メインコンテンツにスキップ

「Minecraft」内に、どの国の人も検閲なしで記事が読める図書館が開設される

記事の本文にスキップ

47件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
image credit: reporters without borders
Advertisement

 民主主義国家において「報道の自由」は不可侵の権利だが、抑圧された国々では国家の管理下により報道は規制を強いられ、厳格な検閲法によって市民が特定のウェブサイトにアクセスしたり、特定の情報を取得したりすることが大きく制限されている。

 そこで、報道の自由の重要性についての意識を高め、次世代が情報取得できる権利を持てる知識を与えることを目的として、国境なき記者団が、世界的人気のゲーム『Minecraft(マインクラフト)』内に、検閲されていない記事が読めるデジタル図書館「Uncensored Library」を開設した。

The Uncensored Library – The Film

「検閲されていないデジタル図書館」をゲーム内に開設

 2020年3月12日の「世界サイバー検閲デー」に、国境なき記者団(RSF)が世界的に人気のゲーム『Minecraft』内で、無検閲の図書館「Uncensored Library」を開設した。

 RSFは、ジャーナリストに対する法的措置や偽情報を追跡する報道の自由による検閲への抵抗を目的とする組織団体で、このデジタル図書館はそのプロジェクトの一環として立ち上げられたものだ。

 世界の複数の国では、厳格な検閲法を課して、市民が特定のウェブサイトにアクセスしたり、特定の情報を取得したりすることを制限している。

 そこでRSFは、インターネットの抜け穴を利用して、多くの抑圧された国々で検閲された記事や情報を、ゲーム内の図書館で閲覧可能にするためアクセスできるようにしたのだ。

多くの国は、自由に情報にアクセスすることが困難です。ブログや新聞、ウェブサイトは検閲され、ジャーナリストは自身の生活が脅かされています。

報道の自由が奪われた国では、若者たちは独立した報道機関にほとんどアクセスできず、国家の管理下にある報道機関によって時に制限されたり真実ではない情報に操作されたりして、自分の意見を持てない大人になってしまいます。

 このプロジェクトでは、ロシアで厳しい検閲下にあるニュースサイト『grani.ru』のユリヤ・ベレゾフスカイヤ編集長が協力し、利用可能なMinecraftのウェブサイトから記事を再公開した。

 また、ドイツのRSF事務局長クリスチャン・ミール氏は、英メディアBBC内で「抑圧された国でも、世界的に広大な影響力を持ち、検閲の対象外となるMinecraftを選んだ」と、ゲーム内で無修正記事を公開するにあたっての理由を述べた。

この画像を大きなサイズで見る
image credit: reporters without borders

報道の自由の重要性と次世代にその知識を与えることが目的

 大規模なデジタル図書館には、1250万を超えるマインクラフトブロックが含まれており、設計と構築には250時間を要したという。

 世界16か国から24人のビルダーを集めてデザインされたこの図書館には、ロシアやメキシコ、エジプト、ベトナム、サウジアラビアなど検閲下にある国の5人のジャーナリストが書いた無修正の記事が掲載されており、他の方法ではアクセスできない読者に、検閲されていないニュースを提供している。

このデジタル図書館は、これまでで最も野心的なプリジェクトの1つです。

検閲を克服するために構築されたMinecraftの仮想図書館は、報道の自由がなく、ウェブサイトがブロックされている国の人々でも自由にアクセスすることが可能です。文字通り、無修正の記事が自由に閲覧できるのです。(RSF)

 報道の自由の重要性についての意識を高め、次世代が情報を与える権利に対して立ち向かえるよう知識を与えることを目的として開設されたこの図書館では、英語と元の言語でMinecraft内のサーバーアドレス「visit.uncensoredlibrary.com」から誰でもアクセスできるようになっている。

written by Scarlet / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 47件

コメントを書く

  1. 政治に関心のないマインクラフトユーザーまでマインクラフトができなくなる未来が見えるわけだが

    • +25
  2. 某国がマイクラ禁止令出すまででワンセット

    • +44
    1. >>3
      中国なら当たり前のように接続禁止されるだろうな

      • +9
  3. はえ~、マイクラがこんな事に利用されるとはねぇ

    • +4
  4. とか言いつつプロパガンダ記事を掲載するのでしょうな

    • -20
    1. ※5
      割と正統な理由で迫害された記者がいないとも限らないんだよね
      自由に情報を入手できるということは逆に入手した情報の正否の判断に責任も負わなければならないわけで……

