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ドラァグクイーンと格闘家、2つの顔を持つ男

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(著) (編集)

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image credit:diegogarijo/Instagram
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 アメリカのカリフォルニア州に住むメキシコ出身のディエゴ・ガリホさんは、格闘家とドラァグクイーンという全く異なる2つの顔を持つ人生を送っている。

 本当の自分を自然な方法で曝け出すことで、「男らしさとセクシュアリティの概念は社会によって制限されるべきではない」と訴えるディエゴさんは、多様性のあり方に一石を投じている。『UNILAD』などが伝えた。

格闘家とドラァグクイーン、2つの顔を持つディエゴ・ガリホさん

 幼少期にアメリカに移住し、現在カリフォルニア州サンディエゴに住んでいるメキシコ・グアナファト出身のディエゴ・ガリホさん(41歳)は、格闘家とドラァグクイーンという2つの異なる顔を持っている。

 ドラァグクイーンとは女性の姿で行うパフォーマンスの一種で、見にまとった衣装の裾を引き摺る(ドラッグ)ことからこう呼ばれる

私は、シングルマザーに育てられました。6歳の時の写真を見ると、私が母のブラとパンティーを履いているものもあるんです。周りにはゲイのいとこが数人いたこともあり、伝統的なステレオタイプの男性像を背負わなければならないというプレッシャーを感じることなく育ちました。

だから、自然に本当の自分でいることができたのです。

 若い時には、刑務所で過ごした時期もあったというディエゴさんだが、2006年にMMAファイター(総合格闘家)の「ドス・ピストラス」としてキャリアを開始した。

 7つの勝利を収めるも、網膜剥離により引退を余儀なくされ、2018年には素手で対戦するベアナックル・ボクシング業界に転身し、リングの外では「ローラ・ピストラ」というドラァグクイーンとして舞台で演じる人生もスタートさせた。

数年前、私は心の知能指数(EQ)に関するコースを受講しました。

たくさんの人の前で話したり、注目を集めたりするのは本当に楽しかったのですが、快適ゾーンを離れる必要があると言われました。そして、ふと 「ドラァグクイーン」が頭に浮かんだ時、「これだ!」と思えたのです。

ローラになるため、私はダンスクラスを受講し、ピアスをしてムダ毛処理施術も行い、ハイヒールで歩くことを学びました。

ドラァグクイーンとしての初日の舞台は、格闘家としてリングに立つ前のような緊張感がありました。

ゲイやトランスジェンダーへの支援を訴える

 自らをゲイと公言しているディエゴさんは、格闘技や武道は持久力を克服する人間の美しさを示すものであり、ドラァグクイーンは有毒な男らしさの克服だと話す。

男らしさ・女らしさ、セクシュアリティの概念は、社会によって制限されるべきではありません。

私の外見を見て、中には私がゲイであることを疑う人もいますが、彼らは女性らしさや男性らしさとセクシュアリティが完全に異なるものであることを理解していないのではないでしょうか。

 ディエゴさんは、格闘技業界やドラァグクイーン業界、またトランスジェンダーやゲイのコミュニティから多くのサポートを得ているという。

格闘技をやっている人たちの中には、もしかしたら自分の中に潜む何かを引き出したいと思っている人もいるかもしれません。誰もが秘密を抱えているし、そう思うことは特におかしなことでもないと思います。

 そう語るディエゴさんは、現在プロジェクトの脚本家、監督、プロデューサーである友人と、人生の旅についてのドキュメンタリーを撮影しているそうだ。

 いずれ、そのドキュメンタリーがNetflixで放送され、「武道と抗力の世界は互いにそれほど遠い場所には存在していない」ということを示すことができる日を望んでいるという。

