この画像を大きなサイズで見るイギリスで自宅の草むしりをしていた地理教師が、奇妙な石を発見した。それは砂岩でできており、長さ11cmほどで、不思議な一連の縦線が刻まれていたのだ。
興味をそそられた教師が、地元の考古学者に写真を送ったところ、その刻み目が1,600年以上前に刻まれたものであり、博物館に展示する価値があることを知り驚いた。
実はこの縦線のようなものは、4世紀頃から9世紀頃にかけ、アイルランド、ウェールズ、スコットランドなどで使われていた「オガム文字」だった。
当時の碑文などに刻まれているこの文字は、その頃の人々の言語を表記するために使われたアルファベットの1種であり、4世紀以降の原アイルランド語(既知のうち最古のゲール語)や6世紀から9世紀にかけて使われた古アイルランド語の表記にも利用されていた。
しかしなぜ、そのような石が英国中部の都市コベントリーまでやってきたのだろう?
教師が偶然発見したオガム文字が刻まれた石
ウェスト・ミッドランズ州市コベントリーに住む地理の教師、グラハム・シニアさん(55歳)は、自宅の庭の雑草の草むしりを行っていた所、奇妙な石を発見した。
その石は角が丸く削り取られ、縦線が刻まれていた。それこそが1600年前以上前に刻まれたオガム文字だったのだ。
オガム文字は、4世紀あるいはそれ以前に発生したと考えられ、横線を基準としてその上下に垂直または斜めの直線を刻んで、その線の数で音の違いを表現する。ラテン文字を基に作られたという考えが有力だ。
では今回見つかった石はなんなのだろう?オガム文字が刻まれているということは何か用途があったんだろうか?
今のところあがっている説は、記念品、アイルランドのキリスト教修道士が異教徒に改宗を勧めるために所持していたもの、あちこちを旅して回ったアイルランド商人の名刺のようなもの、などだ。
「どのようにしてこの石が英国に渡ってきたのか、多くの可能性が考えられます」バーミンガム美術館の考古学者、テレサ・ギルモア氏は語る。
「驚くべき発見というものは、答えよりも疑問が生まれることのほうが多いものです」
この画像を大きなサイズで見るオガム文字の構成と解読
グラスゴー大学の歴史家、キャサリン・フォーサイス氏はコベントリーのグラハム・シニアさんの元を訪れ、この石の3Dモデル用写真を撮影して分析した。
その結果、最初の部分が”Maldumcail/ S/Lass”と翻訳できることを発見した。どうやら、メイル・ダムケイルという人物について書かれているようだが、後半部分の意味はまだわからない。
石自体は砂岩でできていて、長さ11cm、重さ140gグラム。碑文の線は石の3つ面の角に刻まれている。
これはベラム紙(子牛の皮)や羊皮紙が使われるようになるまでオガム文字を書く一般的な方法だった。
この画像を大きなサイズで見るオガム文字は、やはり直線を使って表現する北欧のルーン文字といくつか似た点がある。
しかし、オガム文字は最大5つのグループから成る平行線しか使わず、アイルランド語の文字を書くために独自に開発されたようだ。
のちにオガム文字は、イギリス全土でおもにラテン語を書くために使われていた中世のアルファベット、インシュラー文字にとって代わられた。
この画像を大きなサイズで見る面の角に刻まれることが多い / image credit:The Herbert Art Gallery and Museum
美術館に公開展示された後、徹底的に調査
この石は大変希少なものだ。ギルモア氏によると、オガム文字が刻まれた碑文は400例しか知られておらず、英国ではわずか10例しか発見されていないという。
ほとんどはアイルランド産のものだが、中にはウェールズ、スコットランド、コーンウォールなど英国のケルト地方のものもあるという。
発見者であるグレアム・シニア氏は、このオガム石をコベントリーのハーバート・アート・ギャラリー&ミュージアムに寄贈した。
この画像を大きなサイズで見るラリー&ミュージアムの学芸員アリ・ウェルズ氏(左)/ image credit:The Herbert Art Gallery and Museum
この2025年4月まで公開展示される予定で、その後はこの石と文字を徹底的に調査することになっている。
同博物館の学芸員、アリ・ウェルズ氏は語る。
名前が刻まれている人物がどうしてこの石を手放すことになったのか、それがどうしてコベントリーの庭にあったのか、その謎は永遠にわからないかもしれませんが、今後の調査でもっと多くのことが明らかになると期待しています
References:Teacher finds stone with ancient ogham writing from Ireland in Coventry garden / Stone with 1,600-year-old Irish inscription found in English garden | Live Science / written by konohazuku / edited by / parumo













(;ŏ﹏ŏ)日本にも拝む文字みたいなんあるん¿!
日本には神代文字ってのがありますね
オガム文字の様に本当に大昔からあったかは謎な文字ですが
紙が世の中にでまわる前は、石とか木に文字書いてたから、必然的に直線だけの、刻みやすい文字が作られたんだな
ウイッチハンターロビンに
「オガムの輪はシグへと書き換えられた、ここはもう私のフィールド」
ってセリフがあったがルーンの元ネタがあったのか
砂岩なんて脆そうなのに、吹きさらしで小さな文字が風化で潰れてないってことは
発見場所に置かれたのは1000年以上前とかじゃなく割と最近なんじゃないかな
家の前の持ち主がコレクターで持ってたけど、死後何だか分かんない石だから遺族に庭にポイされたとか
石の情報保持期間は最強だからな。USBメモリだったら残ってなかった
>>10
メソポタミア文明の粘土板とかすごいよねぇ
エジプトの神官文字とか凝ってるし、メソポタミア文明の楔形文字は事務文書的な精密さがあるけど、この文字は、かなり抑圧された者同士の暗号文みたいなわかりにくさがあるね。
カビたバゲットみたいだと思ってしまった。ごめんなさい…
発見した石はチョコバーほどの大きさで…
どのチョコバーのことだろう??
大きさといい、石製の息子スティックに見えたのは自分だけじゃないよな?
同意してくれる仲間は素直に+を押してくれ