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世界初、土に植えると芽が出るiPhoneケースが登場。生分解性素材で植物の種子入り

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(著) (編集)

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 プラスチック製のスマートフォンケースは、手頃な価格で入手できることから人気があるが、分解に時間がかかるため、埋立地や生態系への影響が懸念されている。

 プラスチックは何百年、何千年と環境中に残留し、長期的な汚染につながる可能性があり、プラスチックが環境に与える影響は無視できない。

 そこで開発されたのが生分解性のiPhoneケースだ。しかもこれ、種が入っていて堆肥化するため、使用後は土に埋めれば植物を育てることができるのだ。

 ケースの色によってヒナギク、忘れな草、バジルの花を咲かせることができるという。

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花とハーブに変わる生分解性の種入りiPhoneケース

 世界中で毎年約10億個のスマートフォン用ケースが販売されているが、そのほとんどすべてにリサイクルできないプラスチックが約20g含まれているそうだ。

 ほとんどのスマホケースは異なる種類のプラスチックが混ざって作られているため、リサイクルや再利用が難しい。

 現在、そういったプラスチック製カバーを処分する方法は、埋め立て地に捨てるか燃やすしかないが、分解されるのに約500年かかると言われていて、環境に大きな影響を与えることが懸念されている。

 多くの人はスマホ用ケースの製造に年間2万トン以上の有害プラスチックが使用されていることを知らない。

 しかも、新しいものに変えるたびに、たいていの場合古いモデルは引き出しに詰め込まれ、忘れ去られるように放置されることが多い。

 こうした理由から、今回イタリアのエコガジェットブランド『iGreen Gadgets』は、環境に配慮し、2年にわたる素材の研究開発を経て『iGreen iPhone』ケースを販売した。

 このiGreen iPhoneケースは、世界で唯一の種子入りで、生分解性素材でできたケースは堆肥となる。

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image credit:.igreengadgets

緑、黄色、青のケースには3種の種が含まれる

 使用後、土に30度の角度で地面に埋めて、植えたときにケースに水をやるだけでいい。

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 一旦ケースが溶けると、埋め込まれた種子が放出されて下の地面に分配される。

 ケースの内部には水溶性の保護フィルムが貼られていて、このフィルムが分解されると、隠された種の貯蔵庫が現れる。

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 100%天然成分で構成されたコーンスターチから作られたケースは、使用時に強度を与えるだけでなく、廃棄後は土の中で素早く吸収・分解される。

 廃棄したiPhoneカバーの緑からはバジル、

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黄色からはヒナギク、

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青色からは忘れな草を咲かせることができるという。

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 プラスチック製のスマホ用ケースが環境に与える影響についての認識を高めることを目的としたこの商品は、回収不可能な廃棄物の問題に対する具体的な対応策となるようだ。

 現在、iGreen Coverは特許と認証を取得し、世界特許出願中である。

 販売価格は17.99ユーロ(約2900円)。アップルのiPhone 13 Pro、14 Pro、15 Proに対応しているということだ。

References:Tech company unveils biodegradable iPhone covers that grow daisies/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 22件

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  1. そういや日本にも、お米でできた赤ちゃんブロックなんかもあるけど、あれも分解早いのかな。
    米農家さんにもメリットあるし、色々使えそうだけど。

    • +5
  2. 毎日食い放題な蕗とかうまいのにみんな食わないパセリも
    ほしいです

    • +1
  3. 要らなくなったiPhoneは中古市場へ
    使ってたケースは土の中へ
         🌱
    エコだねぇ😳

    • +2
  4. 外来種ばら撒くようなもんだと思うけど大丈夫なのかな

    • +16
    1. >>6
      それ思った
      こういう取り組みしてる人って環境のこと考えてそうで、やっぱりその辺の認識が甘い人が多いんだな

      • +9
      1. >>9
        何もせずに批判だけする人よりは考えてるんじゃないかな

        • +2
      2. >>9
        この段階でそれを言うのは、流石に早計過ぎやしないか?
        システムは悪く無いんだから、国や地域向けに種子の種類を入れ替える事は出来るでしょ。
        それこそ専門家の意見を取り入れて、細かい調整も可能になると思うけどなぁ。

        • +2
        1. >>17
          まだアイデア段階で野暮だってのはわかる
          ただ、スマホは移動するものだから筋が悪いなぁと
          iPhoneのネームバリューに乗っかりたいのもわかるが
          移動しなくて、みんなが知ってて、使ってるものってなんかあるかなぁ

          • 評価
      3. >>9
        普通に輸入種が手に入るものばかりだし、問題ないと思います。
        国外で特許と認証を受けるには当然その辺りのことも厳密に調べられるはずですし。

        • +2
    2. >>6
      そうだね
      ハーブの生態系への影響は軽視できるもんじゃないね

      • +6
    3. >>6
      勿忘草とか、迂闊に植えるなってその界隈じゃ有名よね・・・

      • +1
      1. >>19
        うちはわすれな草植えると2年でなくなる
        環境が合わないのだろうか
        ツワブキは繁殖し過ぎて蜂が集まったので、全部引っこ抜かれた
        ミントはすごいらしいね、植えたことないけど
        クズが海外で猛威を振るってるらしいが、あれ全部わらび餅にすればいいのになって思う

        • +1
        1. >>22
          イタドリもやばくて、イギリスで古い建築を破壊しまくってるらしい
          イタドリが見つかると地価が下がるとか

          • +1
  5. ゴミ箱に捨てないでそのへんに捨てたらいいんか?

    • +2
  6. 回収してリサイクルする道は諦めちゃったのか

    • 評価
  7. 落下時にスマホを守る強度があるならいいとは思うけど水溶性のフィルムとやらはどの程度の水まで大丈夫なのかな。ケースとスマホの間の除菌とかするけどこれはできないのかな。

    • +1
  8. 使い終わった後のこともいいけど、使用感はどうなんだろ。売り出す段階なら耐久性とか使い勝手はクリアしてるのかな。

    • 評価
  9. ここで〇人事件が起こるとする。被害者はこのスマホとケースとともに埋められたが 何か月後 この地域にあるはずのない花が咲いて発見されるというミステリーを考えたがどうだろうか。高価で位置情報でいっぱいのスマホが取り上げられないはずがないから無理かな。

    • +1

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