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4世紀のパピルスに記された興味深い7つの愛の呪文(エジプト)

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(著) (編集)

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 願い事を成就させたい時、占いや魔術に託す人も多いが、科学が今ほど進んでいない時代においてはそれが顕著だった。中でも興味深いのが、愛や情熱を呼び起こすと信じられていた愛の呪文だ。

 中には、強引にターゲットの心を自分に向けさせて縛りつけたり、ターゲットを苦しめ、恋が成就するまでその苦しみが終わらないような厄介な呪文もある。

 これからあげる愛の呪文のほとんどは、4世紀のエジプトの魔術の手引き書といわれているパピルス121からの抜粋だ。

 ギリシャ語で記されたこの魔術書は長さが2メートル以上もあり、癒しや束縛から加護や成功に至るさまざまな目的の呪文が書かれている。

1. 相手を振り向かせる愛の呪文

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同時刻に行う愛のまじない credit:Papyrus 121(2), col.

呪文には、その性質そのものずばりのわかりやすいタイトルがついていることがよくある。よくあるのが、古代ギリシャ語でagogeとか、agogimonという名のついた”リード”という呪文で、ターゲットの気持ちを自分に向けさせるためのもの。

 貝殻を使って、黒いロバの血で神聖な名前を書き、ターゲットを振り向かせるための呪文を繰り返す。すぐに効果を期待するなら、儀式を行う時期を慎重に選ばなくてはならない。

2. 不滅の愛を手に入れる呪文

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女性から永遠の愛を得るための愛の呪文 credit: Papyrus 148

 パピルスには、魔術の言葉が頻繁に出てくる。これらは、魔術的な力をもつと考えられている難解な言葉や音節の繰り返しだ。ラボー神に祈れば、たちまち女性から永遠に愛されると信じられている。

3. 強力な愛の呪文(惚れ薬)

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credit:Papyrus 121(2), column 10

 charaktēresとして知られる強力な呪文もある。そのシンボルは、アスターリスクや末端が小さな円になっているラインで表わされることが多い。

 強力な愛のお守り、事実上の惚れ薬(媚薬)だと言われる。まずは、ブリキの薄板に呪文の記号や名前を刻みつける。それを魔術に使う材料(髪の毛の房や服の切れ端など)で包み、海に投げる。呪文を刻みつけるときには、難破船から取ってきた銅の釘を使うことを忘れないように。

4. 月の女神セレーネに依頼する時の呪文

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credit:Papyrus 121(2)verso, columns 8-9 (numbered 25-6)

 愛の呪文を唱えるときは、だいたい神に助けを求める。月の女神セレーネに祈るのもそうだ。

 全世界の女王としてのセレーネに頼るときは、粘土、硫黄、まだらのヤギの血を混ぜて作った女神像を供物とし、オリーブの木で作った聖堂を決して太陽に向けないようにして奉納する。

 すると、セレーネは聖なる天使を送り込み、彼らがターゲットの足や髪を引っ張って、あなたに注意を向けさせる。

 ターゲットは恋煩いで眠れなくなり、あなたに愛を乞いにくる。この呪文の力は強いので、効果は保証するとパピルスには書いてある。

5. カップの呪文

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credit: Papyrus 121(2), column 8

 魔術の儀式を演出するのに、日々の日用品を使う場合もある。カップの呪文というものだ。カップの上で、呪文を7回唱える。

 この言葉は、キュプリスの聖なる名、つまり愛の女神アプロディテーを示すと考えられている。これがターゲットの心に届き、愛が返ってくるのが期待できるという。

6. 絵を使った呪文

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credit:Papyrus 121(2) column 10

 魔術を行うための見本として、呪文を唱えるときに絵を使う場合もある。例えば、パピルスそのものは残っていないが、上の呪文の中ではひとつの絵について書かれている。

海から貝殻を拾ってきて、それにミルラ(没薬)のインクでテュポーンの姿を描く。円を描くように彼の名を書き、それを風呂の中に入れて温めながら、その名を繰り返し唱える。

今日のまさにこの時から、彼女の魂と心をただちに燃え上がらせ、わたしのほうに振り向かせたまえ、と祈りながら

7. なかなか落ちない相手を振り向かせる呪文

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credit:Papyrus 121(2) verso, column 1 (numbered 18)

