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うまく踊れるのは遺伝子のせい。リズム感やダンスの能力を左右する遺伝子が発見される

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(著) (編集)

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 上手に踊れる人のダンスを見るのはとても楽しい。自分もやれるんじゃないかって真似をするとキレもないし動きもずれるし、軟体動物のようになってしまってがっかりだよ(パルモ談)

 というか、ダンスを踊る能力ってやはり遺伝子が関係しているようだ。

 『Nature Human Behaviour』(2022年6月16日付)に掲載された研究では、リズムに合わせて体を動かす能力に関連する遺伝子を発見したと報告している。それは人間ならではの音楽という能力の基盤になるものでもある。

 米ヴァンダービルト大学のレイナ・ゴードン博士は、「ビートに合わせて手を叩いたり、踊ったりすることは、人間の音楽する能力の核心にあるもの」と語る。

リズムに合わせて体を動かす力を左右する69の遺伝子

 この研究は、音楽の才能を左右する遺伝子をテーマにした、世界初の包括的ゲノムワイド関連解析だ。また音楽の才能が健康とどう関係しているのかを探った基礎研究でもある。

 60万人以上のデータをもとに、リズム感に関連する「対立遺伝子」の違いを分析したところ、音楽のビートに合わせて体を動かす力(ビート・シンクロナイゼーション)に関連する69個の遺伝子変異が発見された。

 その多くは、「神経機能」や「脳の初期の発達」に関連する領域やその付近にあったという。

 「リズムに合わせてダンスを踊る能力はたった1つではなく、いくつもの遺伝子に左右される」とゴードン博士は言う。

 また歩行・呼吸・体内時計といった体のリズムもまた、ビート・シンクロナイゼーション関連の遺伝子と一部を共有していることもわかった。

 これはリズム感と健康の関係について知るヒントになるとともに、音楽のような文化的なものが生物学な影響を受けていることをもうかがわせる結果だ。

 なお1つ重要なこととして、こうした能力は環境からも大きな影響を受けており、遺伝子はリズム感の違いを部分的に説明しているだけに過ぎないと、研究グループは指摘する。

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photo by Unsplash

個人向け遺伝子診断を利用した大規模調査

 こうした遺伝子が音楽の才能に与える複雑な影響は、今回のような大規模な研究でしか調べることができない。

 この研究では、個人向け遺伝子解析サービス企業「23andMe」社が所有する60万人分以上のデータが分析対象となった。

 23andMe社の統計遺伝学者デビッド・ハインズ博士は、研究への参加に”同意した”数百万人分もの巨大なデータセットが、小さな遺伝子のサインを捉えるまたとないチャンスをもたらしたと述べている。

 この発見は、遺伝子とダンスの才能との関係についての理解を大きく前進させるものだ。

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音楽的リズムの処理は他の認知機能と関連性

 米タフツ大学の心理学者アニラッド・D・パテル教授は、「音楽的リズムの処理は、音声処理のような他の認知機能と興味深い関連がある」と、第三者の立場から述べている。

 彼によると、例えば音楽はパーキンソン病患者の歩行を改善させることがあるが、これにはリズム遺伝子が大きな役割を果たしているのだそうだ。

 このような大規模なデータセットは、音楽の才能の生物学的・進化的基盤に関する新しい知見をもたらしてくれるとパテル教授。

 近年、ビート処理に関する神経学的・発達学的研究が増えているが、今回のものはビート処理の生物学的研究を新たな段階に引き上げるものだという。

References:Your Genes Can Determine How Well You Dance / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. たまにライブでダンスどころかリズム感が不思議な人が激しく踊ってるんだが、目の前にいられるとこっちまで狂って集中できなくなるんだよね
    楽しみ方は自由なんだけど、せめてテンポだけは合わせてほしいよ

    • -5
  2. そうであり、そうだとは言い切れないような、その先を頑張って欲しいような、ただの条件当てゲームをしているだけのような…

    • 評価
  3. どうやって手足を動かしたらいいのかさっぱりわからない自分からすると、遺伝子とか言われてちょっとホッとしてしまう。

    • +15
  4. やはり遺伝子 ! 遺伝子がすべてを解決する ! !

    • +10
  5. だからか~
    高木澪「ダンスはうまく踊れない」

    • 評価
  6. 次々と能力や特色に関する遺伝子が解明されていくね。
    努力や気合の信奉者には不都合な事だろうけど、
    否定や失望するのではなく自分の特性を子供のころから
    知れれば劣等感に苦悩せず特性を伸ばせるかもねぇ。

    • +17
    1. ※7
      確かに。
      努力で何もかもできるようになるわけではありませんよね。
      むしろ、自分が伸ばせる分野は何かをしっかり見つけて、そこに努力を集中させた方が成果を得られるのでしょうね。
      不得意なものは不得意と、割り切った方がよいのでしょうね。

      親御さんたちにとって大切なのは、その子の努力が報われる得意分野は何かを探り、その子に勧めてみて上げることでしょうね。
      親の価値観や好みにその子を縛り付けようとすることではなく。
      学校側も、同じことですよ。

      • +4
  7. 音楽、ダンス関連の能力は才能というのを証明したわけか

    • +4
  8. 上手くできない人にとっては残酷なようでいて救いにもなりそうな事実

    • +11
  9. やりたいこと、できること、続けられること、うまくなること
    全部違うからね
    遺伝子検査で適正がわかれば、無駄とは言わないけど遠回りしなくても良くなるのは
    いいことかな?よくわからんわ
    知らなくてもいいことが世の中にはたくさんあるので

    • +5
  10. そのうちどんな事でも適性遺伝子見つかるだろ
    歌でもプログラミングでも
    才能あるやつってやっぱ全然違うし、敵わない

    • +2
  11. 幼稚園の先生に一人だけカスタネットがずれるって
    怒られて以来、ずっと音楽関連避けてたけど、
    遺伝子ならしょうがないよな。何かほっとした。

    • +7
    1. >>14
      手拍子とかはズレてるの分かってれば
      直せるから

      • -3
  12. 運動神経とか音感とか関係あるだろうし、そらそーよね

    • 評価
  13. 得意なのと魅せられるのはまた違うじゃないですか~
    魅せられる遺伝子とかあったりすんのかしら

    • +1
  14. 私もリズム音痴。音感はあるのになあ。カラオケの無音の間奏から歌い始めるのが苦手

    • 評価
  15. \(^o^)/ DNA!! DNA!! DNA!!

    • 評価
  16. 格闘技習ってたけど、上手いやつは見てそのまま動けるんだ、でもリズム感というと少し違う。
    むしろリズム感のある人は損で、確かに早くて流れるようだけど、打撃が読まれやすく慣れると防ぎやすいんだ。

    特にコンビネーションは1・2・3で打ってはいけないと教わったよ。
    まあ本当にダンスの上手い人はリズムを崩すんだろうけどね。

    • +1
    1. >>21
      その通り
      ダンス上手い人は敢えてオンテンポで踊らない

      • 評価
  17. いつまで経っても 回してる大縄跳びに入れない人も、
    リズム遺伝子が関係してたりするんだろうか…?

    • +2
    1. >>22
      エスカレーター乗るの下手な奴もな。

      • +1
  18. リズムは打てるけどダンスは上手く踊れない、手と足と身体がうまく連動しない😢ピアノ左右違うように弾けないのと同じかな??

    • 評価
  19. ダンスなんて習ったことないけど音楽が流れたら勝手にリズムに乗っちゃう自分はそういう遺伝子があるということだったのね

    • 評価

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