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アザラシよ、なぜそこに?海から30kmも離れた民家の庭でくつろぐ姿に住民驚愕(イギリス)

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(著) (編集)

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 イギリスの民家の庭には、リスだけでなくハリネズミやアナグマ、イタチやキツネなどの野生動物が姿を現すことは珍しくない。

 しかしこのほど、海岸から約30kmも離れたリンカンシャー州のとある住宅に、予期せぬ侵入者が現れた。それは1頭のハイイロアザラシで、アザラシは驚く住民にかまう様子なく、庭でまったりとくつろいでいたという。

 アザラシは哺乳類なので肺呼吸だから長いこと海(種類によっては川や湖)入らなくても平気かもしれないが、いったいなぜ、こんな場所に?

民家の庭で寛ぐハイイロアザラシが発見される

 7月20日の午前7時半頃、イギリスのリンカンシャー州ビリングベイに住むアン・ペイジさん(72歳)は、庭の花に水をやろうとして、そこに予期せぬ光景を見た。

 1頭のハイイロアザラシが、芝生の上でまったりとくつろぎながら日光浴をしていたのだ。

 アンさんの家は海岸から約32kmも離れた場所にあり、アザラシがやってきたことなどかつてなかった。

 驚いたアンさんは、息子のロブさんに助けを求めた。ロブさんはRSPCA(英国動物虐待防止協会)や地元のアザラシ保護区に連絡を試みたが繋がらず、友人の警察官へ連絡することに。

 スリーフォード警察の野生生物担当マーティン・グリーン巡査がアンさん宅にやって来た。

保護されたアザラシ、生息地に近い川へ解放

 ロブさんがアンさんの家に来た時には、アザラシは日陰でくつろいでいた。

母は、その光景に驚きを露わにしていましたよ。アザラシが庭にいるなんて、日常的なことではありませんからね。

アザラシはとても人馴れしているように見えました。母によると、芝生の上で太陽を浴びて日光浴していたようですが、私が来た頃には気温が上昇していたので日陰に移動していました。

グリーン巡査が到着するまでの間、一定の距離を保ちながら、母と私はトマトソースに入った缶詰のイワシをアザラシにあげようと試みましたが、どうやら気に入らなかったようで食べませんでした。

 RSPCAにアザラシの保護の協力を要請したグリーン巡査は、板を使ってRSPCAのバンに積んだケージにアザラシを誘導。アザラシは無事に保護され、生息地近くのウェランド川へと解放された。

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pixabay

地元じゃ有名なアザラシだった

 後に、このアザラシはここ1年以上地元でよく目撃されていた「ダンディ」という名前まで差づけられたハイイロアザラシであることがわかった。

ダンディは60~70㎏ほどで、健康状態は良さそうでした。今回、ダンディはスカース川から岸に上がったようですが、ここ1年以上はウィザム川を上下に泳いでいて、橋の近くで魚を捕えている姿がよく目撃されています。

RSPCAは、ダンディについての目撃報告をよく受けていますが、毎回現場へ駆け付けるとその頃にはダンディはどこかへ移動してしまっていました。

スカース川は、海と繋がっているウィザム川の支流なので、海からウィザム川を泳いできたダンディは、スカース川へ辿り着いたのでしょう。

ですが、今のこの時期はスカース川は水が少なく、幅2.4メートル、水深45センチしかなく、アザラシには適していません。

きっと、ダンディはスカース川を迂回しようと岸に上がって、アンさんの庭へやって来たのでしょう。

 とはいえ、やはりアザラシが民家の庭に出現することは非常に稀であり、これまで23年間野生生物を担当してきたグリーン巡査でさえ、アザラシの対応経験はたった3頭のみだそうだ。

 グリーン巡査は、野生のアザラシを目撃した場合の注意をこのように促している。

アザラシに噛まれると厄介な傷を負う可能性があるので、万が一見ても近寄らず、専門家に連絡してください。

 ダンディは、水の少なくなった川を迂回しながら、アドベンチャーを楽しんでいたようだ。もしかしたら、ダンディを見た住人たちが、ダンディの好物を与えたりしていた可能性もある。

 過去にも民家をさ迷っていたことがあるというので、もしかしたら今頃またどこかの民家の庭にふらりと現れて、住民を驚かせているかもしれない。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 31件

