メインコンテンツにスキップ

これまで見ることができなかった生物学的構造を見ることができる量子顕微鏡が開発される

記事の本文にスキップ

18件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 量子の不思議な作用を利用すれば、これまで見えなかったものが見えてくる。オーストラリア・クイーンズランド大学が開発した量子顕微鏡ならば、既存の技術では見ることが難しかった、繊細な生物の構造ですら観察することができるという。

 これにより、さまざまな技術革命への扉が開かれ、ナビゲーションや医療用画像などの分野にも応用できるようになると期待されている。

量子もつれを利用

 量子顕微鏡の核にあるのは、かのアインシュタインが「不気味な遠隔作用」と呼んだ「量子もつれ」だ。量子もつれは、複合系の状態がそれを構成する個々の部分系の量子状態の積として表せないときにのみ存在する。

 その真価は、これまでの光に基づく顕微鏡が直面していた難関を乗り越えられることだ。高性能な光学顕微鏡は、太陽の数十億倍もの明るさのレーザーを照射することで対象を観察する。しかし人間の細胞など、生物の体はこれに耐えることができず、すぐにダメになってしまうのだ。

 しかし量子もつれを利用した顕微鏡ならば、細胞を破壊することなく、映像の明瞭さを35%向上させることができる。これまでは不可能だった繊細な生物の構造を観察することができるのだ。

この画像を大きなサイズで見る
credit:The University of Queensland

量子もつれの革命

 研究グループのワーウィック・ボーウェン教授によると、量子もつれは今、コンピューター・通信・センサーといった分野で革命を起こそうとしているのだという。

 たとえば、これを利用することでハッキング不可能なきわめて安全な通信を実現することができる。またGoogleが数年前に、従来のあらゆるコンピューターを凌駕する超高速演算に成功した。

 こうした革命の最後のピースがセンサーの分野だったとのこと。

 今回の量子顕微鏡の技術は、バイオテクノロジーだけでなく、ナビゲーションや医療用撮像技術まで、さまざまな分野への応用が期待されるとのことだ。

この画像を大きなサイズで見る
credit:The University of Queensland

 この研究は『Nature』(6月9日付)に掲載された。

References:Major Scientific Leap: Quantum Microscope Created That Can See the Impossible/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 18件

コメントを書く

    1. >>1
      なんかSFにありそうだねw
      不思議な雰囲気のりょうこさんと出会うが…

      • +1
  1. 今まではもやってた画像が少しでも見えるようになると
    研究が進むようになる
    それに新しい機械を採用すると古くなった機械が市場に出回り
    貧乏研究家の手にも渡り、俺もほくほくだ

    • +7
  2. ずっと昔サイエンス誌に載っていた二重スリットネタの応用でX線を照射せずにレントゲン写真を撮るという話みたいな感じなんだろうか?
    当たらなくても波になるか粒になるかは変化するので、偶然ながら限りなく撮影対象に当たらない様にしつつ、その場所に撮影対象があれば粒子に、なければ波になるので在るかどうかは分かるみたいな話だった。

    • +1
  3. こういう研究機器って型落ち中古になるとまだ使えても、中古価格が新品価格の1/100くらいになるんでしょう

    • 評価
  4. ふむ、なるほどね。よーーーーーーーーーくわからん

    • 評価
  5. 量子が絡むと理解出来ん
    0と1が同時に存在してどうとかが量子だけどそれがどう顕微鏡にどうなってるんだ?

    • 評価
    1. >>8
      量子はちょっちゃいので大抵のものはすり抜けちゃうわけですよ
      ただ、途中に障害物があるとそのすり抜け方に変化がでてくるので、その変化を画像化できるようになりましたってこと

      • +3
    2. >>8
      弱い光で撮った超ピンぼけ画像をもつれの片割れを使って補正するって事かなぁ
      元記事読んでないっていうか読んでも分からん

      • 評価
  6. 量子暗号化通信については、ちょっとこのコメント欄では説明しにくい

    • 評価
  7. 具体的にどうやって量子もつれ状態を作るのかについては一言も語られていなかった。つまりそこへ至るまでの基礎研究の段階ではないのかな?と思った。

    • 評価
  8. 具体的にどんな風に見れるのか画像で知りたい

    • +2
  9. 詐欺の匂いが……
    そもそも量子論なんて究極の机上の空論だと思ってるから信じられないのよね

    • -9
    1. >>14
      そもそも記事中にあるGoogleの話も怪しすぎて

      • 評価
  10. ナノ技術な顕微鏡っていうとメタマテリアルのやつが浮かぶけどこれとは別?

    • 評価
  11. 記事読んでも仕組みが想像つかんです。コメ欄の方が参考になる。

    • 評価
  12. 何光年離れていようとも 量子A─量子B の情報がシンクロする とかの現象だよね、量子もつれ。
    振動や周波数、電波、光波、重力波とは違う伝達経路。
    ある意味、テレパシーみたいなものかしら。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

サイエンス&テクノロジー

サイエンス&テクノロジーについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。