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アメリカには、プロのサンタクロースを育成するサンタ養成学校がある

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(著) (編集)

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image credit:cwhsantaschool/Instagram
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 クリスマスのアイコン的存在といえば、もちろんサンタクロースだ。アメリカでは、現在サンタクロース不足という深刻な問題を抱えているが、プロのサンタになるための養成学校があるという。

 ミシガン州にある創立84年を迎える養成学校には、今年も多くのサンタ候補者が集まり、子供たちに愛されるサンタになるための基本的な所作やマナーなどを学び、コース終了後には公式証明書が発行されるという。

How Professional Santas Are Trained | What It Takes

創立84年を誇るサンタの養成学校

 ミシガン州ミッドランドにある「チャールズ・W・ハワード・サンタクローススクール」は、チャールズ・W・ハワードが1937年に創立したサンタの養成学校だ。

 アメリカでは各州に養成学校があるが、最も古い歴史を持つゴールドスタンダードのこの学校は、「サンタのハーバード大学」と呼ばれているほど有名だ。

 毎年秋になると、世界中から200人以上のサンタクロースおよびクロース夫人志願者が集まって来る。

 今年84回目となるコースにも、多くのサンタ志願者が入学。新入生は、サンタの見た目や低く特徴のある声、振る舞いの3つの重要なポイントを取得する他、ダンスや歌、アメリカ手話なども学ぶという。

 去年もサンタとして活躍したパット・ラッセルさんは、このように話している。

去年、1人の少女が家族に連れられて私に会いに来てくれました。少女は特別なケアが必要で、話すことができませんでした。

少女は私に近付こうとせず、距離を置いて立っているだけで、少し居心地が悪そうでした。

そこで私は、父親から少女が手話を使えることを聞いて、「メリー・クリスマス」と手話で挨拶すると、少女は私の傍へ来て、膝の上に座ったのです。その様子を父親が写真に撮影したりして、家族は素敵な時間を過ごすことができたと思います。

スクールの使命は、やさしさを伝え広げること

 サンタが初めて登場したのは、1930年のこと。そのわずか7年後に創立したチャールズ・W・ハワード・サンタクローススクールでは、長きにわたりサンタの歴史と伝統を守りながら、サンタクロースとクロース夫人の個々のプレゼンテーションを改善し、出会う人々にクリスマスの精神を広めることを使命としてきた。

 コースの卒業生は、これまでMacy’s Thanksgiving Dayのパレードに参加し、多くの人に楽しさや喜びを与えて来た。

 サンタクロースといえば、白く長い髭が特徴の1つだが、当時サンタクロースの髭はチベット高地にいる野牛のヤクの毛で作られていたという。

 しかし、本物の毛を使うことはコストがかかり、最近では地毛を伸ばして応募する人も多いようだ。

 コースの中では、毎年地元の幼稚園の児童らを招いた「質問」イベントも行われる。

 これは、新入生のサンタが実際に公共で子供たちに質問を投げかけられた際に、どのように対応するのかを示したシミュレーションレッスンだ。

 子供たちには、目の前に集まっている多くの白髭のサンタに似た人たちを見て驚かないよう、事前に「サンタが集会をしているんだよ」と伝えてあり、プロのサンタの対応を学ぶ新入生のサンタたちは、みな真剣な表情でメモを取る者もいる。

 サンタになるためのコースでは、ボイストレーニングやダンストレーニング、メイク法など、プロの指導者のもと基本を学ぶ授業が行われるが、なんといっても真の目的は、サンタクロースが全ての人にやさしさを伝え広げていくことだ。

 サンタと触れ合うこの時期、少しでも多くの人々が幸せを感じてほしいという願いを持って、コースは進行していく。

コースを卒業するとプロとして認められる

 毎年、多くの応募者があるこのスクールでは、再入学者も受け付けている。

 3日間のコースで、新入生は580ドル(約66000円)、再入学者は550ドル(約62000円)の費用を払い、最後にはサンタになったことを証明する証書が手渡される。

 晴れてサンタとなった卒業生たちは、クリスマスに向けてイベントや記念撮影などの仕事をこなしていく。

 通常パレードなどに参加するプロのサンタの時給は150ドル(約17000円)ほど、ショッピングモールに派遣されるサンタの時給は約30ドル(約3400円)だそうだ。

 スクールのコースを受けてサンタになった人の中には、「仕事としてサンタになるのではなく、サンタになれることを光栄に感じている」「好きだから続けている。特にこの時期、子供たちが幸せや喜びを感じることは大切」と話す者もいる。

 今年は、サンタの欠員が多数出て需要が高まる一方という問題を抱えているアメリカだが、このスクールの卒業者たちが大いに活躍してくれることは間違いなさそうだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 16件

コメントを書く

  1. 素敵な学校だなあ
    別のニュースではサンタ不足で困ってると言う話も聞くしもう2~3校あってもいいんじゃないか?

    • +4
  2. ダンストレーニングなんかあるんか・・
    ほんま、サンタ苦労す

    • +5
  3. 資格取得条件が厳しいグリーンランド国際サンタクロース協会とは別物なのね
    条件が簡単なら今後アメリカの方で取得する人が増えてきそう

    • +4
  4. サンタさんは、たまーにポケモンカードと遊戯王 カードを間違える、でも遊戯王 カードも好きになれたから良いか?って思えるふんわりした心の子も育ったりする、だから絶対サンタさんはいると思う!

    • +4
  5. なぜサンタクロースは宅配業者に配送業務を委託しないのか?

    • -2
    1. >>5
      猫でもないカンガルーでもないフンドシ飛脚でもない
      トナカイでなくてはならんのだ

      • +3
  6. 時給高っ!うらやましい
    けどコレ容姿のイメージ固まってるから人種は大体決まっちゃうよね
    またどっかから槍玉に上がらないと良いけど

    • -3
  7. 非キリスト圏の日本でなら、サンタクロースを育成するよりも伊達直人を育成するべきじゃないか?

    • -5
  8. この学校を卒業した新人サンタは「サンタの住処」ラップランドに移住するんだろうか?

    • +2
  9. ラップランドで思い出したけど、フィンランドにも育成学校あるね。

    • +3
  10. 「君がサンタになれ!」
    という心を実践している素晴らしい学校

    • +1

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