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使用後は食べられるし堆肥にもできる。ジャガイモでできた剥けるドリンクボトルが開発される

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(著) (編集)

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image credit:Tomorrow Machine/Facebook
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 環境にやさしい取り組みは、世界各地の企業と個人で実践されているが、1つの物をリサイクルする時、ラベルをはがしたり、分解して分別するとなると、かなり面倒だと思う人もいるだろう。

 そこで開発されたのが、手間がかからない容器だ。

 スウェーデンのデザイン会社Tomorrow Machine(トゥモロー・マシーン)は、革新的なドリンクボトル「GoneShells」を開発した。

 生分解性なのはもちろん、じゃがいもの皮をむくようにはがして食べたり、家庭で堆肥にしたり、水道の蛇口で溶かしたりできるという。

Tomorrow Machine designs a potato-based juice bottle that peels like an orange

じゃがいもから作られた、生分解性のむけるボトルを開発

 Tomorrow Machine と提携した国際的飲料メーカー「エッケスグランニー(Eckes Granini)」 とブランド企業「F&B Happy」は、食べられるほど純粋な素材から作られたドリンクボトルの開発に着手した。

 GoneShellsと名付けられたそのドリンクボトルは、果物や野菜の皮が中身をどのように保護しているかという点からヒントを得て生まれた、持続可能な生分解性素材の製品だ。

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image credit:GoneShells

 生分解性包装自体は新しい概念ではないが、GoneShells のユニークな点は、劣化の速度と複数の選択肢だ。

 この革新的なボトルは、使用後はくだものや野菜の皮をむく要領ではがすことができ、それを食べたり、水道水に溶かしたり、家庭で堆肥に使用したりできるという。

 GoneShells のベースとなる素材はじゃがいもだ。

 Tomorrow Machineの創設者アンナ・グランセンさんは、次のように説いている。

水と接触させると、自然な反応がボトルをすぐに分解し始めます。それが、このボトルのリサイクル方法です。

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image credit:Tomorrow Machine/Facebook

パッケージデザインはオレンジがヒント

パッケージの最大のインスピレーションは、くだもの、特にオレンジの構造と機能性です。

オレンジの皮をむく方法を見て、パッケージを意図的にそのように設計しました。

 Tomorrow Machine はブランドの価値をボトルのデザインに取り入れていて、 GoneShells の初期の試用版として市場に出ることになるのは、エッケスグランニーの高級ジュース「(ブラムホルツ)Bramhults」だ。

ボトル本来の感触を維持し、同時に持続可能な機能のためにデザイン要素を使用しました。

ブラムホルツの絞りたてのオレンジジュースは、何十年にもわたるベストセラーであり、最も象徴的な製品です。(グランセンさん)

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image credit:GoneShells

産業プロセスなしで分解できるパッケージの開発を目指す

 ペットボトルは長い間地球を悩ませてきたが、現在、消費者にプラスチックの使いやすさとシンプルさを提供できる実行可能な代替品はない。

 Tomorrow Machineと提携会社の目標は、内容物により適した寿命を持つパッケージを開発することで、従来の意味でのリサイクルシステムをスキップする新しい形の持続可能なパッケージを提供することだ。

 さらには、そのパッケージをより広く採用できるように展開し、最終的に化石ベースの材料を失くすことを望んでいる。

 Tomorrow Machine の提携会社は、今回開発されたGoneShells を高く評価している。

 GoneShells プロジェクトのブランドパートナーである「F&B Happy」は、このように語っている。

従来のリサイクル可能なパッケージは、循環移行のカギとなる1つですが、持続可能なパッケージの唯一の解決策ではありません。

たとえば、使用済みのパッケージをリサイクルできない状況が多く、多くの国ではリサイクルや産業用堆肥化のためのインフラが不足しています。

さまざまな方法ですばやく簡単に分解できる素材を使用して、環境への影響を軽減できる複数のタイプの解決法を生み出し、最終的に自然、海、埋立地に廃棄されるパッケージ問題を解決できるような製品を提供したいと考えています。

 グランセンさんによるとテストの初期段階では大きな可能性を示しているそうだ。

 環境への影響を最小限に抑える持続可能なパッケージだが、コスト的にどうなのだろう?市販のジュースボトルとあまり変わらないなら、代替えとして普及していくかもしれない。

References:Juice Packaging That Peels Like A Fruit Can Be Eaten Or Dissolved In Water/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 18件

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  1. すばらしい技術だけど、これをメインに生産すると食べる分が無くなっていく問題がある
    トウモロコシのアルコール生産で、飼料用穀物が減って高騰したようにね

    • +11
  2. この容器を作るために新たな農地開拓を必要とするため、森林伐採などの環境破壊が発生する危険性はあるかもしれない。
    それと、食糧として流通させるはずのジャガイモが減るかもしれず、それによる食糧減少危機を回避するために遺伝子組み換え植物を安易に容認してしまう可能性もある。

    • +8
  3. この手のプラスチックで食べられるっていうのは結構斬新だと思う
    芋がら縄みたいだね

    • +3
  4. マロニ―の食文化がないから植物由来の
    硬い透明な素材として認識されたのか。
    ポン酢、ゴマだれ、鍋の文化もないもんな。

    • 評価
  5. 飲料容器が水と反応して分解?
    中の飲料の賞味期限が切れる位時間が経った後にはってこと?