      • -2
  5. これ、マインクラフトへの接続を制限されたらどうしようもないんんじゃ、と思ったんだけど何か抜け道があるのかな?教えて

    まあそれはそうとして、こういう野心的なプロジェクトは嫌いじゃない

    • +30
    1. ※6
      鯖に接続する以外に、配布ワールドという方法がありましてな
      これならデータを何らかの方法でやり取りさえできれば見れる

      • +7
  6. 国家が介入してプロパガンダに利用されそう

    • +3
    1. ※8
      そんな大層なもんが出張ってくるほど拡大するより先にたくさんの悪意ある個人がデマゴーグ撒き散らしてハチャメチャになるのがオチだろう
      というか図書館というアバターがあるだけでウィキペディアとかインターネットとそんなに変わんないような…
      検閲だってマインクラフト自体に繋がらなくするだけで制限できるよね?

      • +11
  7. アカヒとかヘンダイとか偏向報道が既に登録して、歪んだ情報をどんどん上げてるんだろうなー。
    どうしても反社会的人格者がいるのは知ってるし、そういう方が集まって色々画策しているのも知ってる。
    それに海外の…

    まあ日本に住んでて政府のやることに全部反対というのはおかしいよ。
    「これは良いけど、これは良くない」というのがまともなんで(きちんと内容をわかって分析・分類してないといえない)そういう態度で国策も見てほしい(普段の人間関係も、どこぞの掲示板もね)。

    まあ収録されら内容が常識的で良心的であることを願うよ。
    間違った情報はAIですら狂わすし、タリバンなどの参加にもつながる。
    特に最近はマイノリティという盾で集団多数の意見を捻じ曲げることもままあるから(宗数に意見を拾うのも大切だが集団の利益を損なうのはどうかと思う、けして金の話ではないよ)。

    また跡で追記します。

    • -40
    1. >>10
      日本みたいに好きな情報を選んであーだこーだ言える人が対象じゃなくて、
      中国とかイスラム系みたいにgoogleにも繋げない国や地域への救済だよ
      ああいうとこって本当に制限されてて海外のサイトとか見れないし、一般的なVPNなんかで接続しようとした履歴が政府に筒抜けだったりするから
      もしオンラインゲームで海外サーバーに繋ぐことができたら、プレイ内容のログまではそうそう見られずに安心して海外からの情報が見られるから、西側としてはすごく大事なこと。
      他の人のコメントにもあるみたいに、こういうのが積み重なったらクリエイティブ要素のあるオンラインゲーム全般が該当地域で禁止になって終わりそうだけどね。

      • +42
    2. ※10
      そんだけ垂れ流しといてまだ足りず「後で追記します」って何??
      そういうのは自分のサイトでやりなさいって

      • +6
  8. すっごい!すっごい!すっごい!

    これを問題視する国の発言権のある人達に見つかりませんように、Minecraftはただのブロック積みゲームに見えてますように!

    • +5
  9. いやすごいなこれ
    図書館作る発想もそうだが、文字を起こすの大変だろう

    • +10
  10. 何があっても
    人間は進化し続けるという確信。

    • +7
  11. 何だかんだで、西洋新古典主義建築なので、白人たちの偏見の限界ってか壁が露呈してしまっているな。悪気やショーヴィニズムは多分無いんだろうけど。
    本当に全世界的な仮想建築にするなら、モダニズム以降の様式にするべきだった。

    • -32
    1. ※20
      かたちのみを見て行いの価値を見ないのか。
      哀れだな。

      • +2
    1. ※21
      マイクラ内のアイテムにアイテム製作者が書き込める
      「本」や「看板」があるから、それに書き込んだのを展示しているのではないかと

