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線路の間で太陽光発電!スイスで着脱式ソーラーパネルを線路に設置する世界初の試み

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(著) (編集)

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 近年、気候危機により、多くの国が環境を配慮して温室効果ガスを排出しないよう、風力タービンや地熱発電および太陽光発電などの再生可能エネルギーの開拓と普及に力を入れている。

 スイスもその国の1つだが、他国同様それらを設置するための物理的なスペースや制限、環境への規制などの問題がありなかなか容易ではない。

 そこで、スイスにある新興企業「Sun-Ways(サン・ウェイズ)」は、線路間のスペースに着脱式の太陽光パネルを設置するという世界初の試みに挑戦した。

 現在、連邦運輸局からの承認待ちだという。

Switzerland set to roll out carpet-like solar panels between railway tracks | SWNS

5月にテスト導入予定の線路上の着脱式ソーラーパネル

 スイス西部の町エキュブレンスに本拠を置く新興企業「Sun-Ways(サン・ウェイズ)」は、連邦運輸局からの承認がおりれば、今年の5 月に西部ビュート駅近くで、世界初の取り外し可能な太陽光発電設備を開始する予定だ。

 ローザンヌにあるスイスの連邦技術研究所「EPFL」 の協力を得た“着脱式”の太陽光パネルの設置は、スイスが世界初となる。

 Sun-Ways は、線路間に太陽光発電パネルを配置するシステムの特許をすでに取得済みだ。

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image credit: youtube

特別設計の列車でピストン式にパネルを敷き詰める

 スイスの軌道整備会社「ショイヒツァー(Scheuchzer)」 が開発した特別設計の列車は、ピストン機構を使用して、幅1メートルの太陽光発電パネルを敷設しながらレールに沿って走行する。

 2つの線路間のスペースにぴったりと収まる標準サイズのパネルは、個別に配置する代わりにカーペットのように展開していく。

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image credit: youtube

 これにより、設置が迅速かつ安価になるだけでなく、鉄道会社が定期的な軌道保守を行う必要がある場合に、一時的に撤去することも可能だ。

 太陽光発電システムによって生成された電力は、家庭電力として使用されることになるという。

再生可能エネルギーの新たな可能性

 エコ・イノベーションに大きな野心を抱いている同社は、将来的にはスイスの 5,317km(総面積サッカー競技場760面分)に及ぶ鉄道網全体(ただし、トンネル内や日当たりの悪い場所以外)に、さらには国境を越えてドイツやオーストリア、イタリアにも進出して、パネルを展開していくことを目標としている。

 同社は、ソーラーパネルをスイス全土の鉄道網に設置すれば、年間 1 テラワット時 (TWh) の太陽エネルギーを生成できると見積もっている。

 これは、スイス国内の年間電力消費量の約2%に相当する。

 Sun-Waysの共同設立者バティスト・ダニヘルト氏は、このように話している。

世界には 100 万kmを超える鉄道路線があります。私たちは、世界の鉄道の 50% が当社のシステムを装備できると信じています。

 ただし、ビュート近郊での試験的プロジェクトでは、同社はまだ多くのことを証明する必要があるようだ。

 現時点では、国際鉄道連合(International Union of Railways)は、次のような懸念を示している。

・パネルからの太陽の反射が列車の運転手の注意をそらす可能性がある
・大雪が降る地域ではパネルが大きなお金の無駄になる
・レールの振動により、パネルに生じるかもしれない微小のひび割れや破損、ほこりの付着問題

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 Sun-Ways は、パネルの設計と材料はこれらすべての問題を考慮していると応えている、

 同社のパネルは従来のものよりも耐性があり、パネルにつけた反射防止フィルターが電車の運転手のまぶしさを軽減することが可能だそうだ。

 また、電車の下に取り付けたブラシが、通過時にパネルを自動的に掃くことで、ほこりはきれいに掃除できることが保証されている。

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 氷や雪が降ると、パネルが役に立たなくなる可能性があると指摘する声もあがっているが、Sun-Ways は凍結した沈殿物を溶かすシステムにも現在取り組んでいる最中であることを明かしている。

