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たった2部屋だけの牢獄。イギリス領の島にある世界最小の刑務所

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(著) (編集)

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 人間のいるところ犯罪はどこででも起きるわけで、犯罪者を収容する刑務所も、人間の暮らす土地ならおそらくどんな国にでもあるはずだ。規模の大小はあれ…。

 さて、その刑務所の形態や規模はさまざまで、マンモス刑務所もあればごくごく小さな刑務所もある。

 イギリスのチャンネル諸島の中でも最も小さい島サーク島には、世界で一番小さい刑務所が存在する。

 たった2部屋の建造物だが、現在も使用されている世界最小の刑務所として、ギネス世界記録にも認定されているのだ。

独房2つだけの小さな刑務所

 この世界最小の刑務所があるサーク島は、イギリスとフランスの間、イギリス海峡のチャンネル諸島にある島である。

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Phillip Capper, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

 イギリスの王室属領ではあるが、地理的にはフランスの方に近く、自治権を持っているのが特徴だ。大きさは約5km×1.6kmで、人口は約600人。

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image credit:https://maps.app.goo.gl/4LYqtfuCnJ1SxQWaA

 この島はなんと、2008年まで封建制を守っていたというから驚きだ。島には道路もなく、それどころか自動車の使用が禁じられているんだそう。

 火事や急病なんかの時はどうするんだ?と思いきや、消防車も救急車も、トラクターがけん引して走るらしい。

 こんな小さな島にも刑務所がある。ということは、犯罪も起こるということなのだろう。

 この刑務所は1856年に建てられたもので、約1.8m四方の独房と1.8m×2.4mの独房の、合計2部屋しかない建物だ。

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 独房には囚人が寝るための薄いマットレスを敷いたベッドがあるだけ。窓もないので独房は真っ暗で、長期間の拘留には向いていない。

 最大でも2日間が限界で、それ以降は隣のガーンジー島にあるより大きな刑務所に移送されるんだそうだ。

歴史ある現役の刑務所

 この刑務所の最初の囚人は、女主人からハンカチを盗んだ若い女中だったという。

 彼女は暗い独房をとても怖がっていたため、出入り口に座ることを許され、3日間の刑期が終わるまでの間、地元の女性たちと一緒に編み物をしていたんだとか。

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 そんな感じで事件と言っても、何となくのほほんとした雰囲気が漂う島の刑務所ではあるが、ごくたまに重大犯罪が起こることも。

 1990年にアンドレ・ガルデスという失業中の物理学者が、自分がこの島の領主であると主張したが、誰も相手にしなかった。

 そこで彼は、自分の手でこの島を制圧しようとし、サブマシンガンを手に島へやってきた。だが当直の警察官に一発でノックアウトされてしまい、武器は没収。彼の侵略は阻止されたのだ。

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意外と現地の警察は忙しそう

 サーク島は、実は観光客も多く訪れる島で、ホテルなどの設備は整っているらしい。だがやってくる観光客は行儀のいい人たちばかりではなく、この刑務所にぶち込まれる観光客も少なくない。

 また、この島の警察官は2人しかおらず、密猟者や麻薬密売、飲酒運転(この島に車はないのでトラクターの)や酔っ払いによる暴力沙汰(主に観光客)などの取り締まりで、けっこう忙しくしているらしい。

サーク島はさまざまな犯罪歴を持つ人であふれていますが、多くの場合、新たな犯罪が起きるまで、我々はそれを知り得ないのです

 2人の警察官の1人、フォーソン巡査補はこのように語った上で、この島の警察も、催涙スプレーなどを装備すべきだと主張しているそうだ。

Sark Prison | The Smallest Prison In The World | Sark Prison Has Only 2 Prison Cells

世界最大の刑務所は?

 ところで、ここが世界最小の刑務所なら、最大の刑務所はどこなんだろう。

 受刑者数で言うと、フィリピンのニュー・ビリビッド刑務所が現在のところ最大で、今年のデータでは28,500人の受刑者が収容されているようだ。

 規模で言うと、南北アメリカ大陸最大というエルサルバドルの「テロリスト拘禁センター」が、世界でも最大級だと言えるだろう。

 広さは410エーカー(約1.65平方キロメートル)で、収容人数は4万人。もっともこの国では国民の2%が刑務所にいるらしいので、そもそも投獄率が段違いに高いんだそうだ。

ギャング2000人到着、「米州最大」刑務所に第2陣 エルサルバドル(2023年3月撮影・提供)

 同時に収容されていた人数なら、2019年11月の調査で22,781人もの受刑者が収容されていた、トルコのイスタンブール郊外にある「シリヴリ刑務所」がギネス世界記録を保持しているとのこと。

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 ちなみに日本で一番大きい刑務所は府中刑務所で、東京ドーム5~6個分の敷地に収容定員は2,668人。ギネス記録には程遠いが、それだけ日本が平和だって言うことで、喜んでいいのかもしれないな。

References:https://www.odditycentral.com/travel/the-worlds-smallest-prison-consists-of-only-two-tiny-cells.html / written by ruichan/ edited by parumo

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この記事へのコメント 16件

コメントを書く

  1. 2日で本国移送なら刑務所というよりは留置所だな

    • +15
  2. 牢屋の中に旅の扉があるのが見えるけど、「最後の鍵」が無いからとこにつながってるのかわからないんだよな

    • +2
  3. 狂気の物理学者がどんなモヤシだったとしても、サブマシンガン持ってる相手に素手?で対抗したのは素直にすごいわ
    催涙スプレーすら持ってないみたいだし

    • +7
  4. エルサルバドルスゲェな!
    絶対行きたくないわ~

    • +1
  5. キングの小説で読んだけど米国では登れないほどの穴を自分で掘って
    その穴の中が監獄になる刑ってのを読んだけど屋根があるだけマシよね

    • +2
  6. 日本も エルサルバドルのような施設にするべき

    • -5
  7. 近年の観光客は別として警察官も犯罪者も被害者もみんな知り合いだったんだろうなぁ

    • +2
  8. 人口の2%…
    50人に1人がムショ入りしてると
    国の経済は破綻しないのか❓
    囚人1人に付き
    中の下の年収くらいのコストかかるはず…

    • +1
  9. 一周ー回って好待遇な気がしないでもない
    にしてもエルサルバドルはどうした

    • +2
  10. 留置所(Jail)だと思うけど動画では(Prison)となっているから
    むこうの人も間違えているか、それともイギリスではもともと
    区別が無いのか、詳しい人教えて

    • +2
    1. >>12
      区別はない。
      jailは留置所だけでなく単に刑務所の意味もあるし、
      prisonにも刑務所の意味だけでなく留置所の意味もある。

      たとえばjail breakは「脱獄」全般を指して留置所破りに限定しないし、
      be sent to prisonは「牢屋行き」で刑務所だけでなく捕まって留置所に入れられることにも使う。

      単に語源が違うだけ。jailは「柵」が語源でprisonは「捕まえておく」が語源。

      • +5
  11. 銃ほめられてよく観察したいので弾倉はずせます?で抜いた途端に押さえつけられ鼻パンチされる物理学者…翌年また来ようとして捕まってたようだしよくわからん人だ。

    • +2
  12. パッと見、豚小屋かと思ったらブタバコだった
    駄洒落でもなく豚小屋を使ったものだと思ってしまったんだ

    • +1
  13. 日本の刑務所は待遇の良さなら世界一になれそう。
    規則正しい生活、健康的な食事、医療、介護体制など。
    たまに職員の非常識な行動が問題になるけど海外に比べたら少ないんじゃないかな。
    リピーターも多いし。

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