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まるでクロード・モネの絵画のよう。NASAの木星探査機がとらえた木星の最新画像

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(著)

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 NASAの木星探査機ジュノーが送り届けてくれた木星の最新画像は、渦巻くガスが織りなす混沌とした惑星というよりは、どこか印象派の画家クロード・モネが描く絵画、睡蓮を思わせる。

 公開された画像データは、ジュノーが2020年2月17日のフライバイの際に撮影したもの。NASAが一般公開したそのデータを、数学者のジェラルド・アイヒシュタット(Gerald Eichstadt)氏が処理した。

渦巻く嵐の周囲で渦巻く嵐

 そこには木星北部の様子が捉えられている。お香から立ち上る煙のようなゆらゆらとした模様は、渦巻く嵐の周囲でまた別の嵐が渦巻いている姿だ。

 「大赤斑」をはじめとするこうした巨大嵐は、太陽系最大の惑星のアイコニックな特徴でもある。

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High-Altitude Hazes on Jupiter | NASA

雲の中を走る2条の筋

 だが、画像中央辺りを上下に走る細長い筋のようなものは、木星が大好きという人にとっても珍しいだろう。

 ジュノーが最初にその筋を目撃したのは、2016年のフライバイでのこと。NASAによると、雲の上に漂う煙霧粒子の層であるらしいが、具体的にどのような物質で構成されており、どのようにして形成されるのかは不明だ。

 一説によると、木星北部の大気を流れる2つのジェット気流が関係しているらしい。

 探査機ジュノーのデータをジェラルド・アイヒシュタット氏が処理した美しい木星の姿は動画でも見ることができる。

Juno’s Perijove-06 Jupiter Flyby, Reconstructed in 125-Fold Time-Lapse (Revision in Full HD)

探査機ジュノー――木星研究のゲームチェンジャー

 2011年に打ち上げられたジュノーは、現在53日周期で木星を周回しながら、その大気を観察している。予定では合計32回のフライバイを行い、その乱気流の世界を撮影することになっている。

 今回行われたフライバイは、25回目のもの。木星の北緯71度線あたりに漂う雲――そのさらに2万5000キロの上空を通過した。

 こうした撮影以外にも、ジュノーは大気の測定、重力場と磁場のマッピング、磁気圏の調査といった、惑星の進化を理解するためのデータ収集任務も負っている。

 ジュノーは木星研究のゲームチェンジャーだった。最近だけでも、史上初となる衛星ガニメデの北極撮影の成功や、木星の嵐が特に混沌としている地域の記録といった成果を挙げている。

 後者からは、地球で見られるものと似たような風系が、深くかつ長く持続しているらしいことが示唆されている。

 また木星の台風は形成されるまで数年かかり、太陽系の惑星の中でも独特の現象であるという2018年の研究結果も、ジュノーの功績だ。

Juno’s Perijove-17 Jupiter Flyby, Reconstructed in 125-Fold Time-Lapse

References:High-Altitude Hazes on Jupiter | NASA

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この記事へのコメント 21件

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  1. ………何か惑星っつーより生命体みたいな
    魔界水滸伝の惑星ユゴス思い出した

    • +4
  2. カール・セーガンのコスモスの挿絵に出てくるガス惑星の大気に住む生き物の想像図みたいなスケール感がおかしくなるような映像を見てみたい

    • +4
  3. 高度に洗練された絵画
    高解像度カメラを搭載するに当たっては必ずその是非を追及されるわけだけど
    カッシーニやホライズンズ然りこういう映像を見ると価値が十分あると思う

    • 評価
  4. こわいこわい……
    これ直撃するコース?って思ってたら掠めるようなギリギリ攻めていくとか
    得体の知れない底なしの気体の果てに、
    永遠に落ちていきそうに感じられる恐怖があった
    地球の大きさぐらいある渦が大量にあるガス星の渦がハッキリ動画として残されてて
    それを見てしまった衝撃は想像以上だった

    とてつもない木星の動画を見てしまったあなたは一時的狂気に陥った
    1D6の正気度判定をどうぞ

    • +2
  5. 木星の大気圏内はどうなってるんだろうか
    墜落して大破するまでリアルタイムで動画送信できないかな

    • +3
    1. ※10
      予定では2021年夏に大気圏に突入してミッションを終えるそうです。あの模様の内側はどうなっているのか、ぜひとも見てみたい光景ですが、防護できる外殻はないので、上空で最後の撮影をしてから燃え尽きる運命でしょうね。

      こちらはCGですが、土星でのカッシーニ探査機のラストを描いた動画は感動的でした。↓

      カッシーニのグランドフィナーレ
      ttps://www.jpl.nasa.gov/video/details.php?id=1464

      最後に撮影された映像
      ttps://www.youtube.com/watch?v=_5ZrSKpbdSg

      • 評価
  6. ゲームチェンジャー(game changer)とは、スポーツ試合の途中で交代で参加し、流れを一気に変えてしまうような選手のこと。←だってさ、知らなかったよ。 

    • +1
  7. どこがモネの水蓮なんだろう?ゴッホの糸杉か星月夜の方が近いと思える

    • 評価
  8. この渦巻きひとつが日本列島全部入っちゃうサイズだってのがもう怖すぎ

    • +2
  9. 言いたい事は二つ

    曼陀羅のように見えた…

    それと大赤飯!!w

    • 評価
  10. 自分は右のかたまりが、日本画の魑魅魍魎みたく見えるなー。
    左は90度回転させれば、スイレン池に見えなくもない。
    そういや、近くの調整池に赤いはっぱが出て来たよ。
    ウシガエルのオタマちゃんも今年初確認。

    • 評価
  11. どうしても球体に絵が描かれているような見え方で、立体ではなく平面に見える。
    何故だろう?

    • 評価
  12. 下の動画の0:15のところ
    吐き出して吸い込んでいるやん
    地球では見られない、おーこわ

    • 評価
  13. アイコニック、って、どういう意味か調べたわ。
    聞いたことがない言葉だったので。少なくとも使ったことはない。

    • 評価

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