 この呪文は、なかなか落ちない手強い相手にも有効だといわれる。7人の偉大な神々の名前を、赤くなっていないランプの7つの灯心に没薬で書かなくてはならない。ランプを灯して一番上にヨモギの種をおく。

 呪文を唱えると、ターゲットは眠れなくなって、どんなに遠く離れた場所にいても呪文をかけた者の家へやってくる。7つ目の灯心が揺らめく頃には恋が成就するという。

 ということで、1700年以上前に恋する乙女たちが使用していた愛の呪文、ギリシャ語がわからないと唱えることすら不可能だが、どうしても成就させたい恋があるなら、まずはギリシャ語を覚えるところから始めてみてはどうだろう。

References:Love spells in the Greek Magical Papyri – Medieval manuscripts blog/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 21件

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  1. わりと頻繁に血を要求する愛の神様もいかがなものかと

    • +8
  2. 客観的に見ると本当に恋を成就させたいのなら神に頼らず己の魅力でアタックしてだめなら縁がないのだから諦めなと思うのだが
    夢中になって強引にでも相手を手に入れたいと思ってるときはこういうの頼っちゃうのかねえ

    • +1
    1. ※2
      一目惚れで相手に夢中になってしまうのと、恋の呪文で言うことを聞かされてしまうこと
      恋をしている本人にとって違いなんてあるのかな?

      • 評価
  3. 四行目の左はスキトキメトキスと書いてあるようだ

    • +4
    1. ※4
      おっさんホイホイにも程があるぞ懐かしい

      • +4
  4. 実際に書いてたのが当時の厨二拗らせた女子なのかと思うとちょっと甘酸っぱい。暗黒歴史(古代史)

    • +1
  5. Magic of Love そんな魔法がもし使えても ドキドキできるの?

    • +1
  6. 当時の恋って恋愛感情だけじゃなくて一族の浮沈もかかってたりするんでガチだったんだろうな。
    ギリシャ女性は外に出歩くことが基本的に許されていないから、出来る事は限られててたんだろう。

    • +6
    1. >>7
      4世紀のエジプトなので、ローマ属州だった頃でまたちょっと違うんじゃない?
      ローマではお祭りで男女のグループが出会ったりできたはず。駆け落ちも結構あったみたいで司祭が駆け落ちした兵士を匿ったり結婚をさせたりしてたのが問題になったり、元老院議員の妻も剣闘士と逃げちゃったり、恋愛は結構熱い感じ。
      属州に恋の呪文が残ってるということは、属州でも同じ様だったんじゃないかな?
      呪文、魔術はこのころエジプト地域でちょっとしたブームだったらしい。

      • +5
    2. ※7
      おまじない用のギリシア語を使用するローマ人じゃないかな?
      セレネはローマの女神だし。
      エジプトへの入植はローマ人が多かったけど、
      ギリシア文化についてはローマ人は常に一定の憧れを持っていたし。

      • +1
  7. 「呪文を唱えると、ターゲットは眠れなくなって、どんなに遠く離れた場所にいても呪文をかけた者の家へやってくる。」
    お気の毒に

    • +4
  8. >ラボー神に祈れば、たちまち女性から永遠に愛される
    男も恋の呪文唱えてたのか。
    今でいうナンパ師やらゆう○ゆうの女を落とす必勝・恋愛テクニック()みたいな感じか。

    • 評価
  9. (*’▽’)「じゅげむじゅげむ・・オッパッピー!」

    • 評価
  10. 愛が成就しても、生活できないしさ。

    • -2
  11. 恋する乙女達というより、女性にモテたい男は藁にもすがると読めた。
    まぁ権力を使ってや実力行使で意中の人を手に入れようとするより可愛いと思う。

    • +5
  12. 小学生のころ流行ったおまじない集みたいなものかな
    ヤギの血とか物騒だが

    • +1
  13. 今夜月は見つめている
    窓に書いた恋の呪文
    それは消せない貴方の名前
    胸に刺さった銀の棘

    • 評価
  14. 藁人形カンカンするのは
    丑の刻に神社⛩でやらなくても🆗
    誰にも見られなければいいので
    自分の部屋でしてもいいのよ

    • 評価

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