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訓練次第ではうちの子も!犬や猫とコミュニケーションがとれるボタン

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(著) (編集)

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 ペットの思っていることが知りたいという飼い主は多いだろう。お互いにコミュニケーションができれば最高だ。犬や猫の気持ちを解釈し、人間の言葉に翻訳するアプリは様々あるが、その信ぴょう性は定かでない。

 だがこれなら、訓練次第で、ほぼ間違いなくペットの気持ちが伝わるだろう。ペット自身が操作しているのだから。

 海外で話題となっている「FluentPet」システムは、音声を録音・再生できるボタンとボタン用のジョイントタイルがセットになっている。

 飼い主がボタン1個ごとに簡単な単語やフレーズを録音し、どのボタンにどの意味があるかを教え込む。するとペットが足で押して再生し、お互いのコミュニケーションがとれるようになるという。

 もちろん個体差があるので、全てのペットに対応するわけではないが、犬だけでなく猫までも使いこなしている家族もいるという。

TikTokで「会話」を披露!音声ボタンで大反響になった犬のレクシー

 ミシェル・ピアースさん夫妻と暮らすレクシーは50万人近くのファンに親しまれてる7歳のハスキーだ。そのきっかけはTikTokで披露したミシェルさんとの「会話」にあるという。

 その会話とは「FluentPetsHexTiles(フルーエント ペッツ タイルズ)」のボタンを使ったやりとりのこと。ペットとの円滑なコミュニケーションのために作られたそのボタンは音声を録音でき、上から押すと再生される。

 飼い主があらかじめボタンに録音した単語や文を、ペットが足で押して聞くことで意味を学んでいくシステムなのだ。

 なおボタンは床に直置きでなく、専用のHexTiles(ヘックスタイル)というジョイントタイルの上に置いて使う仕様で、そのタイルはボタンの増量に合わせて増設できるようデザインされている。

 それを取り入れたミシェルさんとレクシーの動画がみんなの度肝を抜いているのだ。

42語を習得。ボタンのおかげでミシェルとも仲良しに!

 元保護犬で13か月のころ夫妻の家に迎えられたレクシーは初めのうちミシェルさんにあまりなつかなかった。

 自分より夫のほうになつくレクシーに寂しい想いをしていたミシェルさんだが、生まれつきの慢性疾患のために家にこもりがちだったレクシーを見かねて購入したのがそのボタンだった。

 ボタンに録音する単語はペットにとってなじみのあるものから始めるのが基本だという。そこでミシェルさんは「水」、「いい子」、「雨」などの単語からレクシーとの会話トレーニングを始めた。

 練習のかいあってかレキシーは特定の場所にあるボタンを覚えて足で押し、自分の希望や要求を伝えたり、注目しているものを教えてくれるようになったという。

 ピアース夫妻によると、レクシーが知っている単語は現在42語で、一日約25語を使っている。

 二人はいつかレクシーに「痛い」を教えるつもりだが、レクシーが確実に痛みを感じる状況でなければ教えられないため、動物病院の処置の時などに覚えさせたいそうだ。

以前のレクシーは夫が大好きで彼の帰宅を待ってる犬でした。でも今の彼女は私と小さな物事を共有したり、ささやかな会話を持つようになりました。

介助犬も暇つぶしに「うるさい」をマスター!?ボタンを使う犬たち

 このように会話するペットは他にもいる。2019年にインスタグラムでデビューして以来、100万人近くのフォロワーがいる元保護犬のステラもボタンを器用に使いこなす。

 彼女の飼い主である言語療法士のクリスティーナハンガーさんは、このシステムのヒントになったベストセラー本「How Stella Learned to Talk」の著者でもあり、愛犬とのコミュニケーション方法を様子を多くの人に伝えている。

 会話を教わる犬は元保護犬が多いが、アバ・アダムスさんの介助犬フランボの場合はコロナのパンデミックの退屈しのぎでボタン言語を始めた。

お外に出たい!と主張するフランボ

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 それがあっという間に42語を習得し、TikTokで100万人のフォロワーから脚光を浴びている。今は「トレッドミル」、「行った」、「泳ぐ」を学んでいる最中だ。

