この画像を大きなサイズで見る19世紀後半は、ヨーロッパで個性的な口ヒゲが流行った時代だったが、口ヒゲ紅茶愛好家たちにとっていろいろ問題が生じていた。
熱い紅茶を飲もうとカップに口を近づけると、ヒゲを固めているワックスが溶けてしまい、せっかくばっちり決めたヒゲの先端がだらりと垂れさがって、紅茶の中に浸かってしまう。さて、どうする?
この問題を解決するために登場したのが、口ヒゲをガードするために特別な工夫がこらされた専用のカップだ。
ヒゲ置きつきカップの誕生
1860年代にこのカップを発明したのは、イギリス人陶器職人のハーヴィー・アダムス氏だ。
蝶のような形をしたいわゆる”ヒゲ置き”をカップの内部に取りつけた。もちろん、飲み口の穴もあいている。
この画像を大きなサイズで見るこのカップはまずイギリスから始まって、ヨーロッパじゅうで売れまくった。アメリカでも、シアーズから、のちにメイシーズが経営することになるマーシャルフィールズ百貨店など、あらゆるところで売られた。
カップにはさまざまな形や大きさがあった。500mlもの紅茶を注ぐことができるファーマーズカップや、もっと小さな巻貝のようなカップ、持ち主の名前が浮き彫りになったカップなどもあった。
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この画像を大きなサイズで見るだいたいは皿とペアになっているが、皿はカップ本体ほどは珍重されなかった。当時のイギリスの新聞に、こんな記事が出たことがあった。
謝礼:土曜の夜にリトル・ダスト・パンから紳士用のヒゲカップを無断で持って行ったご婦人、すぐに名乗り出れば、皿はただで差し上げます
ガスマスクの邪魔に。第一次世界大戦中に口ヒゲブームは終焉
しかし、口ヒゲとヒゲカップの黄金時代は、第一次世界大戦中に終わりを迎えた。始まったときと同じように、その終焉もイギリス軍内でのことだった。
男は塹壕の中でも身だしなみを整えるよう努力すべし、というこれまでの規定がなくなったのだ。決定的だったのは、ヒゲの生えた顔では、ガスマスクを隙間なくきっちりつけることがほとんどできなかったのだ。
世の中の産業はなんでも軍隊や戦争向けにシフトするようになり、まず、ヒゲカップ人気が落ち目になって廃れていった。
口ヒゲブームは再びブームとなるが…
しかし、自由奔放なヒゲが、長いことおとなしくしていることはなかった。1920年代後半から1930年代前半にかけて、ヒゲが映画や雑誌に戻ってきたのだ。
サルバドール・ダリの上向きにはねたユニークな髭や、クラーク・ゲーブルのカイゼル髭を思い出して欲しい。
ヒゲは再び、男性の鼻と口の間に安住することになったが、ヒゲカップのほうは二度とブームになることはなかった。
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この画像を大きなサイズで見るReferences:The Moustache Cup: The Special Tea Cup Used by the Victorian Men to Protect Their Mustache ~ vintage everyday/ written by konohazuku / edited by parumo














洗うのが大変そう
洗うのめんどくさそうだから廃れて良かった
なんかこの飲み口、見覚えが…スタバのやつ
ティーカップよりビールジョッキの方が深刻だ
※4
それも、あったはず。ドイツになら。
最後のカップの柄、小五郎のおっちゃんに見えた
髭は生えてないけど、これ欲しい
カプチーノの泡が上唇に付かなくて良い様な。
中東では今でも使われてなかったっけ
ポートアイランドのコーヒー博物館で見たぞ
シーボルトがこれで飲んだ的な事を、何かの番組でやってたな
口ひげ生やしてるからこういうのほしい
メイド「継ぎ目のとこの茶渋落とすの面倒くさいなあ!もぅ!」
穴あき蓋にしてしまえばと思うものの
どうあっても紅茶の香りを嗅がねば意味がないのだという強い意志を感じる
蜜蝋ワックス洗い落とすの面倒だったでしょうね
(現代では茶渋は酸素系漂白剤でぴっかぴかです)
昔ナショジオの大戦再現ドラマのCMで、モブっぽいヒゲぼうぼうのドイツ兵士がガスマスクかぶるのに邪魔でひげを短く剃り上げたらヒトラーだったってシーンがあって鳥肌がたった。
古代中国の爵杯(三本足の盃)の上の出っ張りもひげ除けだったらしいよね。
最近だと、Movemberという男性のメンタル含めた健康を啓蒙する運動で口ひげを生やしてるよね