 またディエゴさんは、トランスジェンダーやゲイに対する社会の固定観念を打ち破ることを目指し、周りに呼びかけを行っている。

「男らしさ」は、あなたが着る服や一般的な外見とはほとんど関係がありません。

私はリングでの戦いに加えて、社会でのトランスジェンダーやゲイの人たちのために平和を求めて闘っています。

特にトランスジェンダーの人たちは、社会から疎外され抑圧されています。自殺率も少なくありません。彼らコミュニティは、社会から疎外されるのではなく、もっとサポートされるべきです。そのために、私たちが社会でできる事はたくさんあると思います。

 なお、12000人のフォロワーを持つディエゴさんのインスタグラムアカウント『diegogarijo』には、「しばらくの間インスタを休む」という4月23日のディエゴさんの投稿以降更新はなされていないが、多くのユーザーらから励ましや応援のコメントが寄せられているようだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 33件

コメントを書く

  1. 男らしさを否定するのはいいけど
    脱毛して化粧してドレスを着ると女なの?
    そういう女らしさは肯定するの?
    よくわからん

    • -14
    1. ※1
      お化粧や脱毛をしないと男性にカテゴライズするのではなく、この人のハートに来た女らしさがドラァグクイーンスタイルだったのではないかな

      • +14
    2. ※1
      女性だって女らしい方が魅力的ですよ
      今の時代、本音が言えなくなってるけどw

      • -4
    3. >>1
      「これだ」と思ったのがドラァグクイーンだったのであって、女性らしさのための化粧やドレスじゃないんじゃないかな?
      ドラァグクイーンらしさに近付くためには化粧やドレスや脱毛が必要だろうけど。

      • +3
  2. クイーンは割といけてるな・・・
    海外じゃもてそうな顔

    • +4
  3. ジャンプマンガによくでてくる強キャラやん。しかし、EQのコースを自発的に受けるとか向こうの人は立派やな

    • +3
  4. >ドラァグクイーンとは女性の姿で行うパフォーマスの一種で、見にまとった衣装の裾を引き摺る(ドラッグ)ことからこう呼ばれる

    ならドラッグクイーンでいいんじゃないの?

    • +7
    1. >>5
      dragとdrugじゃ発音違いますやん
      括弧の中もドラァグにするべきだったね

      • +5
      1. ※13
        flag も bag もその発音だけど、
        日本語の中では「フラッグ」「バッグ」と書くやん?

        • 評価
        1. >>23
          フラッグにもバッグにも悪い意味はないからそれでいいけど、単にドラッグと書いたら日本人は違法薬物を思い浮かべる可能性が高いじゃん
          日本人向けの使い分けだよ

          • +5
          1. ※24
            パソコン操作などでも「ドラッグ&ドロップ」と普通に書くよ。

            殊更 drag queen の場合にだけ
            「ドラァグ」という変則的な表記をしなければ
            違法薬物を思い浮かべる可能性が高い、というのであれば
            そっちの方が偏見ではないの?

            • +1
          2. >>26
            悲しいことに社会の中で置かれた立場のために薬物依存や飲酒との距離が近かった時期があるんだよ
            今でこそ表舞台に出てこられるけど間違いなくアングラだった時期があるしね
            そういう過去と区別するために表記を別にしたいと彼女たちが思うなら今はまだその段階なんじゃないですか

            ちなみに私は何の文脈もなくドラッグと言われたら普通に薬物か、よくてドラッグストアを思い浮かべるよ
            PC触ってる時なら違うけど

            • +2
          3. 本当に自分らしく生きるのって難しいこともあると思うけど
            地道な活動がいつかきっと実を結ぶかもしれないから
            諦めないで生きたいね

            ※26
            恥ずかしながらドラッグアンドドロップのドラッグだと自分も今回初めて知った
            やはり薬物の方思い浮かんじゃうのは否めない

            • +1
  5. 男が描く『しっかり化粧をした女性』ってこんな感じなんだろな
    漫画でもあるし一部のオネエタレントにもいる
    紙やPC上に描くか顔に描くかの違いはあるけど

    • +5
  6. タトゥーがすごくてそっちばかり目が行ってしまうw

    • +10
  7. セクマイ界隈は人によってもう全然違うから、どう扱って欲しいのか明言してくれ。
    「体は男で心は女、見た目は中性で性志向はバイ、女として扱って欲しい」みたいにさ。
    それはそれで面倒だけどさ。
    見た目で判断しちゃいかんなら自己申告して貰うしかないだろ。

    • -5
    1. >>8
      その人を性別で扱うのではなく一個人として見て接すればわざわざそんな申告してもらわなくてもいいし、こちらも性別でカテゴライズする発言は気を付けていればいいんじゃない?

