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類まれなる角を持つ7800万年前の恐竜が新たに発見され、ロキケラトプスと命名

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(著) (編集)

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 アメリカ、モンタナ州の山中で、恐竜の新たな仲間の化石が発見されたそうだ。しかもそれは巨大で、ひときわユニークな角を持っている。

 「Lokiceratops rangiformis(ロキケラトプス・ランギフォルミス)」と命名された7800万年前の新種は、トリケラトプスやスティラコサウルスなどと同じ角竜類(つのりゅうるい)で、このグループでは最大級の仲間だ。

 大きな角や盾のようなフリルを特徴とするグループだが、ロキケラトプスのそれはひときわ派手で、フリルの上にさらにヘラジカのようなツノが生えている。

 それはどこかマーベルのアンチヒーロー「ロキ」のツノを思わせ、その名前もこれにちなんだものだ。

トナカイのような飾りのついたゴージャスな角を持つ恐竜を発見

 Lokiceratops rangiformis(ロキケラトプス・ランギフォルミス)は7800万年前、白亜紀に存在したララミディア大陸で暮らしていた。同じ角竜の仲間はほかにもいたが、その中でもとびきり大きく重かった。

 今回発掘された頭蓋骨はたった1頭分のものだ。それでも幸いなことに、そのほとんどが残されており、そのユニークなツノの形状を知ることができた。

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復元されたロキケラトプスの頭蓋骨/Andrey Atuchin for the Museum of Evolution in Maribo, Denmark

 たとえばフリルだけでも立派だが、その上にさらにトナカイを思わせる左右非対称の大きなツノが2本生えていたのだ。その一方、ほかの仲間には見られる鼻の上のツノはない。

 フリルとは主に角竜類の後頭部にある骨質の装飾のことを言う。

 スミソニアン熱帯研究所の古生物学者ジョセフ・サーティッチ氏は、「この新種は、角竜の頭飾りの限界を押し広げ、フリルホーンは知られているものでは最大です」と説明する。

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7800万年前のモンタナ州北部はこんな感じだった? 中央のロキケラトプスの背後には、2頭のプロブラキロフォサウルスがいる/Fabrizio Lavezzi c Evolutionsmuseet, Knuthenborg

 鳥は多種多様な羽毛で繁殖相手や種の区別をしたりしているが、立派でユニークなフリルも同じように使われていた可能性がある。

 それは角竜の多様性を解き明かす大切なヒントで、派手なディスプレイの進化が白亜紀の生態系を豊かさにしただろうことを告げているという。

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7800万年前の湿地でワニと遭遇したロキケラトプスのイメージ/(cAndrey Atuchin for the Museum of Evolution in Maribo, Denmark

現代のゾウくらいの大きさ

 ロキケラトプスの化石は米国モンタナ州にあるジュディス・リバー累層で、2019年に発見された。

 それは研究者が驚くほどずんぐりと大きなもので、ロキケラトプスの全長は6.7m、頭蓋骨は鼻から反対の先端まで2m以上あり、体重は約5トンあったと推定されている。

 これは今日の地球では最大の陸上動物であるゾウに匹敵する大きさだ。

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この大きさを見よ。スケールバーは2m/Dinosaur image: Loewen & Sertich et al., PeerJ, 2024; humans added for scale: NASA

 彼らの1000万年後に登場したトリケラトプス(最新の調査では彼らが社会的な動物だったことが明らかになっている)には負けるが、それでも実際にその姿を前にすれば、きっと圧倒されることだろう。

角竜が多様化した謎

 ロキケラトプスについてもうひとつ興味深いのは、同じ地層からほかにも4体の化石が発掘されていることだ。

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ジュディス・リバー累層では計4体の角竜が発見された/Fabrizio Lavezzi c Evolutionsmuseet, Knuthenborg

 うち3体はセントロサウルス亜科でロキケラトプスの近縁であり、もう1体もやはり角竜だ。

 じつはこれは古生物学的には驚きの発見だ。

 ユタ大学のマーク・ローウェン氏は、「同じ場所、同じ時代に共存できる角竜は最大でも2種だとされていました。ところが信じられないことに、同時に5種が共存していたのです」と説明する。