 飼い主のアダムスさんは、「おすわり」が座ることだとわかる犬なら他の言語だって学べるでしょう、と語る。

 実際フランボにはそういう節があるそうで、アダムスさんの新しい同居人が大きな音でゲームをしているときに「うるさい」と「どこ」を連打したこともある。

@flambothedog

He’s still not used to having her in the house 😂😂😂 #flambothedog #talkingdog #talkingpets #dogsthattalk #fyp #funnydog

♬ original sound – Flambo
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なんと猫まで!直に「抱っこ」を要求するジャスティン

 さらにはボタンを使いこなす猫もいる。TikTokで25万人以上のフォロワーを持つサラ・ベイカーさんの猫ジャスティン・ビーバーもボタンで飼い主と会話するという。

「ママ」に「抱っこ」を要求するジャスティン

@justinbieberthecat_

“mom hold” the sequel. I guess this is how you find out justin also has no bones #fluentpet #justinbieberthecat

♬ original sound – Justin 🐅
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私の猫ジャスティンはとても頭のいい子です。このツールは私たちの仲をより親密にしてくれました。

 元保護猫で生後わずか4か月のときにやってきたジャスティンは、他の犬と同じようにボタンで自分の意思を伝えるようになった。

 それが彼の欲求不満の解消にもなったらしく、いたずらや騒ぎ回る回数も減ったという。

基本はサウンドボタンとタイルのセット。お試しキットは30ドル

 ボタンとタイルから成るこのシステムは、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴを拠点とするCleverPet社によるもの。

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image credit:fluent.pet

 CEOのレオ・トロティエ氏によると、このシステムは2020年に始めたモニター調査の段階で、数千人もの飼い主たちが申込みに殺到するほど反響があった。また過去12か月で約500万ドル(5億7千万円)もの売り上げを達成したという。

 公式サイトによると価格はサウンドボタン2個タイル2枚のお試しキット29.95ドル(約3,400円)から。ちなみに最も高価なのは複数のボタンとタイルを含む豪華なキット$229.95ドル(約26,000円)だ。

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image credit:fluent.pet

 単品ならボタンは1個12.95ドル(約1,450円)。電池式(付属)で直径48mmで高さ27.9mm。ヘックスタイルは1枚14.95ドル(約1,700円)サイズは20cm四方ほど。価格はいずれも送料別で、海外発送も受け付け中だ。

こちらはFluentPetの公式チャンネルより「外」の教えかた。52語をマスターしている犬のバニーが「お外に行きたい」と主張する様子のほか、ボタンの使いかたや教え方のコツなどをレクチャー。

Getting started and teaching ‘outside’

 ちなみに他のユーザーによるとタイルは必ずしも必要ではなく、自分で板に貼り付けてる飼い主もいるそうだ。また「犬のボタン」は米Amazonでも大量に売っているという。

ペットは言葉を学んでる?メーカーは現在データを収集中

 この製品の研究についてトロティエ氏は、多様な側面があるため何千件ものデータを収集中だと述べており、この時点で極端に肯定的な解釈を示唆するデータはなく、ペットが言葉を学んでいないことを示す可能性も低いとしている。

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image credit:tiktok,tiktok

 一方で科学的な見解なら何でも尊重すると述べるトロティエ氏は、カリフォルニア大学サンディエゴ校の認知科学の助教授であるフェデリコ・ロッサーノ博士の協力を得て、データを評価しプロセスを再現している。

 なおロッサーノ氏は近々これまで集めた膨大な情報を公開する予定だと述べている。

愛情や食べ物への欲求を満たしてるだけ?異を唱える研究者も

 このシステムに異を唱える懐疑論者もいる。アメリカのアリゾナ州立大学で犬と人間の暮らしの向上を研究するクライヴ・ウィン博士はこう主張する。

反響が多い動画は厳選されたものでありボタンを押す前後の犬の行動が十分に示されていない。これは新しいものではなく1800年代にジョン・ラボック男爵が犬に言葉を書いたカードを使うように教えたときも同じような研究が行われている。

 「犬は物の名前を学ぶことができる。しかし単に愛情やおいしい食べ物への欲求を満たすことが動機付けになっていることもあり、実際には意味まで理解していない」とウィン博士は言う。