      • +4
  12. 現代のアレキサンドリア図書館

    と言ったら焼かれそうだから止めとく

    • +10
  13. サイバースペースにも国境国籍はあるから
    姿勢を示すためだけのものになりそう
    それこそどれくらいの持続性を見てるんだろう

    • 評価
  14. このサーバーに入れなくさせるだけやろ
    既存ホームページにアップさせるのとかわらん

    • +3
  15. 少し前にどうぶつの森を政治利用しようとした空気の読めない政治家がおりましたが。

    • -1
  16. 検閲の仕組みを変える必要があるだろうからウェブページとは全く同じではないだろうね。
    マイクラのデータに生テキストがそのまま入っているなら別だけど、今回の事例とは違うかもしれないけど、例えばブロックを積み重ねて文字を表現すれば、少なくとも人がプレイして直接見る必要がある。
    或いは、ゲーム内でスイッチを押したら文字がブロックで印刷されるロジックを作れば、ツール等でマップを再現するだけでは検閲できない。
    海外のサーバーとの通信を全てシャットアウトすれば流石に防がれるけど、それはもはや検閲ではなく鎖国だ。
    要するにMinecraftっていう暗号化技術になるわけだけど、通信の中にMinecraftを示す情報があればその通信を全てシャットアウトされたらそれまでだけど、そうなると多数のユーザー(国民)から非難を受けるし、国外からも非難を浴びるだろう。
    ウェブページで言えば従来の検閲と制限ではなく、インターネットの禁止になるわけだ。
    月間アクティブ数1億3000万人規模のゲームだからこそ、禁止されることで国民が自国政府に疑問を持つきっかけとなる可能性もある。

    • +6
  17. 「情報」の取り扱いというのは本当に難しい。そして、この試みは面白い。

    意図的な、偏向的な検閲から逃れるには、全てをallowにしなくてはいけない。ところが、そうするとそこにフェイクな情報を放り込んで正当性を叫び始める、我々の隣国の人々の様な価値観を持った人々が表れて来る。

    これをdenyにするには、その正当性の真偽を判定しなくてはいけない。ホワイトリスト。そうなると、完全に嘘という訳は無いが解釈が論理的では無いのでは?なんていう微妙な事例がわんさかでてきて収拾がつかなくなる。一種の飽和攻撃には負ける。

    こうなると、何が検閲なのかすら判らなくなってしまう。

    個人的には、やはり検閲は駄目で、全てどの時点であっても、存在した情報はそのまま流通させるのが正しく、それらをどう扱って、どう論理的に解釈するか?フェイクな情報は、論理的にフェイクであると地道に証明していくのが民度という事なのではないか?と思う。

    • +2
  18. 前提として、これを見られるスペックのPCを持っている必要がある。俺は無理だな……。

    • +6
  19. 見るからに重そうだし、同接制限どうなるんだろう。
    いくつかワールドコピーしたサーバー立てて定期的に同期とかか。

    • +3
  20. 中国「これは規制だな…」
    日本「まだそんな事やってんの?公文書みたいに改竄しちゃえばいいじゃん」

    • +4
    1. ※36
      日本の公文書改竄って内容を捻じ曲げてんじゃなくて冗長な文章だから簡潔に書き直すとかの類でしかももともと合法で違反でも何でもないのにまだ喚いてるのが居るのか…

      • -13
      1. ※40
        その理屈が通用するのは君の仲間内だけなんだよ
        100歩譲って森友の件はそれが通じるとしても勤労統計改竄、賃金統計改竄をどう説明する?
        改竄ならまだマシな方で破棄しちゃった前例すらあるのに

        • +8
  21. それは良いのだけど、例えばトランプ前大統領のつぶやきとかフェイクニュースとかは読めるのだろうか。

    • 評価
  22. ネトゲのチャット機能を使って検閲制限を突破するみたいな裏技は今までも行われてきたそうだし
    ついにマイクラでもできるようになったか…って感じだね

    • 評価
  23. 小学生がマイクラ卒業式とかやってたっけ
    いろんなこと思いつくもんだ

    • +1
  24. 日本の図書館には普通にある

    「アドルフ・ヒトラーのわが闘争」が読める(英語版・独逸語版)のであれば、本当の言論の自由と認められるね

    • -7

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。