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東京-シアトルを4時間半で結ぶ、世界最速の超音速旅客機の最新映像が公開

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(著) (編集)

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  アメリカの超音速旅客機メーカー、Boom Supersonic(ブーム・スーパーソニック)社によって「世界最速の旅客機」を謳う機体の映像が公開された。

 「Overture(オーバチャー)」は、コンコルド以降絶えてしまった超音速旅客機で、現在9時間かかる東京-シアトル間を4時間半で結ぶことができる。

 ブーム社のブレイク・ショールCEOは、「ここ数十年大きな変化がない航空業界だが、オーバチャーの革新的な設計は、距離の概念を根本から変えることだろう」と、プレスリリースで語る。

 つまりは、実際に生産が開始されれば、低迷する航空業界には待望のアップデートと興奮がもたらされるということだ。

超音速飛行の為のデザイン

 旅客機でありながら、どこか戦闘機を思わせるデザインは、効率的かつ安全に超音速飛行するための工夫だ。

 胴体はリアよりもフロントが太くなっており、空気抵抗を低減し、燃費を最適化する。

 後方へ向かって開くガルウイングも戦闘機感を演出する。だが、これは安定性と安全性を高めるためのものだ。

 エンジンは4基搭載される予定で、海上巡航速度マッハ1.7、陸上巡航速度マッハ1になるという。

Meet Overture’s refined design

軍用機も開発予定

 ブーム・スーパーソニック社は、米国の軍需企業ノースロップ・グラマン社と提携し、軍用・緊急対応用バージョンを開発することも発表している。

 ショール氏によると、この提携によって「米国とその同盟国に、必要なことを、必要な時と必要な場所に、前例のない迅速さで届けられるようになる」と語る。

 その性能を活かせば、監視・偵察・指揮統制、あるいは物流といったミッションを迅速に遂行できるようになる。

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Boom Supersonic

数年以内でデビューの可能性

 オーバチャーの正式なデビュー時期は不明だ。「XB-1」という3分の1スケール試作機による飛行試験も予定されていたが、これは延期されてしまたが、年内に実施と発表されている。

 すでに飛行試験前の準備は8割が完了しており、2021年のユナイテッド航空をはじめ複数の契約も結ばれている。

 なお、オーバチャーは「世界最速の旅客機」かもしれないが「史上最速の旅客機」ではないようだ。

 超音速旅客機の象徴とも言える「コンコルド(2003年11月26日に退役)」は、1996年にニューヨーク-ロンドン間を2時間52分で飛行したが、最新のオーバチャーでは3時間半かかる。

 おそらくは、燃費の悪さや定員の少なさから収益性が悪化し、廃業に追い込まれたコンコルドの失敗を踏まえ、効率性を追求した結果なのだと思われる。

 だがコンコルドの引退以来、商業ベースで超音速飛行する国際線が皆無であることを考えれば、音速をはるかに上回る新たな飛行機の登場は歓迎したところだ。

References:World’s “Fastest Airliner” Could Cross Atlantic In Just 3.5 Hours / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 41件

コメントを書く

  1. 狭い地球、「そんなに急いで何処へ行く」

    • +8
    1. ※1
      コンコルドの時代と違って
      既にリモート会議などのインフラも整っているし、
      それでもなおかつ採算が見込めるだけの需要があるんだろうか?
      運賃設定にもよりけりだろうけど。

      • +6
  2. 4時間になると日帰り出張が可能で出張費はカット
    という無茶苦茶なこというブラックも出てきたら嫌だな

    • +11
    1. >>2
      多分、ホテル代や出張費のプラス分より高くつくと思うよ

      • +4
  3. 客席の映像がない 察するに、コンコルド並みに窮屈なのかな

    • +1
    1. >>5
      まぁ超音速だすと円錐状の衝撃波非加害範囲から出ない様に機体納めなきゃならんからね

      はみ出るとソニックブーム食うから強度必要だし、圧縮断熱もやばいだろうし

      • +1
    2. ※5
      吊り革が付いてるそうですよ(小声)

      • +2
    3. >>5
      65~80人乗だそうです。コンコルド(100人乗)より少ないですね。

      • +1
  4. 今度こそ失敗しないようにドンドン投資しまくって
    投資が無駄にならないように最後までしぶとく
    投資し続けないとな。

    • +11
    1. ※6
      コンコルド効果まっしぐらで草
      そのうちオーバチャー効果って呼ばれるのかな

      • +3
  5. ぜひ日本に空路を、こういうのは夢がある。
    夢があるから前に進めるんだよ。
    いつまでも昭和昭和じゃいけないんだ。
    昭和は前を未来を向いてたから発展したんだ。

