
野良犬と店主の友情物語 image credit:dulci.barbosa.391
コロナの感染者が拡大し、世界3位の感染者数がでているブラジルでは、ロックダウンにより飲食店が休業を余儀なくされたが、9月に入って、徐々に店は再開されるようになった。バルボサさんが経営するカフェも数か月間店を閉めていたが、以前から1匹の野良犬が毎日熱心に店を訪れており、閉店中もそれは変わらなかった。
バルボサさんと犬はすでに深い友情を育んでいた。閉店中も店にきて、犬に餌を与えていたところ、犬からこんなサプライズプレゼントをもらったようだ。
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休業中のカフェに毎日姿を見せる野良犬に餌をやりにきた店主
ブラジルにある1件のカフェには、去年から1匹の野良犬がよく姿を見せていた。店主のバルボサさんは動物好きで、自宅でも保護犬を飼っている。家には既に3匹もいることから、その野良犬を引き取ることまではできないが、いつも姿を見せることから親切に食べ物を与えてやっていた。
バルボサさんにデネレスと名付けられたその犬は、コロナによるロックダウンでカフェが休業になっても、毎日やって来た。

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バルボサさんも、デネレスがお腹を空かせないようにと、毎回カフェに食べ物を持って出向き、デネレスの世話をしていた。そんな日々が続くと、バルボサさんとデネレスの間に友情が生まれ始めた。デネレスは、バルボサさんを「食べ物をくれる人」というだけではなく、友達として信頼を寄せるようになったのだ。
デネレス、バルボサさんに家族を紹介
9月になって、ようやくカフェが再開となった。カフェのオープンを一番に喜んだ顧客はデネレスだったようで、バルボサさんの出勤に尻尾を振って喜んで出迎えてくれたという。デネレスは、相変わらずバルボサさんのカフェに毎朝やって来る。しかしある日、いつものように朝ご飯を貰ったデネレスは、バルボサさんにサプライズを用意していたようだ。。
バルボサさんは、以前からデネレスがどこを住処にしているのかは知らなかった。しかし、乳の膨らみ具合から、デネレスには家族がいるのだろうと推測していた。
その家族のもとへ、デネレスはバルボサさんを案内したのだ。
バルボサさんが思った通り、デネレスは子犬たちのお母さんだった。これまでバルボサさんから貰った食べ物は、母犬の大切な栄養源となり、ミルクとなって子犬たちに与えられていたことだろう。
すっかり餌を食べるまでに成長している子犬たちを見て、バルボサさんはこの先安全に子犬を保護し、いずれ養子縁組先を探してやりたいと思った。

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残念ながら、デネレスの住処はバルボサさんの家やカフェからは少し離れているという。しかし、バルボサさんはデネレスのことが大好きで、食べ物を与えると同様、たくさんの愛情も注いできた。「今、ちょうど犬たちの引き取り先を探しているところです。きっといい飼い主が見つかると思う」と話すバルボサさん。今は、養子縁組先が決まるまで、この小さな家族を見失わないようにベストを尽くして見守っているということだ。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
あらかわいい
2. 匿名処理班
ブラジルは単に人口が多いだけですよ
人口あたりの死者で見れば、隣接する地理と同程度
ペルーやベルギーやスペインより少ない
3. 匿名処理班
動物にこれほど信頼されるとは
羨ましいもんだ
4.
5. 匿名処理班
一番目の動画が、頭を下げて挨拶してるみたいで可愛いw
あと子供達も可愛い、良い人に出会えて良かったね
信頼出来るから子供を達を紹介したんだろうな
6. 匿名処理班
可愛い顔してるなあ
優しい人に出会えてよかったね
親子共々幸せになって欲しい
7. 匿名処理班
いっぬ「暇そうだし遊んでやるぉ。」
8. 匿名処理班
子供もすでに懐いてるじゃん
9. 匿名処理班
目がキラキラしてる
10. 匿名処理班
デネレス、愛嬌があるね。
11. 匿名処理班
※2
統計の中で「少ない」とだけしか言われない13万という数字が悲しく感じる。
あとブラジルは2億人で13万人、3億人のアメリカが21万人、13億人のインドが10
万人。統計で言うならアメリカとほぼ同じで、インドよりは10倍も多い。何処を見て「少ない」と言うかだね。貴方がもし毎日ご飯と漬物しか食べられない貧困であっても、「貧困紛争地帯にいる子供たちよりマシだ」と言われて納得する人ならいいけど。
12. 匿名処理班
昔、庭に遊びに来る野良猫ちゃんにご飯をあげてた
サスケ君と名付けて2年目を迎えたある日、ぱったりと来なくなって…
身体が小さいままだったから病気か何かにかかったのかなって心配してた1ヶ月後のある朝
ニィニィと外から聞こえて、玄関開けたら随分と美人さんの黒猫と子猫2匹、傍らにはサスケ君
家族をこしらえてたから来れなかったんだと納得
アレルギーで飼うことは出来ないからって従姉妹に相談したら、その友達が家族ごと引き取ってくれた思い出