 この取り外し可能なソーラーパネルシステムは、気候危機によってヨーロッパのエネルギー移行を加速することが求められている開発者たちにとって、新たな可能性を見出すことになりそうだ。

References:Solar panels could be installed in the spaces between railway tracks in world first / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 49件

コメントを書く

  1. レールの付近って鉄粉が凄いのよ
    ホコリをブラシでとかそんな生易しい物じゃ無理よ

    • +17
    1. >>1
      掃除用の車両作って走らせれば掃除楽じゃん

      • +1
  2. 設置して経年劣化で交換となるソーラーパネル、その製造でco2は多くなる
    試みとやってみたい気持ちは分かるけど、CO2利権の臭いがすごい
    どこの国の太陽電池なのかまで調べる必要があると思う
    少数民族強制労働で作ってる可能性があるからね

    • +4
    1. >>3
      その強制労働させる国の信奉者が君にBAD入れるわさ
      おまけにオンボロ火力での電力に頼ってる当該国だしね

      • -14
      1. >>32
        陰謀論嫌いだからマイナス押したわ
        せめてパネルの製造にどれぐらいco2が排出されるか書いてくれないとなー
        そこ飛躍して国や利権云々言い始めるから賛同しようがない

        • +4
  3. 5000km敷き詰めてスイスのような870万人の小国でも2%なのか。しかも重工業より金融が強い国だから産業用電力も他国より負荷軽そうなのに
    何かの間違いじゃないのか。太陽光ってそんなもん?

    • +2
    1. >>4
      太陽光はそんなもん。
      製造コスト・設置維持管理費用・耐久性諸々含め発電量とにらめっこしたら永遠に償却できないレベル。

      • -1
  4. >電車の下に取り付けたブラシが、通過時にパネルを自動的に掃く

    これだと思うんだよな
    「どうせ動かしているもの」で定期的に表面のメンテできるというのは他のシステムに比べたらすごい利点

    • +12
    1. >>7
      nゲージのクリーニングカーみたいだな

      • +1
    2. >>7
      ブラシもパネルも磨耗するし、
      擦るということはその分摩擦でエネルギーが散逸するし、
      そんなに良い解決策には思えないけどなあ

      • -2
  5. 線路を横断する人や跳ねた石なんかで破損するケースが多そう

    • +5
  6. 車両の屋根にソーラーパネル付けるほうが早くない?これ

    • -2
    1. >>11
      発電した分は車内で使うんかな?走りながら送電線で周囲に供給するんかな?そもそもそんなスペースあるかな?
      そんな当たり前の疑問をガン無視するアンサー凄い

      • 評価
      1. >>28
        ディーゼルの代替にバッテリー+自家発電で走るEV電車とか?

        • -1
  7. 脱線事故が起きたときに大量の感電死者が出なきゃ良いが。

    • -5
  8. うーん太陽光はそもそも日照時間が地域で影響されやすいし、ヨーロッパは特に。
    かつパネルの寿命も短く、廃棄処理もコスト高くて非効率的。
    あまりメイン扱いは出来ない発電方法だから、限定的な用途にしかならないんだよなあ。
    原発建てまくって、将来の核融合に繋げるしかないんだわ。

    • -1
  9. 走行中の車両の車体下面とパネルとの間でどんな具合に空気が流れるかが気になる
    あっという間に砂塵とかで パネルが傷だらけにならないんだろうか

    • +7
  10. 発想は悪くないと思うんだけど導入コストや維持費との釣り合いはどうなんだろう

    • +4
  11. ソーラーパネルそのものの是非は置いとくとして、設置場所としては良いと思うな
    設置・撤去・メンテを半自動化出来るのが良い
    少なくとも山肌削るよりは遥かにマシ

    • +11
  12. これコストに見合うのかな?
    普通の平地に置くよりシビアだろうし。

    • +5
  13. タービンという単語をみただけで平沢進を思い出してしまう。

    • -4
  14. ブレーキの鉄粉やら架電スパークのスピットとかが堆積しそうなんだが大丈夫なのか?