    • +4
  6. >水と接触させると、自然な反応がボトルをすぐに分解し始めます。

    中身の飲料による分解をどう防ぐかの説明がほしいな。
    内側を耐水性のある別の生分解性素材でコーティングでもするのか。

    • +6
  7. こういうのって、ジャガイモの何を使ってるんだろう。デンプンとか限定的な成分だけ使ってるんだろうか。それとも丸ごと使ってるのかな?
    家庭菜園やってて思ったのは野菜作ってて、捨てる部分て凄く多い。ジャガイモの茎とかトウモロコシの茎とか、キュウリやカボチャのつるとか葉とか、サトイモの葉とか、収穫した野菜と同じかそれ以上にゴミが出る。たい肥にするには場所もないし時間もかかるし、成分も管理できない。
    そういう捨ててしまう部分をもし活用できたらどれだけ環境負荷が減るだろうって、いつも思う。ある程度は家畜のエサとかになったりはしてるんだろうけど・・・

    • +2
  8. 蛇口の水でOKレベルで水と反応するとなると結露したらエグい事になりそう

    • +2
  9. >使用後は野菜の皮をむく要領ではがすことができ

    ってどういうこと?なにをはがすんだ?
    水と反応させると分解が始まるんじゃボトルの役割できないじゃん
    翻訳のせいなのか仕組みが全然わからん

    • +2
  10. 記事の最後にも有るけどペットボトルが抑々リサイクル可能な物として普及してるのに、インフラが整って無い所為でリサイクル出来てないんでしょ?
    新素材開発よりインフラの普及か、より安価なインフラ技術の開発の方がホントなら最善だよな

    • 評価
    1. >>11
      私が住んでる地域は自治体でもスーパーでもペットボトル回収していてインフラはある訳ですが違法野焼きとポイ捨てだらけで多分真面目にリサイクルに出してる人の方が少ない位です。そういうのがひとりでに土・水・空気に分解してくれればとてもありがたい。プラゴミはポイ捨てされたのを拾うにはもちろんリサイクルするにしたって人件費も燃料も必要ですしインフラ整備の方がいいとは言い切れないです。

      • +2
  11. これの製作過程や管理過程の環境負荷や持続可能性も全て含めて考えたらどうなんだろう?
    結局、ペットボトルの方が良かったりして。

    • +2
  12. みんな言ってるけど、
    水で分解できるのになんで飲み物平気なのか
    雨で濡れたり結露しても大丈夫なのか
    あたりは気になる

    • +4
  13. 水で分解プロセスが始まり人が食えるなら他の生物も利用できるということ。湿気、カビ、シバンムシ、ゴキやネズミを防ぐのにプラフィルムで保護する必要がありそう。

    • +2
  14. 「この素材は、液体、油、酸素に対するバイオベースの生分解性バリアでコーティングされたスターチベースのコアで構成されています」
    「仮説の目的は柔軟なデンプン系材料の一種をバイオベースのバリアでコーティングできることを検証しこれらのコンポーネントが食品包装に求められる仕様を満たせることを示すことです」
    「このコンセプトが水との接触時間が短い使い捨ての食品包装ソリューション(食品トレイ、乾物用包装など)にも有効であること、またバイオベースバリアでコーティングしたデンプン系材料の組み合わせは、多くの用途で使い捨てプラスチックの代替になる可能性を持っていることを示すことが出来ました」
    GoneShells: Bio-based degradable packaging

    バリア性能が使用目的に応じてコントロールできれば液体ボトルにも使用でき、使用後に断面を作る・増やすことで分解の向上をうながす…的なことなんだろか。よくわからないな。
    この文書の段階ではTRL5の達成、MRLレベル4は達成可能、SRLレベル4は達成可能、と見積もっているよう。TRLとMRLはぐぐって出てきたけれどSRLはなんだろう。

    • +2
  15. 本当はガラスとか土器の方が環境負荷は低いんだよ
    土から作ったものだから、最終的には土に還るからね
    重さゆえに輸送コストが上がってしまうわけだけどさ

    • +2
    1. >>16
      ガラス瓶を洗浄して使い回すのが一番良いんだっけね

      • +1

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