
image credit:Lindsey Sheely/Facebook
見知らぬ他人が、どんなに深く大きな痛みや悲しみを抱えているかは、周りからは全くわからないものだ。心に傷を抱えながらも、それでも人は明日を迎えるために生きる活動している。アメリカのロードアイランド州で、ピザの配達をしている男性は、つい最近愛する娘を失ったばかりだった。
男性がある家に配達にいった時のこと、思いがけない歓迎を受けた。小さな男の子がぎゅっと抱きしめキスしてくれたのだ。
男の子の何気ない行為は、男性に大きな希望をもたらしたようだ。
広告
image credit:Lindsey Sheely/Facebook
ピザの配達に来た男性に2歳息子がハグとキス
この日、ロードアイランド州ウエストウォリックに住むリンジー・シーリーさんの家では、地元のピザ店『Wicked Good Pizza』からピザのデリバリーを頼むことになった。午後7時頃に配達員男性が到着。シーリーさんが玄関先でピザを受け取って代金を支払った後、2歳になる息子コーエン君がドアをすり抜けやってきた。
すると、立ち去ろうとする配達スタッフの男性に駆け寄ったのだ。

image credit:Lindsey Sheely/Facebook
コーエン君は、バイバイをするためにピザを運んでくれた男性にハグとキスをした。その光景は玄関先に設置されていた監視カメラがとらえていた。この心温まる光景を友人らにシェアしようと、シーリーさんはSNSに投稿した。
配達員男性が娘を失ったばかりであることを知る
すると、その映像を見た友人の1人がピザを配達した男性の知り合いだったことが判明。男性はリンジーさんの投稿を知り、「自分はあの時の配達人です。よかったらビデオをシェアさせてもらえないですか?」と連絡を受けた。この配達人男性はライアン・カッターソンという名でFacebookのアカウントを持っていた。それを見たリンジーさんは、彼がつい最近に娘を16歳で失っていたことを知ることとなる。
ライアンさんのFacebookには、クラウドファンディングサイト『GoFundMe』ページが紹介されてあり、娘のアリッサさんが予期せぬ死により旅立ったことが綴られてあった。

image credit:Lindsey Sheely/Facebook
「神か娘が私にくれたギフトだと思った」
ライアンさんにはアリッサさん以外にも子供がいて、リンジーさん宅にピザを配達した日は、悲しみに沈んでいるライアンさんを慰めにその子供たちが会いに来る予定を立てていたところだったそうだ。後のメディアの取材で、ライアンさんは次のように語った。
子供たちに、アリッサを失った私がどれほどハグを必要としているかを伝えていたところだったんです。そしたら、配達先で小さな男の子が私にハグをしてくれました。
とても素晴らしいタイミングで、これは神か娘が私に送ってくれたギフトなのだと思えました。
人生はあまりにも速いペースで進みますが、私たちはそれに囚われてばかりで、時に本当に大切なものを見失いがちです。
突然、愛する人との別れがやって来ることもあります。
世の中の親御さんたちに私が伝えたいのは、どうかあなたのお子さんに数分でもいいから、どれだけ彼らを愛しているかを伝えてあげてほしいということです。
しっかりと子供を抱きしめて気持ちを伝え、悲しみや痛みを乗り越えられる方法を教えてあげてください。
他人の痛みや悲しみは外からは計り知れないもの
その後、リンジーさんのもとには、ライアンさんの身内から「彼に優しくしてくれてありがとう」という感謝のメッセージが届いたという。リンジーさんは、ライアンさんとの瞬間的な出会いから多くのことを考えさせられたようだ。
ピザを配達してくれた時、彼は満面の笑みで対応してくれました。こんなにも辛い出来事を抱えていたとはもちろん全く知らず、後でその苦悩を知り、大きなショックを受けました。この心温かな映像が拡散されたことで、現在ライアンさんのFacebookには、見知らぬユーザーからも追悼や励ましのメッセージが多数寄せられている。
でも、きっと彼の人生は前進するのみで、どんなに悲しくても生きるために仕事もしていかなければならないのでしょう。
他人が、どんな痛みを抱えているかということは、外からは決してわからないものなのだと実感させられました。
こんな世の中ですから、ピザを配達してくれたとはいえ、あの時もし私が息子をライアンさんに近付けていなければ、彼や彼の家族、そして私にとっても大きな影響を与えられたこの感動的な瞬間を間違いなく見逃していたことでしょう。
References:turnto10.comなど / written by Scarlet / edited by parumo
あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
いのちあたたか…
2. 匿名処理班
みんな頑張ろう
3. 匿名処理班
子供を愛して育てるのは大事なことです。
その子たちは貰った愛を貯めて、
ふとした瞬間、時間や時を選ばず、
誰かに分け与えてくれます。
4. 匿名処理班
どんなにつらかったろうか
そしてどんなに救われたろうか
5. 匿名処理班
おかしいな目から汗が…
(;´Д⊂)
6.
7. 匿名処理班
2歳の男の子は毎回ピザ屋にキスとハグをしているとは思えないから、大人には分からない何かを感じ取ったのかもしれないね。
8. 匿名処理班
心温まるエピソードをありがとう
9. 匿名処理班
犬も人間が悲しんでると察して慰めてくれるよな
犬の知能は2〜3歳児並みだからこの子も犬と同じ行動をしたんだろうな
10. 匿名処理班
まったくさーーーー
こういう子供が死んだとか子供がハグしたとかそういうのなんなの?やめてくんない?泣いちゃうんだけど
11. 匿名処理班
いかんな、歳をとったせいか最近、目頭がすぐに熱くなってしまう
12. めち
今抱っこ抱っこって甘えてくる子供もいずれ大人になってハグしてくれなくなるし、
毎晩隣で寝ている夫もいずれ死んでしまうし、わたしも同じように死んでしまうし、人と触れ合える期間を大切にしようと思ったよ。
13. 匿名処理班
アメリカのこういう文化側面は
自然体で本当に羨む
日本では過去未来永劫
あり得ないもんな
14. 匿名処理班
※13
野暮な上に日本がじゃなくあなたがでしょ?す〜ぐ主語を大きくしようとするんだから。
15. 匿名処理班
このビデオに出てる人たち全員抱きしめたい
16.
17. 匿名処理班
>>13
いやいやw
あなたの個人的なことを日本と言い切る性格に問題があるんじゃない?
あなたのどこが日本なの?
18. 匿名処理班
こういうことがあるから「情けは人の為ならず」なんだよなあ
何の気なしにしたちっぽけな気まぐれ的な行為・好意が思いもよらないことになるっていう
逆もまたありきだから、できるだけ感じよく人に接しようと思ってる
その少しの行為が何かを与えたり、何かを抑止するかもしれない、なんてね
19. 匿名処理班
>>7
ありがとうって言葉とかハグキスを覚えて誰彼構わずしたかったタイミングだったのかも。とはいえ1人の悲しみを癒したことは変わりないな。
20. 匿名処理班
>>17
なぜ噛みつくのかわからない。
21. 匿名処理班
>>14
でも配達人でも余程なかよくならないと我が子がわざわざ玄関に出てハグキスしようとするの許さないだろ?カメラで見たって書いてるあたり玄関開けて見てたり一緒に行ったわけじゃないようだし。自分の子がそうするのを許せるどころか隣人すら疑えの警戒心ではないか。
22. 匿名処理班
>>18
よくわかんないけど、その諺は自分に戻ってくる因果応報を言ってるんだよね?それからその考えになるのがよくわからない。
23. 匿名処理班
この子は何かを感じたんだ。