
猫を数匹飼っている女性は、ある日、玄関に1匹の猫がいることに気付いた。来る日も来る日もその猫は玄関前にやってきた。
設置したカメラ映像を見たところ、猫が足を引きずっていることに気が付いた女性は、家の中に入れて保護し、病院につれていった。
マイクロチップを埋め込まれていないその猫は、BB銃に撃たれて怪我をしていたことが判明する。
猫は、当初警戒していたようだが、献身的で愛情のあるお世話により、ゆっくりと心を開き始めていった。
足を負傷した猫が玄関前に現れる
5月はじめ、アメリカに住む女性は、自宅の玄関に1匹の猫がいることに気付いた。そのオス猫は、何日も玄関のガラスドアの前に座っていて、女性の飼っている猫たちの様子をずっと見ていたという。

image credit:rescuecatmittens/TikTok
野良猫なのか飼い猫なのかはわからなかったが、女性は寂しそうに家の中を見つめ続ける猫を気の毒に思い、外にちょっとした寝床と餌を置くようになった。ある日、玄関の外に設置した防犯カメラ映像を確認した女性は、猫が足を引きずって歩いているのを見た。

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あまり具合が良くなさそうな様子の猫を、このまま放っておくことはできないと思った女性は、罠を仕かけて猫を保護し、動物病院に連れて行った。

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BB弾で撃たれて負傷した猫を家族に迎え入れることに
動物病院で診察を受けた結果、そのオス猫にはマイクロチップが埋め込まれておらず、去勢手術もなされていなかった。体はノミやダニで覆われていて、BB銃で撃たれたとされる怪我を負っていた。猫が足をひきずっていたのは、それが原因だったのだ。
女性は、帰る場所のない猫を気の毒に思い、家族として迎え入れることに決めた。
ミトンズと名付けたこの子の生い立ちは不明だ。伝染病を持っている可能性もあるので、検査結果がでるまでは、先住猫たちと別々にさせていた。
バスルームにミトンズのトイレや餌を置き、ミトンズが少しでも居心地よく感じられるようにと、女性は献身的に世話をし始めた。
ミトンズは、助けの手を差し伸べてもらったものの、人間に怯えており、女性の姿を見ても警戒し、トイレの後ろに身を隠す日が続いた。

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ミトンズは、人間に餌を与えられることにも慣れていませんでした。気を許せば、また、怪我をさせられるのが怖かったのでしょう。だが、日が経過するにつれて、ミトンズは少しずつゆっくりと心を開くような態度を示し始めたという。
根気よく愛情を注ぎ続け、ミトンの信頼を勝ち得た女性
ミトンズは、おそらくこれまで室内で飼われたことがなかったのだろう。トイレトレーニングもできていなかったようだ。バスルームで粗相を続けたり、派手に散らかしたりするミトンズを、女性は根気よく見守り、愛情をもって接し続けた。
ミトンズの持って生まれた性格も美しさも理解していた女性は、ミトンズが大好きになっていたのだ。 やがてミトンズは、人間を信頼することを学び始めた。そして、ついに自分が安全になったことを実感し始めていた。
女性の先住の猫とも、少しずつ距離を縮めながら交流を持つようになった。
女性に頭を撫でられても、避けることなくそれが心地よいものだと気付くようになった。
猫用のおもちゃも、仲間の猫たちも、人間からの愛も、ミトンズにとってはすべてが初めてのことだったようだ。

image credit:rescuecatmittens/TikTok
ある日、ミトンズは自分を救ってくれた女性に、まるで「ありがとう」と感謝を伝えるかのように、じっと見つめ続けたそうだ。

image credit:rescuecatmittens/TikTok
女性は、TikTokでミトンズの日常の様子を更新している。最近の更新では、外に出たミトンズが怪我をしてしまったことが投稿されている。 女性はすぐにミトンズを動物病院へ連れて行った。幸いすぐに良くなるということだった。
ミトンズの状況を見守っているのは女性だけでなく、TikTokユーザーも同様だ。更新の動画には、多くのコメントが寄せられている。
野良猫から室内猫になったミトンズの環境の変化は、とてもとても大きなものだろう。
順応するまでに、まだまだ時間が必要かもしれない。だけど、ミトンズはガラスのドアの向こう側から、女性や仲間の猫たちがいるこちら側に来ることを選んだ。
そして、女性に助けを求めたことは、ミトンズにとってきっと正しいことだったのだろう。
ミトンズは、今は女性に家族の一員としてとても大切にされ、かわいがられて暮らしている。
このまま、ミトンズが幸せな暮らしを送り続けてくれることを、動画を見た多くのユーザーが願っている。
References:Stray Cat Waits In Front Of Family's Door Every Day In Hopes Of Being Rescued/ written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
元気で自由にいられることが一番の幸せなんだろうけど、家で幸せな猫生を送って欲しいね。
弱い者イジメほんとダサい。
2. 匿名処理班
第2の猫生をどうか穏やかに過ごしてほしい...
あとBB弾撃ってケガさせたやつには下痢が一生治らなくなる呪いをかけときました
3.
4. 匿名処理班
この前足、可愛すぎんか
5. 匿名処理班
多分悪ぶった子供の遊びなんだろうが
誰かが見つけて叱ってやらんとこの先危ないわ
6.
7. 匿名処理班
襲われて怪我をして、群れた方が安全だと本能的に悟ったんだろうかね
8.
9. 匿名処理班
てぶくろちゃん 可愛い名前…
10. 匿名処理班
エアガン好きだよ、もちろん猫もね
つまり何が言いたいか?怒りが2倍ってことだ!
11.
12.
13. 匿名処理班
BB弾と聞くと日本の遊戯銃たるエアーソフトガンを連想する
だけどアメリカ、散弾としての鉛弾のBB弾かもしれない
これは日本のプラBB弾よりも小さいものの、何せ火薬発射弾、威力は大きい
とんでもなく危険な弾で撃たれたかもしれない猫さんよ・・・
14. 匿名処理班
日本で言うエアガン用のプラスチック製BB弾ではなく、アメリカで言う空気銃用の鉛製のBall Bulletなのかな。
15.
16. 匿名処理班
こういうのですぐ涙ぐんじゃうようになっちまった。ほんとうによがっだ……じあわぜにね"……ッッ
17.
18. 匿名処理班
>>14
空気銃用は所謂つづみ弾の形状をしている
テルテル坊主のような格好をしたものが基本で昨今はライフル弾みたいな格好のも流行中
ただ球の弾は無いよ
19. 匿名処理班
ミトンズが外で怪我した時に先住猫ちゃんがそこまで連れて行ってくれたとのことでええ話やなーと思ってたら突然の雑なモザイクにビビった
軽症でよかったね。外に出すのちょっと早かったのかな
20. 匿名処理班
自分より弱い生き物をイジメる奴はしょーもない野郎だからミトンズ君が味わった以上の恐怖、絶望を味わわせてやれ!
ミトンズ君はこの女性みたいに思いやりのある優しい子に育つんだろうね
21. 匿名処理班
どの国にもバカなガキがいるもんだ。BB弾使うエアガンでも海外の日本のよりパワーあるからなぁ。日本のでも至近距離であたるとアザになるときあるし。
22. 匿名処理班
窓から家の中の幸せそうな猫見てるとき
この猫はマッチ売りの少女の気分だったかな
23. 匿名処理班
>>22
室内猫「何?足怪我してんの?野良?」
てぶくろ「うん」
室内猫「うちおいでよ、飼い主猫好きだから。とりあえず毎日窓のとこに顔を見せに来るといい」
とか言われてたと思うからそんなに辛くはなかったかも