    • +5
  15. パワーコンディショナの設置とそれと繋げるケーブル、発電した電気を送電するための施設、ものすごく無駄に長い太陽電池パネルの列……
    線路の整備のたびに敷設し直す手間と時間、しかも保線作業と太陽光パネルの管理が含まれるわけでしょ、これはコスパ悪すぎる

    • +3
  16. バラスト軌道にソーラーパネル置かれたら保線作業員が泣いちゃうぞ
    保線作業車両とかも対応させないとだし赤字路線やギリギリ黒字な鉄道会社が倒産なんてのも

    • +8
    1. >>23
      限られた時間の中で作業を完了しなければならない保守作業員にとってみれば迷惑以外の何者でもないでしょうね。
      線路保守に支障が多発して、結局は太陽光パネルが取り外される黒歴史になると思います

      • +5
  17. こんだけの規模のモノの開発者と設置事業者がコスパについて考えてないわけがないのにここで「これはコスパ悪いぞ!」って得意げな人らはなんなんだよwコスパ言いたいだけかよ

    • -5
    1. >>25
      太陽光発電の場合、発電素子の性能が上がらない限り効率は上がらないんだけど、記事では特に新しい素子が発明されたようなことは言及されていないし、もしそんな技術革新が起きているなら既存のメガソーラーだってもっと効率上がってるはずだろ。線路方式だけ例外的に効率問題が解決しているなんて何の根拠も無く盲信できる方が意味がわからない。

      • +7
  18. だよな。ここの連中が語るリスクなんて当然考えた上での「試み」だろうによ。

    • +5
  19. CO2削減のために山切り開いて大量設置するどこぞの国よりかは遥かにマシだと思うよ

    • +7
  20. 試しにSun-Waysに幾つか設置させてみて
    諸問題に対する考慮とやらが現実的なものか試せば良いんじゃね

    • +3
  21. 日の角度によっては運転士すごくまぶしそう

    • -3
  22. 太陽光パネルのリサイクルを考えると
    クリーンとは言い難いしコスパも良くない
    業者が倒産したら設置したパネルはどうなるんだ

    • +2
  23. 結局、天候悪けりゃ太陽光は発電せんし、天候不良時のベース電力確保の為に火力や原発は稼働させなきゃいけない。
    そして火力も原発も一度稼働させたら止める事が出来ない。
    正直、必要か?再生エネルギー

    • -2
    1. >>43
      個人用の太陽光パネルはめちゃくちゃ便利だよ
      ルーフに乗せたりリュックからぶら下げて遠隔地や山の頂上で発電できる
      震災でインフラが吹っ飛んでもスマホやPCを扱える
      メガソーラーとかより個人向けを拡充して欲しいわ

      • +7
    2. >>43
      再生可能エネルギーは重要。ただその技術が安定して使い物になるまでは現行の発電施設も重要。それだけの話
      AかBの二極論しか言えない奴ばかりだから、話がおかしくなっている感じしかない

      • +5
  24. なるほど!列車から落とせば一気に置けるし、そもそもデッドスペースだったし
    列車が通る度に軽く掃けるようにすれば発電効率も落ちにくい!なかなか良いアイデア

    • +1
  25. よっしゃ!日本も山手線に設置しようぜ!

    • 評価
  26. 少なくても日本では線路は敷きっぱなしと言うことではなくレール交換をしたりバラスト交換したり保守管理をするわけですが保守管理はどうするんだい?
    すぐに回収して保守管理後にまた敷設できるなら言い考えだと思うが

    • +1
  27. 核融合炉か高速増殖炉が実用化される前に、現在の発電資源が枯渇しないようにっていう、タイムリミットの引き伸ばしでリスクヘッジなのかな、とは思うけどね。

    • +1
  28. ソーラーパネル設置のために、新たな環境破壊を回避しているのは好感が持てる。
    みんなが書いてるように、線路のメンテナンスに影響がないのか気になる。

    • +1
  29. レールの腹部に向けてつっかえ棒を伸縮させるだけみたいだから、
    道床メンテの際は設置の逆をやって車両で一時的に回収できるんでしょきっと。
    拭くのも毛ブラシとは限らんし、スポンジブラシ付きの清掃車両で終電後にゆっくりやればよい

    • 評価
  30. 窃盗団「トロッコで回収していけば捗る捗るww」ってなりそう

    • 評価

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