メインコンテンツにスキップ

森の中で16年間、31匹の犬と暮らしていた男性の物語

記事の本文にスキップ

12件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 2016年、アメリカ・テネシー州の森の中で、31匹の犬が救助・保護された。

 それまで16年間にわたり、ホームレスの男性が森で犬たちの世話を続けていたが、自身の健康状態が悪化し、犬たちの面倒を見ることができなくなってしまったのだ。

 地域の動物救済団体からの助けを受け入れた男性は、自分よりもまずは全ての犬を保護して、飼い主を探してやってほしいと頼んだ。

 全ての犬が保護され森を出ていく時、男性は涙したという。それほど、犬たちとの間には強い絆が結ばれていたようだ。

Mysterious Mountain Man Surrenders Life In The Woods With His Dogs

16年間、森で31匹の犬と暮らしていた男性

 テネシー州ナチェズトレース国立公園で、16年の長い間、たくさんの犬と暮らし続けてきたトニーという名の男性の存在が初めて明らかになったのは、2016年1月のことだ。

 トニーさんは、破れたパーカーにカーゴパンツとブーツ、顔は泥だらけで頭はボサボサの白髪頭状態だった。

 彼がなぜホームレスとなり、社会とのかかわりを絶って、森の中で犬たちと暮らすようになったのかはわからない。

 だが、犬たちと一緒の暮らしは心地よかったのだろう。寒さが厳しい冬でも犬たちに囲まれて眠っていたというトニーさんは、1匹1匹の犬の世話を献身的に行っていたようだ。

 トニーさんが犬のように遠吠えをすると、トニーさんのもとに犬たちが集まってくる。それはトニーさんと犬たちの信頼と絆の深さを表していた。

Facebookで開く

 長い間犬たちと幸せに暮らしていたトニーさんだが、ついに体を壊し、健康状態が悪化していった。

 これ以上、森で犬たちの世話を続けることができないと判断したトニーさんは、地域の人たちに犬たちを助けてくれるよう頼んだのだ。

Facebookで開く

31匹の犬たちが救済団体に保護される

 地域の人々は、トニーさんと犬たちを支援するために立ち上がった。その時点で犬の数は31匹いた。

 それらすべての犬の救済に名乗り出たのが、動物救済団体のAnimal Rescue Corps(ARC)だ。

 トニーさんにとって、長い間過ごしてきた31匹の犬は家族同然だった。

 愛しい犬たちが、まず安全に保護されて養子縁組ができる状態にしてもらえるまでは、自分への助けは受け入れられないと、犬たちを最優先に救助するよう熱心に頼んだ。

Facebookで開く

 そこで、ARCはスタッフ総出で犬たちの救助・保護に取りかかった。

 この時、地元メディアも取材にかけつけたが、トニーさんは取材には一切応じなかったという。

Facebookで開く

 ARCは、全ての犬をキャリーに保護すると緊急シェルターへ搬送。その後、動物病院に健康診断のために連れて行った。

Facebookで開く

 犬たちはトニーさんによって献身的に世話されていたが、どの犬も予防接種は受けていなかった。

 また、全ての犬が多かれ少なかれ、体内や皮膚に寄生虫がいることがわかった。

 31匹のうちの3匹は、脚の怪我がひどく、早急に治療が施された。後に1匹は、脚の切断を余儀なくされた。

Facebookで開く

トニーさんの現在の状況は不明

 当時、ARCはSNSでこの1件をシェアしている。

男性(トニーさん)は、犬が自分のもとから去って行くのを見て、涙していました。

でも、「私のこの涙は、犬たちがこの先それぞれの家を見つけるだろうという喜びの涙だ」と話していました。ちゃんと保護されて、きっと安堵したのでしょう。

彼は、長年知っている男性の家に住み、これから必要な治療を受けていく予定だということです。

Facebookで開く

 それから7年。トニーさんが現在どのような状況でどこにいるのかは、地元メディアは伝えておらず、不明だ。

 救済された31匹の犬たちは、ARCによって養子縁組がなされ、新たな飼い主のもとへ引き取られていったようだ。

 今も元気でそれぞれ永遠の家で幸せに暮らしていることを願いたい。きっとそれは、トニーさんの願いでもあるだろうから。

References:Homeless Man Says Goodbye To The 31 Stray Dogs He’s Been Caring For In The Woods/ written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 12件

コメントを書く

  1. トニーさんと犬達が健康で幸せに暮らしていますように

    • +35
  2. 犬屋敷崩壊のオープンワールド版でしかない

    • -11
  3. 俺の理想的な生活である
    でも俺もホームレスになって野良犬や捨てられた犬出ない限りやらないだろうな
    やっぱり寄生虫や怪我、栄養状態、予防接種は万全の状態にしたいから

    • +4
    1. ※3
      まぁねぇ、トニーさんと犬達の小さな幸せ生活だっただろうが
      老いという残酷な現実は容赦なくソレを破壊していく。
      ただ何事も永遠なんて無いわけで16年もこの生き方を楽しめた
      わけで結構な事でしょ、、、、まぁ31匹は増やしすぎだが。

      • +3
  4. 入もなく社会との関りを断って、どうやって彼自身が食物を得
    また犬もどうやって食物を得ていたのだろう?

    森なら残飯あさることもできないし、生きていくの不可能だろ

    • 評価
    1. >>4
      逆に森ならサバイバル術に長けていれば十分生活は可能だと思う

      • +3
  5. 自然な状態に限りなく近い野良犬の群れと考えると31匹ってそんなに多くない気がする。
    予防接種もしてないと飼い犬よりずっと寿命も短いだろうし、たくさん産んで体が弱い犬は淘汰されて丈夫な犬が残るんだろう。
    栄養状態や設備は劣るだろうが、それがこの犬たちにとっては不幸せとは限らないと思う。

    • +2
  6. 野良犬とホームレスの絆。
    社会規範的には良い話じゃないのかもしれないが、やはり犬は人の友だったと感じるエピソード。
    いやほんトニー

    • -1
  7. 多分人と生きるのは苦手だけど犬は大切な友達なんだろうね
    「正しい」飼い方をしてる人達からしたら許せない飼育なのかもしれないけれどこういう人達が生きられる社会の片隅があってもいいと思うんだよね

    • +7
  8. 田村由美の「7 seeds」の新巻さんとおんなじーーーーーーーー!!
    生きて老いた新巻さんっ!

    • -2
  9. この犬達、有能な猟犬であり番犬であったかも。

    生きていく為に相互に助け合っていたかも知れない。

    • 評価
  10. 取材に応じなかったのはよかったな。裕福なペット好きの愛護観点から絶対叩かれるから

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。