メインコンテンツにスキップ

筋肉や呼吸の動きを記録し、再現できるロボット繊維が開発される

記事の本文にスキップ

16件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
:Massachusetts Institute of Technology (MIT)
Advertisement

 プロのアスリートはどのように筋肉を動かしているのだろう?プロの歌手はどのように呼吸して発声しているのだろう?同じようにできれば効率的に上達するはずだ。

 その望みを叶えてくれる画期的なアイテムが開発されたようだ。ソフトロボット繊維で開発された衣服は、着ている人の動きを記録し、別の人が着用すると、それにあわせてまるで生き物のように動く。

 ロボット繊維の衣服を着用することで、アスリートの筋肉の動かし方や歌手の呼吸法を自身で再現できたり、呼吸器系の疾患や睡眠障害の治療にも役立つと期待されている。

着用者の物理的な動きを検知し、それを再現できるロボット繊維

 米マサチューセッツ工科大学とスウェーデン、ウプサラ大学の研究グループが開発したのは、「OmniFiber(オムニファイバー)」という糸のようなソフトロボットだ。

 太さは0.5ミリと、中サイズのポリエステル繊維くらい。もちろん糸と同じように、普通に衣服を織り上げることができる。

 だがオムニファイバーで織られた衣服は、着用者の動きにあわせて反応してくれる「キネティック服」だ。

 人体の動きを感知して、曲がったり、伸びたり、振動したりと、人間らしいフィードバックを返してくれる。

この画像を大きなサイズで見る
:Massachusetts Institute of Technology (MIT)

ロボット繊維のメカニズム

 オムニファイバーの中は空洞で、流体が流れるよう設計されている。

 今回のバージョンの場合、「Flow IO(フローIO)」というウェアラブル制御デバイスで、圧縮した空気を流し込み動きをコントロールする。

 フローIOは電気回路と同じように機能するが、それがプログラムするのは電気ではなく、空気だ。圧力と流速をコントロールすることで、オムニファイバーの細いボディを操るのだ。

 従来の圧縮空気式の人工筋肉と違い、センサーなどさまざまな機能が1つのシステムに統合されている。ロボットとして働けるのはそのおかげだ。

Robotic fibers can make breath-monitoring garments

医療、歌手やスポーツ選手のトレーニングに活用

 キネティック服の使い道は、太っても自動的にサイズを調整してくれる服。ではない。研究グループがまず念頭に置いているのは、医療への応用だ。

 たとえば手術後の回復期にある患者に着てもらえば、呼吸をモニターしたり、調整したりすることができる。

 新型コロナのような呼吸器に障害を引き起こす症状や、睡眠時無呼吸症候群の治療にも役立つかもしれない。

 あるいは歌手やスポーツ選手のトレーニングにも便利かもしれない。背中の姿勢を整えたり、適切な呼吸パターンを取得するガイドになってくれるからだ。

この画像を大きなサイズで見る
:Massachusetts Institute of Technology (MIT)

 次のステップは、オムニファイバーを完全に自動化・連続化し、産業で利用できるようなもっと長い繊維を作ることだという。

 また空気以外でコントロールすることで、硬さを調節するなど、新しい機能を盛り込めるかどうかも実験中とのことだ。

References:New fibers can make breath-regulating garments | MIT News | Massachusetts Institute of Technology / written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 16件

コメントを書く

  1. 手取り足取り服取り教えてくれるわけだな。

    • +5
  2. >着ている人の動きを記録し、別の人が着用すると、それにあわせてまるで生き物のように動く。

    不可能

    着ている人と別の人とは体格も違うし筋肉の付き方が違うから、着ている人のデータで別の人が同じ動きは出来ない

    • -7
    1. >>2
      クローン人間を想定して開発しているわけじゃないだろが。近似的な動きをアシストできればいいんだから。
      貴方みたいにハナから何でも無理などと否定する上役が大勢いるから、この国で独創的なアイディアが握り潰されるのがよくわかるよ。

      • +4
      1. ※4
        2の言うように同じモノを別の人が着ても全く意味は無いよ
        ただロボットなんだから別の人の体格に合ったモノを着て
        最適化したデータをフィードバックすれば良い
        ハナから何でも否定するのは良くない

        • -2
      2. ※4
        マニュアル人間かな?

        貴方みたいにハナから何でも上役の責任転嫁にする輩が大勢いるから、この国で独創的なアイディアがでてこないのがよくわかります。

        指図されないと何も出来ないから上役に責任転嫁するんですね

        • -4
        1. ※10
          独創的なアイディアが指示待ち人間から出てくるとは思えないんですが。

          • +2
  3. 今は非力な空気圧搾でしかないが目指す地平はAMスーツや倍力服という技術に繋げられないかという思考実験だろ
    やってみたらプロセッサーの軽量小型化である程度は目途がついたという報告じゃない

    • +2
  4. cloth roadっていう漫画思い出した👘
    あながち漫画の中の設定は間違ってなかったんだな
    今後が楽しみな技術だね

    • 評価
  5. ヨガの先生が付けたら大変なことになりそう

    • +1
  6. 大丈夫? 勝手に服だけで動きだしたりしない?

    • +2
    1. >>9
      AIが発達したらこれを着た人をあらぬ方向に曲げて反逆してきそう

      • 評価
  7. これ、手足の機能が麻痺した人のリハビリに使えないかな?

    もう一度自分の手で何かの作業をしたり、大地を踏みしめて歩く喜びを取り戻せたら、どんなに素晴らしいだろう…

    • +5
  8. プラグスーツみたいに、スイッチ押したら
    タイトにフィットするセーターとかあったら欲しい

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

サイエンス&テクノロジー

サイエンス&テクノロジーについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。