      • +13
      1. >>22
        良いね。
        もし何か素晴らしい作品とか意見とかがあった時、それが素晴らしいことと作者がどんな人物かとはまた別なように、その人の素晴らしさと(生物学的または社会的な)性別は別問題だものね。

        • +3
      2. ※22
        英語圏だとheやsheの代名詞があるから、性自認は知っておきたいでしょ。
        自分はLGBTのコミュと関わったり、知人達もいるけど、相手を個人としてのみフォーカスする会話って想像以上に気を遣うよ。
        「その色似合いますね」「考え方がカッコイイですね」みたいに言えないし(傷つく人がいるから)、
        ワンピースに長髪で化粧してる人を女性として会話してたら「俺男だけどwww」と言われて戸惑った事もあるわ。
        性別を全く意識しない会話って本当に難しいよ。
        まあLGBTコミュに一度参加してみてよ。

        • -2
  8. この人を漫画のキャラにするとなると、タトゥーを描き込むのが大変そうだ。

    しりあがり寿辺りが頑張って描いてくれないかな。

    • 評価
    1. ※11
      サムネの女装の顔立ちと化粧の色使いが、
      しりあがり寿氏ぽい。

      • 評価
  9. おお?!セクシー… というか凄みがあるな
    格闘家とパフォーマーか、なるほど

    • +4
  10. 肌荒れてるのに化粧するとなめらか肌に見える。
    ファンデーション教えてほしい。

    • +6
  11. 自分は無数に存在するあらゆる性的指向を持つ人々それぞれに気を遣えるほど頭が良くも無ければ器用でもないけど、少なくともこの人の二つの姿はどちらも素敵だと漠然と思う

    • +8
  12. 武の道はすべからく己との対話である。

    これがかれの道なら、確かにこれこそが道なのだろうな。
    すばらしい。

    • +5
  13. このキャラが完全体になったのが Ladybeard という気がするw

    • +1
  14. 男らしさを否定してるんじゃなく
    皆自分がセクシュアリティ含めこうありたいという姿を求めて良くて、それは社会や他者からレッテル貼られたり否定されたり見下されたりすべきでないってことを言ってんのだと思うけど。犯罪でない限りね。

    格闘家とドラッグクイーンとしての自己表現がこの人の中では何ら矛盾してないってことだよね
    すごくかっこいいな。

    • +4
  15. ドラッグクイーンが狂言回しになる
    ブロードウエイミュージカルの「キンキーブーツ」のローラも昼はボクサーだった
    男とか女とか性差とか、深く考えているうちに究極の男究極の女というものを
    体現したくなっちゃうんだろうかね

    • 評価
  16. あ、この人クイーン名は「ローラ」なんだ
    だったら「キンキーブーツ」のモデルなのかもしれない
    って違うか、キンキーの方が古いから

    • 評価
  17. めんどくて日焼け止めとお粉くらいしかしなくなってしまった昨今、このメイクにかかる時間を想像するだけで畏敬の念が湧いてくる

    • 評価
  18. ゲイってことはつまり、この人は性自認が男性なんだね。
    その上でドラァグクイーンとしてのパフォーマンスも楽しむし、格闘家としてもリング上で戦う。
    両方とも彼の一面なんだね。
    格闘家として「男らしく」戦うことも、「女性らしく」パフォーマンスすることも、彼の男性性と女性性を損なうものではないんだね。
    根本的な「らしさ」を考えると、誰の中にも当たり前にある男性性と女性性のことだよなあと、なんか色々考えさせられたよ。

    • +1

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