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若い恒星の周りに広がる星周円盤の中に、生命の誕生に不可欠な有機分子を発見(はえ座)

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(著) (編集)

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photo by Pixabay
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 宇宙に存在する恒星や惑星は、元をたどればどれも塵やガスの雲でしかなかった。そうした雲には生命には不可欠な有機分子も豊富に含まれている。温度が低いことや、化学的な組成の点で、有機分子が形成されるにはぴったりなのだ。

 ところが雲が集まり始め一定の密度を超えると、崩壊して回転する円盤状の物質の集積体となり、やがてはその中から恒星や惑星が誕生する。

 そうした崩壊プロセスを経て、新たに生まれた恒星は円盤を熱する。そのために有機分子は破壊されてしまう。だから円盤の中で惑星がつくられたとしても、そこに生命が誕生するための素材は乏しいはずだった。

 ところが『Nature Astronomy』(5月10日付)に掲載された研究によると、複雑な有機分子であっても星々が形成されている円盤の熱に耐える場合があるのだという。

はえ座KR星の周りの星周円盤で有機分子メタノールを検出

 有機分子である「メタノール」が発見されたのは、地球から360光年離れた「はえ座KR星(HD 100546)」の周りにある熱を帯びた星周円盤においてだ。

 はえ座KR星は、太陽よりも大きく、熱いとされる若い恒星で、1つないし2つの巨大ガス惑星が形成されているとされる。

 メタノールはかなり低い温度でなければ形成されない。したがって、おそらくは今恒星を取り巻いている円盤の中で形成されたのではない。

 これから崩壊へ向かう雲の段階で形成され、熱で破壊されることなく今日まで生き残ったと考えられる。

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credit:ESO/NASA/ESA/Ardila et al.

有機分子の発見は生命体の誕生につながるか?

 メタノールはたった6つの原子で構成される単純な有機分子だ。しかしこれが円盤の熱に耐えたということは、もっと複雑な有機分子も耐えられる可能性が高いことを示している。

 「つまり惑星や彗星の組み立てが始まるとき、すでに化学的な複雑さがあるということです」と、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのカリン・オバーグ氏は説明する。

 「その状態から生命誕生までの道筋はわかりません。ですが、惑星の形成時点ですでに、有機的かつ複雑な化学物質の構築に向かっているとわかったことに興奮しています」

 研究グループは今後、さらに高解像度で観測を続け、円盤のどこにメタノールがあるのか特定を試みるとのこと。

 またほかの円盤にもメタノールが存在しているのか、複雑な有機分子はあるのかといったことを調べる予定であるそうだ。

References:An inherited complex organic molecule reservoir in a warm planet-hosting disk | Nature Astronomy / The ingredients for alien life were found in a planet system still forming/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 8件

コメントを書く

  1. ダメだ・・・はえ座なだけで存在する生命の可能性が他に考えられない・・・orz

    • +2
  2. はえ座なんて星座が有るのか
    一体どんな由来があるんだ

    • +2
  3. どうやったら数百光年離れた星の分子を特定できるんだ?

    • 評価
    1. >>7
      分子が発している僅かな電波を観測できるのが電波望遠鏡
      観測したデータをスパコンで計算して何年もかけて検証して確証出来るようになったら発表される

      • +1

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