆発の瞬間こそ見れなかったものの、この出来事はベテルギウスに対する関心を再燃させ、改めて分析が行われるきっかけとなった。

 その結果として浮上したのが、この星に相棒がいる可能性である。

 実はベテルギウスの明るさは、400日と6年の2つの周期でゆっくりと変動している。そして後者の6年周期の変動は、そこに伴星があることが原因ではないかと考えられたのだ。

 この仮説を証明するべく、ハッブル宇宙望遠鏡やチャンドラX線観測衛星で探索が試みられたこともあるが、これまで決定的な証拠を得ることができなかった。

ジェミニ北望遠鏡が初の直接観測に成功

 だが、ついに、NASAエイムズ研究センターの天文学者チームが伴星の直接観測についに成功したのである。

 この成果は、ハワイにあるジェミニ北望遠鏡で行われた「スペックル撮像」という特殊な観測の賜物だ。

 露出時間をギリギリまで短くすることで、地球の大気による像の歪みを抑えて観測が試みられたのだ。

 そしておぼろげに捉えられた青白い伴星は、「オリオン座α星B(Alpha Ori B)」、通称「ベテルバディ(Betelbuddy)」と命名された。

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オリオン座の中のベテルギウスと、発見された伴星の位置  / Image credit:NOIRLab/Eckhard Slawik

伴星は本当に存在した

 伴星、ベテルバディの光はベテルギウスより6等級暗く、質量は太陽の1.5倍ほどと推定されている。

 またA型かB型の「前主系列星」であると考えられている。つまり、まだ中心核で水素の核融合が始まっていないきわめて若い星であるということだ。

 さらに驚くべきことに、オリオン座α星Bは、ベテルギウスの表面から太陽と地球の距離の4倍しか離れていない。

 そのせいで、ベテルギウスの膨張した大気の内側を通過しているのだ。

 ベテルギウスのような超巨星のすぐそばを公転する伴星が発見されたのは、今回が初めてのこと。

 それはベテルギウスの明るさが6年周期で変動する長年の謎に答えをもたらす発見でもある。

 国際ジェミニ天文台のプログラムディレクターであるマーティン・スティル博士は、「スペックルイメージングは天文学のさまざまな分野で活躍している。ベテルギウスに関する何世紀にもわたる謎に答えを出せたことは、大きな成果として語り継がれるだろう」と語っている。

References: NASA

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この記事へのコメント 16件

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  1. 伴星(ばんせい)とは. 連星における暗い方の天体。連星とは、2つの恒星が両者の重心の周りを軌道運動している天体である。双子星とも呼ばれる。

    言葉自体、この記事で調べて初めて知ったわ
    双子星ってことはスピカと同じか

    • +3
  2. yahoo newsで見たな。
    伴星の水素を吸収するから超新星爆発は1万年ぐらい後になるそうな。
    (伴星が太陽と同程度の大きさの場合。)

    それでも単独で核融合してたら100億年(太陽の場合)掛かって燃え尽きるハズなのに
    1万年程度で使いつくすのかー。
    そういう方面から見てもベテルギウスってスゴイんだなー。

    • +2
    1. どの記事を読んだのかは知りませんが、「1万年」は1万年以内に”ベテルギウス”が超新星爆発を起こさなければ、引力に引き寄せられ、”ベテルギウス”に落下して寿命が終わり
      それ以前に”ベテルギウス”が超新星爆発を起こせば、消し飛ばされて終わるので、どちらにしても「この星の寿命は最長でも一万年」という切ない話です

      • +9
  3. 燃えてないというのがイメージできない
    はるかに大きさが違うだろうが木星みたいなものか
    ただ木星は形成された位置から離れたため かなり冷たいのだろうし、自ら輝くには質量が足りないしなー
    (木星の移動について 昔、巨大惑星が3つあった説を信じてるので)

    • +7
    1. 前主系列星は塵やガスが徐々に集まってきてる段階で
      まだ密度が低いから核融合が起きてない星らしい
      更に集まっていくと核融合が始まる

      木星は集まり切ってるけど核融合するには質量が足りない星

      • -5
  4. 大気の内側を通過ってことは、思ってもみなかったような相互作用が働いてる可能性もあるんかなぁ

    • +6
  5. >>LGA774
     あなたのおっしゃる事がよく理解できませんが。超巨星のベテルギウスに比べれば伴星の質量など微々たるもので、伴星全部の質量を吸収したところで寿命や核融合の速度に大きな違いは出ないと思いますよ。そもそも伴星を吸収して質量がわずかでも増えれば、核融合の速度が上がって超新星爆発までの時間は少しだけ早くなるように思います。
     伴星がベテルギウスの大気圏内を公転しているなら、大気との摩擦でブレーキがかかり、早晩伴星はベテルギウスに墜落して合体するのではないでしょうかね?

    • 評価
  6. NASA砲により、大人気スターのベテルギウス氏が若い伴星とのデート現場が激写されました。
    お相手は若くてブレイクしていない(まだ核融合していない)ベテルバディさんで、かなりの年の差であるとのこと。

    この報道を知った人たちの中には 「爆ぜろ!リア充(怒)」 と過激な発言をする人たちも現れているようです。

    ・・・この声が大きくなったら炎上(超新星爆発)するかも知れない。

    • +11
  7. まだ伴星と確定して無い事に注意ね。
    今後の継続観測が必要。

    名称は他にアラビア語での同恒星の名前「ヤド・アル=ジャウザー(アル=ジャウザーの腕)」から「シワルハ(彼女の腕輪)」というのも提案されている

    • +4
  8. ベテルギウスが超新星爆発するまで1万年とかありますが実はそんな保証はなく今爆発してもおかしくないんだよね。と、言っても爆発したのは724光年離れたベテルギウスの場合724年前になるから変な話になるんだけどね。ガンマバーストはズレてるので問題ないんだけどそれでも通常の放射線量がどこまで増えるかは未知数なんだよな。

    • +3
  9. 実は多くの星は連星として生まれるという事実

    • +4
  10. ど素人の意見だが、太陽の1400倍の半径を持つ巨大な星から、太陽と地球の距離のたった4倍の地点でよくベテルギウスの引力に吸い込まれないなぁとおもう。

    • +2
    1. 超高速公転しつつも自転は相殺されて片側だけ炙られたホットジュピターには違いはないと思うが
      ベテルの大気中を疾走というのがなー
      巨人の腕をすり抜ける若き神々の王か

      • +6
  11. そういえばベテルギウスって生まれてから寿命迎えるまで推定で1000万年くらいしかないのか。
    太陽の推定100億年に対して随分差があるんだな。大きさが関係しているんだろうか?

    • 評価

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