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世界最古のファルスか?4万2000年前のいちもつ型の装飾品がモンゴルで発見される

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(著) (編集)

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 古代ローマや古代ギリシャでは、男性器をモチーフにした彫刻は「ファルス」と呼ばれ、魔除けや加護、繁殖の象徴として、護符として身に着けたり、ご利益を得るための彫像が作られていたが、もしかしたらそうした習慣はずっと古くからあるものなのかもしれない。

 ヨーロッパやモンゴルの考古学チームによると、モンゴル北部の遺跡で発掘された約4万2000年前の遺物は、男性器をモチーフにしたペンダントである可能性が高いという。

 仮にこの説が本当なのだとすれば、この装飾品は、これまでに発見されたものの中で世界最古のファルスとなる。

モンゴルの遺跡で発見されたいちもつに似た装飾品

 モンゴル北部のハンガイ山脈にある「Tolbor-21」と呼ばれる遺跡で、2016年にいちもつに似た形状の遺物が発見され「T21」と名付けられた。

 最近、フランス・ボルドー大学やドイツ・マックス・プランク進化人類学研究所をはじめとする考古学者チームが、放射性炭素年代測定と顕微鏡による分析を行った結果、この旧石器時代の遺物は3万9500年から4万2200年前のものであることが最近明らかになった。

 長さ約4.3cmの胴体には、先のとがった石器で2本の溝が刻まれている。1つは遺物の真ん中あたりをぐるりと囲むような溝で、もう1つは先っぽのあたりにタテに短く刻まれている。

 研究チームによれば、この溝はイチモツの亀頭と尿道口を表したものであるという。

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研究チームは顕微鏡写真を撮り、男性器を彫刻したされる部分を丹念に3D復元した / image credit:University of Bordeaux

世界最古のイチモツのファルスである可能性も

 この特殊な遺物は、グラファイト(黒鉛)という貴重な鉱物素材から作られていた。

 グラファイトはこの時代、この地域で一般的に使用されていたものではない。

 研究主導者のソランジュ・リゴー氏によると、グラファイトは遠くから運ばれ、おそらく遊牧民の間で交換されたのではと考えている。

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モンゴルで発見された、T21とラベルされた古代の遺物 / image credit:Solange Rigaud

ファルスなのか?違うのか?専門家の間でも意見がわかれる

 たとえば古代ローマでは、男性器を形どったファルスは、男女問わず、魔除けとして使われることもあった

 また、つい最近でも、スペインの遺跡で発見された武器用の砥石などは、兵士に力を与える意味でもあったのか、イチモツの形をしていた

 今回の遺物は、ファルスと確定したわけではなく、中にはそれを否定する意見もある。

ペンダントとして使用されていた可能性。もしファルスなら世界最古

 だが、もし今回の研究チームの仮説が正しいのであれば、男性器をモチーフにしたものとしては、世界最古の遺物である可能性がある。

 なおこの遺物の裏面は平べったく、磨かれたように光沢があり滑らかなのだという。

 このことから、真ん中の溝のところにヒモを巻きつけて、ペンダントとして胸のあたりにぶら下げられていたのではと考えられている。

 当時モンゴルで暮らしていた狩猟採集民が、ファルスのペンダントをぶら下げていた理由はわからない。

 だが離れたところからはっきりイチモツと視認するのは難しいので、何かのサインや標識ではなかったことが推測される。

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遺物の先端の拡大図 / image credit:University of Bordeaux

 今回の遺物は、何か実用的な目的で作られた可能性もないわけではない。

 しかし、これを分析した研究チームによるなら、「ペンダントの一番あり得そうな解釈は、単純化されたいちもつを表現したもの」であるそうだ。

 この研究は『Scientific Reports』(2023年6月12日付)に掲載された。

References:This Ancient Blob May Be The Oldest Phallic Depiction Ever Found : ScienceAlert / 42,000-year-old anatomically accurate penis pendant is the world’s earliest known depiction of human genitalia | Live Science / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 22件

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  1. 筋があれば何でも性器に例えるのは、あまりにも想像が貧弱だろう

    筋にひもを通して武器にすれば、振り回して叩くこともできるし、投げることも可能だ

    実用性考えれば性器なんかより武器だよ

    • +4
    1. >>2
      本文に

      > グラファイトはこの時代、この地域で一般的に使用されていたものではない

      こうあるように、わざわざ交易で運んできて、武器として使用されるならば類例がそれなりに出るはずだから誤認されることはない
      (遠方からわざわざ購入・交換して武器として使用した例としては日本だと黒曜石が有名)
      でも所詮は「現段階での仮説」なので今後発掘される遺跡が増えて、同じような道具が発掘されていけば単なる武器だった可能性もある
      しかもグラファイトの採掘場所が特定されたら数万年前の一大交易網がわかる事もあるので、色々ロマンがある

      • +3
  2. キノコ、樹木の全体的なシルエット、貝類、亀の頭部など
    自然界において息子スティックのシルエットは
    いろいろと優秀だからあの形状の生き物が存在する。

    • +1
    1. >>3
      日本にも多くの地方で古来から息子スティック、アワビを祀る文化か存在していますものね

      • +1
  3. 兵士ならだいたい自前のを持っているような気がするんだけど…
    なんでわざわさ首からも掛ける必要があったんだろう?

    • +3
  4. 紐をくくるための溝じゃねーの?と思ったが、先っぽも作ってあるなら息子スティックかなあ。
    いやまあ「よそ者が珍しい石をこれ見よがしにつけやがって腹立つから傷付けていちもつにしたろ!」という特殊事例があったかもしれんが…

    • +2
  5. いやいやそんなわけ無いだろう偶然だよと思ったら最後の画像で息子ストーンと確信

    • +3
  6. あんまりいちもつ感ないなあ
    作った古代人、そうじゃないってキレてそう

    • 評価
  7. 昔は子供の死亡率が高いし、子孫繁栄のイチモツおよびフラワーオブジェはどこにあっても不思議ではないね

    • +3
  8. インディジョーンズ最新作「最古のファルス」ご期待ください

    • +1
  9. パルスのファルシのルシがパージでコクーン

    • +2
  10. 「何か実用的な目的で作られた可能性」

    どのような「実用的な」目的か、興味津々

    • +1
  11. ところで、俺の装飾品を見てくれ。こいつをどう思う?

    • +1
  12. これを息子スティックとするのは少々無理がないか?

    • 評価

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