この画像を大きなサイズで見るもしも地磁気(地球の磁場)のうねりを音に変換したら、どんなふうに聞こえるだろうか?
以前4万1000年前に起きた地磁気逆転を音で表現した、ドイツ地球科学研究センターとデンマーク工科大学の科学者たちが、このほど78万年前に起きた地磁気逆転「松山‐ブリュンヌ逆転」をアニメーションと音で表現することにチャレンジした。
その不穏な響きは、数十万年後に登場する現生人類による激変を、地球が予感しているようにも聞こえてくる。
地球をおおう地磁気は逆転する
コンパスを使えば、針は北を指す。これは地球が大きな磁石のようなもので、現在は北極が「磁場の南極(S極)」、南極が「磁場の北極(N極)」となっているからだ。
ところが地球の歴史を振り返ると、この地磁気が何十万年~百万年単位で入れ替わってきたことが分かる。
つまり、ある時点で突然コンパスが南を指すようになる大事件が起きるのだ。
なぜこのような現象が起きるのか、確かなことは不明だ。だが地球の地磁気は、中心部にある液体金属が流れることで発生している。
そのため、この流れが不安定になったり、パターンが変わったりすると、磁場の方向がぐらつき、最終的に北と南が逆転することがあるとされる。
この画像を大きなサイズで見る過去それが繰り返し起きていることが分かるのは、地磁気逆転の痕跡が地上に残されているからだ。その1つは氷の中に閉じ込められている。
地磁気は普段バリアのように作用して、地上が有害な宇宙線や太陽風に晒されないよう守ってくれている。
だが地磁気が逆転すると、太陽放射の一部がバリアを突破した影響で、大気中のベリリウム10が濃くなる。それが南極などの氷床に保存されるのだ。
だから、これを調べることで、過去に磁場の強さがどのように変化したのか推測することができる。
この画像を大きなサイズで見る78万年前の地磁気逆転の様子をアニメーションと音で表現
この「地磁気逆転」の中で、78万年に起きたものは、発見者の名前にちなみ、「松山‐ブリュンヌ逆転」と呼ばれている。
研究の中心となったのは、ドイツのヘルムホルツ地球科学センター(GFZ)に所属する地球物理学者、サンジャ・パノフスカ氏とアフメド・ナセル・マグーブ氏だ。
彼らは、世界中の地層から採取された掘削コアに残された古代の磁気データをもとに、当時の地球全体の磁場を再現するグローバルモデルを構築した。
データによれば、地球の磁極はすっと素直に反転することはなく、まるで酔っ払ったようにフラフラしながら、分裂したり融合したりしながら進んでいくという。
構築された磁場モデルは、まずGFZ所属のマクシミリアン・アルトゥス・シャナー氏によって視覚化された。
その後、デンマーク工科大学(DTU)のクラウス・ニールセン氏とシャナー氏により、のデータが音声化された。
以下の動画が78万年前に起きた地磁気逆転を音とアニメーションで表現したものだ。
それは現生人類の登場を告げるファンファーレ?
松山‐ブリュンヌ逆転は最大2万2000年(諸説あり)も続いたとされるが、その時代「ホモ・エレクトス」など初期の人類はすでに存在していた。
地上の生命を守るバリアである地磁気が弱まれば、宇宙線や太陽風は地上に降り注ぎやすくなる。
とすると、彼らや同時代の生き物たちが何らかの形で影響を受けた可能性はある。実際、地磁気の変動が大きな気候変動と関連していたことを示す証拠もある。
ただし具体的に78万年前にどのような影響があったのか、人類の記録が乏しいため確かなことは不明だ。
なお「松山–ブリュンヌ逆転」の痕跡は、地球各地の溶岩に残されており、地質学的には「中期更新世」の始まりを示す重要な指標とされている。
そのデータを元に奏でられた音が不気味なのは、数十万年後に登場する現生人類を予感した地球が、どこか不安がっているからかもしれない。
References: Gsfc.nasa.gov / Sound of Earth's Flipping Magnetic Field Haunts Again From 780,000 Years Ago / ESA
















なんかよくわからんが美しい
これがチバニアン前奏曲か
二万年のスケールって地球の歳差運動と同じぐらいか。
方位磁石が当てにならない期間が終わる頃に、北極星が一巡して元の星に戻っているのだね。
今は偶然自転の北の頂点と磁石の北の頂点が近いけど、時期によっては世界のあちこちに磁北があったりしたってことですよね。 太陽なんかも磁力線の図がでると毎回磁北があちこちにあって不思議~って感じるですよ。 そういう意味からすると方位磁石ってのは今は正しいけど、いつかは正しくない命名って言われるかも。 その時に人類はいないかもですけど……
不気味なのは途中ちょこっとだけで
最後はすっげー美しく終わってるぞ