
だが、行きかう車はどれも子犬たちには目も止めずに走り去っていくようだ。そこで保護団体の男性が、子犬たちを保護するために現場に向かったんだ。
Guy Sees Puppies Dumped On Busy Highway | The Dodo
この動画は2021年の秋に撮影されたものだそうだ。車の行きかうハイウェイを、4匹の子犬らしき姿がちょろちょろと走り回っている。思わずひやりとする瞬間も。
幸いなことに子犬たちは危険を悟ったのか、道路沿いの茂みの方へと移動してくれたようだ。




彼らがモットーとしているのは、
・網や道具は使わず、必ず腕で抱いて保護することだそう。現在このシェルターには成犬が320匹、子犬が20匹、猫20匹が暮らしているんだそうだよ。
・国や自治体からの援助は受けない
・スペースを空けるための安楽死はさせない
・どんなに時間がかかっても、終の棲家が見つかるまでは大切に保護する
こちらは施設の前に、ダンボールに入れた子犬たちを捨てていく人。
ゴミ捨て場に放置されていた子犬たち。
保護されているのは犬だけじゃない。たくさんの保護猫たちもここで暮らしている。
とはいえ、国の援助を受けず、善意の寄付のみに依存しているために、シェルターの「ドアを開け続けておく」のは並大抵の苦労ではないとのこと。現在はミランさんを含めスタッフ2人とボランティアで全ての世話を賄っているそうだ。
こちらは動物たちの食事を用意している様子。厳寒の時期には特に重労働だ。
Please help our shelter to provide food for 350 rescued pets. Please share.
セルビアでは特に、路上に犬や猫を捨てていく人が後を絶たないんだそうだ。2009年まで、セルビアの政府はそういったストリートアニマルたちを、すべて殺処分していたらしい。
それもあって、ミランさんにとって国や自治体は信頼できる機関ではなかったんだ。ミランさんがこの活動を続けているのは、そこには「希望」があるからだそう。
「施設にとって、そして動物たちにとって、より良い未来が訪れる希望があるからこそ、続けられるんです。毎日誰かがやって来て、動物たちを温かい家に連れ帰ってくれるという希望もあります。少額でも寄付を続けてくれる人がいるのも、私たちにとっては大きな希望なんです」
FacebookやInstagram、そしてYouTubeにコメントをもらえるだけでも、希望に繋がる嬉しいことなんだそうだ。良ければみんなもぜひ、コメントを残しに行ってあげてほしい。
written by ruichan
※この記事はカラパイアの姉妹サイト「マランダー」に掲載されたものです。面白い動物情報を集めたマランダーの方にも是非訪れてみてください。
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コメント
1. 匿名処理班
動物保護団体としての立派な活動、なんだけど両手いっぱいの幸せの図に見えてしまうね
2. 匿名処理班
大変な活動だよなぁ
3. 匿名処理班
保護にいった男性の笑顔が素敵、活動も素晴らしい!
4. 匿名処理班
囚人の扱い方はその国の文化を表すって言うけど
動物の扱い方も
その国の人達の本当の姿が出るんだろうな
5. 匿名処理班
どの子もみんな可愛くて胸が痛い
6. 匿名処理班
動画も見ました。雪の中、かなりの重労働だし、犬たちも寒いよね…
この団体の他のYouTubeとかも見に行ってみよう
7. 匿名処理班
「セルビアでは特に、路上に犬や猫を捨てていく人が後を絶たないんだそうだ。2009年まで、セルビアの政府はそういったストリートアニマルたちを、すべて殺処分していたらしい」
セルビアって最近まで内乱とかあったっけ❓
政情が安定が続かないと貧乏な国のままだから
動物の扱いはかなりシビアになるよな…
8. 匿名処理班
保護中の映像に成犬の鳴き声が結構被って聞こえるけど
どんな状況の場所なんだろう?
9.