 この意外な状況は、おそらくララミディア大陸に角竜が隔離されたことが背景にあると考えられている。

 ガラパゴス諸島のフィンチなどは孤立した環境で急激に種の形成が進んだが、角竜もそれと同じように大型化やツノの多様化が進んだようだ。

 こうしたから、恐竜の多様性は過小評価されているだろうことがわかるという。

 「急速な進化のおかげで、これらの角竜種を10万年から20万年で入れ替わらせたのかもしれません」とオーウェン氏は語る。

 この研究は『PeerJ』(2024年6月20日付)に掲載された。

References:Newly Found Dinosaur Lokiceratops Had Insane Horns Unlike Any Other : ScienceAlert / Giant Horned Lokiceratops: Remarkable New Dinosaur Unearthed in the Ancient Swamps of Montana / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 18件

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  1. こうなるとカラフルなのも普通にいたんだろうな

    • +4
  2. アンモナイトの殻(といっていいのかな)がいろんな形になったように、角もいろいろ自由だったのかもしれませんね。

    それはともかくイラストの背景の雲(乳房雲)が気になります。これから強い雨が降りそうってことで恐竜の暗い未来を暗示しているのかとか・・・いや、気のせいですね。

    • +6
  3. やっぱり恐竜はすごいー(´・ω・`)某パークのように実際に見て触れる未来が来るといいな

    • +3
  4. 博物館の壁にフリル違いの3体の頭が並んでたのは超かっこよかったな

    • +5
  5. 現代よりも個性が尊重される時代だったのだろう

    • +2
  6. 現代のサバンナには多種多様なカモシカが群れていますが、かつての白亜紀の大平原にも多種多様な角竜がいたのではと想像してしまいます。

    • +4
  7. オウムガイにとってのアンモナイトの様に、種としての暴走だよね。何かしらの理由で己を誰かにアピールしなければいけなかったんだろうけど、人間が化粧品や服、整形なんかにお金をかける程度じゃなくて子々孫々にわたる肉体改変だと取り返しつかないからな……

    • -3
  8. 角が左右に広がっているから、戦いなどでは使えなく見える。何に使っていたのかな。

    • +1
    1. >>11
      角竜のフリルは左右に広がっているので、形状や(あったなら)模様が見やすいのは前から見たときになる。なので角竜のディスプレイは自分を前から見せる形式だったとすれば、角も左右に広がっている方が誇示しやすくなる。
      それと、左右に広がっていても武器として使いにくいとは限らない。
      雌や縄張りを巡って同種間で頭を突き合わせて戦う場合、角が広がっていると互いに頭を合わせやすく、押している間のズレ防止にもなり相手に力を伝えやすい。
      捕食者に対する防御においても、頭を横に振れば角を突き刺せる。捕食者は正面からではなく後や横から向かってくる場合が多いであろうから、相手に角の先端を向ける早さでは有利かも知れない。

      • 評価
      1. >>14
        牛の角突きですね。積極的に角で刺しにいったりはしない。

        完全に横向きなコスモケラトプスや、コブになってるパキリノサウルスもいるので、角突き特化タイプだったのかも。

        • +1
  9. トリケラ系は化石からの推定復元イメージが表皮を貼っつけただけで安直すぎると思うんよね
    特に頭頂部のシールド部はオスメスの差異とされるような大きさの違いもないことから
    ツノとあわせて肉食獣に対する威嚇・警告用の部位で
    もっと多くの組織に覆われ、色彩も派手だったんじゃないかな

    • +3
  10. なんか蝶の幼虫でツンツンするとこんなツノ出すやついなかったっけ

    • +2
  11. ジュラシックパークの新作作れるぞw 何せ博士の一番好きな恐竜だから。

    • +2
  12. イメージ絵の乳房雲の存在感が強すぎる
    主役より目立つのはどうなのよ

    • +2

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