    • +9
  6. 高高度の大気やオゾン層を破壊してしまう問題でコンコルドの利用が減り廃業したけど
    この高速機はどうなんだろうか

    • +9
  7. 上空を我が物顔で爆音を垂れ流して飛んでいく飛行機

    • +2
  8. 自動車のエンジンには目くじら立てる欧米
    触媒レスで排気を垂れ流す航空機はスルー
    自分達が制覇している航空機業界には特別扱いだわね

    • +2
  9. 座席じゃなくてベッドスペースにしてくれれば8時間でもいいんだよ
    どうせ事故ったら助からないんだからベッドスペースとパラシュートのある棚備えて運んでくれ

    • +5
    1. >>18
      お客様、当機にはファーストクラスがございます(by CA)

      • 評価
  10. 恐らく一生縁がないでしょうな
    コンコルド同様に

    • +4
  11. 早く着くためではなく、時間はあるけど長時間乗るのが嫌だっていう需要もありそうだし
    一般路線でなくて運賃は高くても構わんよという金持ち向けにいいかもね

    • +8
    1. ※20
      でも、それで、より速く着けるコンコルドは
      採算とれる客数が確保できずに、
      安い路線つなぎの変な乗り換えとかもあるLCCに負けたしなぁ…。

      失敗に学んでコンコルドよりは経費を抑えるらしいが、
      それでも、採算ラインの客席が毎回埋まる程なんだろうか?

      • +1
    2. >>20
      確かに!
      10時間ものフライトとかいやだもの。

      • 評価
  12. 50年ほど前には超音速旅客機が飛んでたり人類が月に行ってたりしてたのに進化することなく途絶えてしまってるのが残念。
    採算無視して今の最新技術を詰め込めばどんな物ができるのかそれぞれ見てみたい。

    • +2
  13. マクドナルドのポテトこれで運べば、品切れの心配無い

    • +1
    1. ※23
      品切れはしないが値段は跳ね上がる模様

      • 評価
  14. もっと早く搭乗して1時間でつくような高速機がいいな

    • 評価
  15. エンジンの形状を見た感じ、アフターバーナー無しの低バイパス比ターボファンエンジンみたいです。コンコルドは超音速飛行時にアフターバーナーを用いていたが、この機体がアフターバーナー無しの超音速巡行可能ならば燃費と騒音はかなり改善されるはずです。
    現在超音速巡行で実現できる速度はマッハ1.8ぐらいが限界なので、コンコルドの様なマッハ2以上の速度性能は諦めたのでしょう。

    >軍用・緊急対応用バージョンを開発することも発表している。監視・偵察・指揮統制、あるいは物流といったミッションを迅速に遂行できるようになる。

    高翼配置にして機体後部に貨物扉をつければ輸送機にできる。早期警戒機の場合は空力上の問題から皿型のレーダーを取り付けることができないので、機体各部にレーダーを分散して装備することになる。

    • +2
  16. コンコルドの悲劇を知っていると乗りたくないな……

    • -1
  17. これはサンダーバードに登場する、原子力旅客機のイメージを思い浮かべる。

    • 評価
  18. マッハ2で飛ぶ「コンコルド」が失敗して
    今の環境の時代に不可能!!

    • -2
  19. デザインが直観的に美しいと感じるから、飛行するのに理にかなっているデザインなんじゃないかと、これもまた「直観的に」でしかないがそう思う。
    デザインの自由度を高めるには、強度や耐久性に優れたマテリアルの発明や進歩や革新が必要だろうから、このデザインが考案され採用されるにも、やはり長い年月を経た今だからこそなのかと思う。

    • 評価
  20. コンコルドの失敗を忘れたのか解決できる自信があるのか果たして・・・

    • +1
  21. 速度はマッハ1.2に抑えた上で機体形状によりソニックブームをほぼ発生させない静粛超音速機が目指す所。実現できればコンコルドが参入できなかった陸上航路が開かれるので(コンコルドは地上へのソニックブームによる被害懸念から速度制限がかかったり、そもそも飛ばせなかった)採算性は桁違いによくなる、はず。

    • 評価
  22. エリアルール重視の胴体に控え目なストレーキ、形状だけでも性能が大幅に改善されてると分かる
    コンコルド初飛行から半世紀以上も経てば、技術も相当進歩したんだろうね

    • 評価
  23. エリアルールの効いた腰のくびれボディー。
    でも何というか…エンジン配置が普通過ぎるというかこんなんで超音速で大丈夫?
    翼内にエンジン突っ込んだら…うん?ヴィクターとヴァルカンの合いの子みたいだよな!

    • 評価

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