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生物学者が子供向けに解説するタコの魅力。その生態と知能、特殊スキル

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(著) (編集)

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 生物学者たちはタコの魅力にはまっている。知れば知るほど謎めいていて、複雑で高度な知能をもつ生き物だからだ。

 私たちの背中には背骨があるが、実は地球上の動物の97%は背骨がない「無脊椎動物」だ。その中でもタコは、とりわけクールな生き物なのだという。

 フロリダ国際大学の生物学者、エリン・スペンサー氏とヤニス・パパスタマシュウ氏は、この不思議な海の忍者が、どのような日常を送っているのか?その知能や特殊スキルなどについて、わかりやすく説明してくれている。

1.タコは何をどうやって食べているの?

 タコは、頭の周囲から腕が生えていることから「頭足類」と呼ばれるグループに分類される。(イカ、コウイカ、オウムガイもこのグループだ。

 タコが食べるものは、種や生息環境によって違う。タコが狙う獲物は、腹足類(巻き貝やウミウシなど)、二枚貝(アサリやムール貝)、甲殻類(エビやカニ)、魚などだ。

 タコは獲物を捕まえるために、さまざまな戦略や技術を駆使する。

 腕(触手ではない。腕だ)を巻き付けたり、硬いクチバシで貝殻に穴を開けたりするかと思えば、実はどのタコも毒を持っており、それを注入することもある。

2.タコはどこにすんでいるの?

 タコは300種ほどが知られており、世界中のあらゆる海に生息している。なんと南極の凍てつく海にすら生息するのだ。

 タコの血液には特殊な物質が含まれており、そのおかげで極寒の海でも酸素を補給することができる。また、そのおかげでタコの血は青い。

 タコが生息する深さもさまざまだ。水面のすぐ下の熱帯の珊瑚礁で生きるタコもいれば、深海の暗闇に潜むタコもいる。

 もっとも深い海で暮らすのは「ジュウモンジダコ」(耳が大きいことからダンボタコとも呼ばれる)の仲間で、7キロもの深さで発見されている。

タコの知能はどれくらい高いの?

 タコの賢さは無脊椎動物ではトップクラスだ。何しろ脳が9つもあるくらいだ(1つは体の中心、残りはそれぞれの腕に備わっている)

 おかげで腕はそれぞれが味覚と触覚を持っており、各々が独立して動く。だが必要とあらば、中央の脳が指令を下して、きちんと連携することだってできる。

 また特にエサなどが手に入るとわかっていれば、迷路やパズルを解くこともできる。その賢さは時に人間を出し抜くほど。

 ニュージーランドの国立水族館で飼育されていたインキーというタコは、水槽を脱出し、排水管を抜けて海に逃げ出してしまった。

どうやって体の色を変えているの?

 タコは忍者のように周囲の風景に溶け込み、身を隠すことができる。それができる1つの理由は、皮膚の色を変えられることだ。

 「色素胞」という特殊な細胞は、脳からの指令を受けて、縮んだり(色が濃くなる)、緩んだり(薄くなる)することで体の色を変化させる。

 青・緑・ピンク・灰色……こうした色のマジックは敵から身を隠すためばかりでなく、敵に対する警告として、あるいは異性へのアピールや獲物を誘き寄せる時にも役に立つ。

 さらに皮膚の質感を変えられるタコもいる。滑らかにしたり、凹凸を作ったりと、岩石や海藻などの溶け込みたい素材に応じて質感に変える。

 サメなどの捕食動物に襲われれば、墨を吹きかけて応戦するタコもいる。相手が怯めばシメたもの、その隙にトンズラだ。

 演技の天才もいる。ミミックオクトパスは腕を動かして、ほかの動物になりきってしまう。

 例えば、ちょっとコワモテ感を演出したければ、白黒の縞模様が入った腕を大きく広げて、猛毒のウミヘビのように見せる。

 腕を体の脇につけて海底にへばりつき、有毒なカレイの仲間のフリをすることもある。

人懐っこい個体も存在する

 高い知能を持ち忍者のような特殊能力を持っているが、タコは特に攻撃的なわけではない。なかには人懐っこい個体も存在し、ダイバーと交流をはかったりもしている。

 以下の動画は、水族館のスタッフにかまってもらいたくてじゃれついてくるタコだ

What it’s Like Working with an Octopus @madic_spirit

もし海でタコに遭遇したとしても、ある程度距離を保っておけば襲ってくることはないだろう。

海がきれいならタコも幸せ

 タコは捕食動物から逃げる術を心得ているが、彼らにとっての危険はそれだけではない。化学物質による汚染、海洋ごみ、生息域の破壊、乱獲、気候変動など、タコはさまざまな脅威にさらされている。

 私たち人間が賢明な選択をするのなら、ピンチに陥ったタコを助けることができる。海をきれいにしてあげればいいのだ。

 こうした努力は、タコだけでなく、他の海洋生物たちの命を守り、さらに豊かな海に生まれ変わらせることにつながるだろう。

References:What does an octopus eat? For a creature with a brain in each arm, whatever’s within reach / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 6件

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  1. 人類が滅亡した後文明を作るのは間違い無くタコとイカだと思う
    今のうちに美味しく成敗しなければ

    • +1
  2. タコの寿命が100年なら人類より高度な知的生命になれたかもしれない

    • +4
    1. >>3
      その場合、人類を名乗っているのは彼らだな
      地上で人類が進化するこ

      • 評価
  3. 最後のじゃれタコ動画めちゃめちゃかわいい

    • +3
  4. 夜に畑に来て大根食べる、って説有るよね。

    • +2

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