コメントを書く

  1. >>アザラシに噛まれると厄介な傷を負う可能性があるので、万が一見ても近寄らず、専門家に連絡してください。

    確か狂犬病も持ってるんだよね

    • +14
  2. >>これまで23年間野生生物を担当してきたグリーン巡査でさえ、アザラシの対応経験はたった3頭のみだそうだ。

    3頭でもある事自体が凄い

    • +35
    1. ※4
      なんぼなんでもそれはないやろ、としか

      • +10
  3. 河は近いんじゃね。
    タマちゃんも河上がってきてたんだから。

    確かに可愛いよな、その実とても危険だけど…
    野生動物とはうまく距離をとらないとね。

    • +12
    1. >>5
      アザラシに詳しい方によると犬っぽいがむしろ熊に近いそうですね…

      • +1
  4. いろいろツッコミたいのを抑えて、やっぱり可愛い!
    ダンディ、わんこみたいな優しい色味(´ω`*)

    • +6
  5. ふだんピチピチに新鮮な魚ばっかり食べてるアザラシさんが
    さすがにトマトソース煮のイワシは食べんでしょうw
    しかもイギリスの缶詰あんまり美味しくなさそう…

    • +7
    1. ※8
      フランスの猫缶を美味しく食べちゃったイギリスのおばさんがまた買ってきてって言った笑い話がカラパイアにも前あったしなあ…w

      • +1
  6. イワシ!?俺は肉を食いに来たんだよ!

    • 評価
  7. ダンディ・ディンモントさん(小説の登場人物名を戴いた犬種名からさらにとってアザラシの個体名に)元々きょうだいたちとRSPCAに保護され後ろヒレにタグなどつけた後に海に放たれた一頭が川住みに移行しているそうで、見かけた報告あるたびに健康確認に行くもすれ違いってのが多かったみたい。今回は間に合ったんですね。
    非常に危険な動物と知っているので家に向かう進路はガードしたもののコレ食べるかなってトマトサーディン缶開けるお心が愛らしいです。
    ていうかダンディさん女性なのか…

    • +2
  8. 30kmも陸地を移動したら腹の皮べろべろになるんと違うの。

    • 評価
  9. 餌を与える人が多く危害を加える人はいなかったんだろう
    人間性は良いが餌付けはあまり良いことではない

    • +1
  10. 生魚なんてそうそう常備していないし、こういう時はとりあえず盥に飲める水入れて近くにおいてあげたらええんかな。
    こっち向いてる顔が「あ、ども、おじゃましてやっす」みたいな感じでかわええ。

    • +3
    1. >>19
      お魚や氷を食べることによって水分補給してるのでアザラシは基本的には水は飲まないです。しいていうなら近付かずにそっとしておくこと。必ず水族館や保護施設などに電話してプロに相談すること。その上でできることやしてはいけないことを確認しましょう。

      狂犬病もありますし、種の近い犬などとの共通の感染症もあります。基本的には警戒心の強い動物なので慣れてない相手に触られるとストレスになったりもします。あと意外と噛む力や爪も尖ってて強いです。めっちゃかわいいけど野生動物なので気軽に触らないのがベストです。

      • +3
  11. ウチにも来て欲しい。ダンディな姿に見とれたい。

    • +1
  12. リンカンシャー州、ググってみても日本語の情報がほとんどないけど、 Natureland Seal Sanctuaryなる観光スポットがある模様。
    もともとアザラシやペンギンが沢山いる土地みたいだな。

    • 評価
  13. タマちゃんも埼玉県朝霞市の荒川で目撃されてるしなぁ。
    って、もう20年も前の話なのか……。

    • +5
  14. たまちゃんを守る会の人たち、元気かなぁ。「優秀な」あの世代の方々だから、もう80前後か・・なつかしい

    • +2
    1. ※25
      「タマちゃんのことを想う会」ってのも
      あったね。
      今思うと、あの頃の方が今よりも世の中が
      ほのぼのとしてた気がする。

      • +3
  15. なんか「家の裏でマンボウが死んでる」を思い出した

    • +1
  16. >芝生の上で太陽を浴びて日光浴していた
    Sunshine on my shoulders ~♪
    ってアザラシの肩ってどこやねん!w

    • +1

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