 また「犬が人の会話を教わるより、人が犬の会話を教わる可能性のほうがはるかに高い」という。なぜなら犬は感情的な言葉を使うが、人間は言葉がなくても反応できるからだ。

 なおウィン博士は今のところトロティエ氏にもロッサーノ博士にも面識がない。つまり実際に意見を交わすことで見解が変わることもあるかもしれない。

「会話」できればニーズも満たせて生活が向上?一部の飼い主はペットの知性を再認

 その2人はそろって従来の「話す」動物にまつわる問題を認めており、ロッサーノ博士は動物に危害を加えたりトラウマを負わせないことが最優先と述べている。

 博士は今後、動物の24時間観察記録も視野に入れているという。たとえばドアに向かって走る犬と「外」のボタンを押すことの相関関係を探るなど、2人はともに科学を正しく理解し、方法論や動物の治療に関する懸念を軽減する方法で研究を完了したい意向だ。

 ロッサーノ博士は「会話」ができるペットは生活が向上し、飼い主と今まで以上に良い関係を築くと考えている。こうした主張はいつか私たちが直面する「動物の権利と意識」に関わるものかもしれない。

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動物には、失われて文書化されていない認知能力やスキル、感情があります。私たちが動物に対して行うことの多くは不公平で、時には残酷です。

たとえ新しいものでなくとも、これらのボタンは犬たちにとって自分のニーズをより明確に伝えて満足するためのツールになります。彼らに声を与えることは犬生の悪化を招くのではなく、向上につながるでしょう。

 この研究を支える専門家にも最終的な結論は出せないかもしれないが、レクシーをはじめとするペットの飼い主たちは、動物は人間が思っている以上にいろんなことを知っているかもしれないと語る。

 ミシェルさんは他のユーザーにこんな風に語っている。

どうすればいか悩んだときはその状況を楽しんでください。犬とより良い関係になりたい、という気持ちでやるのみです。 私は犬たちは私たちが認めている以上に賢いと思っています。

References:mashable / fluentなど /written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 13件

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  1. 一つ一つの意味を理解してるかは疑問だけど、ナデナデなり水なり、ボタンさえ押せばなんらかの甘い反応がニンゲンから返ってくるのは動物にとってラッキーなんだろう

    • +6
  2. そのうちボタンを駆使するラッパーな犬猫が出現するんじゃないかと予想

    • +2
  3. うちでコレやったら【ご飯】と【おやつ】の上から動かなくなるなぁ…

    • +4
  4. メシよこせ ってボウルをカンカン叩いてる 猫の動画を思い出したよ。

    • +1
  5. 約500万ドル(5億7千万円)もの売り上げを達成したのに
    この記事はなぜその商品評価を書いていないんだ?

    • 評価
  6. 外で遊ぶのが大好きなわんこが飯の時間に飯を無視して
    「ごはん」「NO」「遊ぶ」ってボタン押してて
    「食事より遊ぶのが好きなの!」って言えてる姿に感動した

    • +4
  7. 以前カラパイアの記事にあった賢いワンコのステラが使っているサウンドボードを思い出した(1歳~2歳の子供たちに話し方を教えている音声言語の病理学者であるクリスティーナ・ハンガーさん製作)

    >~最初、ステラが玄関先で鳴き声をあげていた時は、外出したいのだと誤解していました。でも、サウンドボードのボタン「Want」「Jake」「Come」を押したのです。
    つまり、ジェイクが恋しくて早く帰ってきてほしいと鳴いていたことがわかりました。

    ttps://karapaia.com/archives/52284479.html

    • +4
  8. 「ママ 抱っこして」で
    ちょっと泣きそうになった

    • +1
  9. ボタン数ではファットアバウトバニーチャンネルのバニーの52wordsがトップだけど、
    44wordsのビリスピークスチャンの猫のビリは、3~4語の文章で話せる、疑問文作れる、最近は時制(過去形と近い未来)を取り入れてる凄いコです。
    お母さんが獣医さんで、根気よく教えて、ビリから長い文章を引出すのがものすごく上手です。ほぼ毎日、時には1日に何度も驚くような会話がアップされるので、見てて飽きない。

    • +2

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