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吹雪の中で凍死した飼い主の遺体のかたわらに23日間、寄り添っていたジャーマン・シェパード(アルゼンチン)

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(著) (編集)

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sadymunozp/pixabay
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 「犬は人間の親友」と言われて久しい。犬の人間に対する厚い情や忠誠心はもはや周知の事実だ。これまでにも、命を投げ捨ててまで飼い主の赤ちゃんを守ろうとした犬(関連記事)や、沼にはまって身動きできなくなってしまった飼い主の傍を片時も離れなかったりした犬(関連記事)の話が、様々な国から伝えられてきた。

 アルゼンチンでも、犬の飼い主に対する忠誠心が露わになったニュースが2013年に報じられており、6年経った現在も再び海外掲示板で話題になっている。

人気のない道路で車が故障した一家

 2013年の7月中旬、ベルナルド・レオニダス・キロスさんは、妻と2人の子供、そしてジャーマン・シェパードのタレロを連れて、アルゼンチン南部の兄のもとを訪れようと車を走らせていた。

 しかしその途中、人気のない道路で車が故障する不運に見舞われた。

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Pexelspixabay

 キロスさんは助けを求めようと、家族を車に残してタレロだけを連れて歩いた。しかし、あいにく地域は激しい吹雪となり、キロスさんは嵐の中道に迷ってしまった。

嵐に巻き込まれた飼い主、雪の中で息絶える

 キロスさんは、助けを呼ぶことも叶わず、吹雪の中息絶えてしまったのだろう。車が故障して23日後に、パタゴニアのアルト・リオ・セングルで遺体となって発見された。

 キロスさんの身内が、その遺体がキロスさんのものだと確信できたのは、傍にいた犬がタレロであることに気付いたからだ。

 タレロは、キロスさんが息絶えた後も、忠実に遺体の傍に寄り添って23日間過ごしていたのである。

 救助隊が、遺体のあった茂みの中に足を踏み入れると、タレロは飼い主の死を知らせるかのように救助隊に近付いて来たという。

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image credit:reddit

凍死した飼い主を暖めようとしていた犬

 残念ながらキロスさんは嵐に巻き込まれて帰らぬ人となってしまったが、後の報道によると、タレロはキロスさんの脚や胴体、頭部近くに横たわって、キロスさんを暖かく保とうとしていたようだ。

 飼い主が息絶えた後も、23日間、ひたすら傍に寄り添っていたタレロ。飲まず食わずでは息絶えてしまうだろうし、飼い主を暖めることもできない。

 おそらくは水場を探しそこで水を飲み、食べられるものは何でも食べて飢えをしのいでいたと思われる。

 あるいは6年前の話なので、伝言ゲームのように何度も伝えられるうちに話が変わっていって、実際には23日間より短かったのかもしれない。

 なお当時の報道では、キロスさんの死に事件性はなく、寒さによる凍傷で死亡したと結論付けられており、車の中に残されていたキロスさんの家族は、車が故障した数日後に、全員無事な姿で発見されたとのことだ。

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Etnatski/pixabay

 そしてまた最近、海外掲示板Redditで話題となり、ユーザーらは次のようなコメントを寄せている。

・泣けてくる。

・犬ほどやっぱり忠実な生き物はないな。

・遺体となった飼い主を暖めようと側にいたなんて…。切なすぎる。

・一番信頼できる飼い主を失って、飢えと寒さで相当辛かっただろうに…心が痛むよ。

・これが、犬の人間への無条件の愛だよ。だから人間よりも犬が好きなんだ。

・一切の妥協なしの忠誠心。ここが犬と猫の大きな違いだな。

・どうやって犬はそんな寒さ中23日間も飲まず食わずで生き延びられたんだ!?

・寒さが死体の腐敗を防いで、犬は飼い主が目を覚ますと信じていたのだろうか。多分夏だったら、犬は遺体に23日間も寄り添っていなかったかもしれないな。

・犬は、どんな姿で発見されたんだろう。遺体に近付いて来た動物を食べて生き延びていたのかな。

・そんな状況で、23日間も犬が生き続けたというのが凄いな。

・飼い主が亡くなったとわかっていても、犬は飼い主を守り続けたんだろうね。そう思うと心が痛むな。

・愛があるからこその忠誠心だよね。

・素敵な話だけど、悲しすぎる。

・自分がこの立場になったら、自分の死体を食べてでも飼い犬には生き延びてほしい。

・犬はやっぱり人間の一番の親友だ。

References:reddit など / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 23件

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  1. よく遺体を食べずに過ごせたなあ、余程強い犬なんだな…

    • +8
  2. >>・自分がこの立場になったら、自分の死体を食べてでも飼い犬には生き延びてほしい。

    犬飼ってると自分の子供同然だから同じこと思っちゃうわ

    • +48
    1. ※3
      私も猫に対して同様に思ってるわ。

      • +14
    1. ※7
      「おそらくは水場を探しそこで水を飲み、食べられるものは何でも食べて飢えをしのいでいたと思われる。」

      • +5
  3. ご家族が無事で、タレロがボッチにならずに済んだのがせめてもの救いだ

    • +21
  4. 犬って本当に立派な生き物だと思う
    人ほど賢くないからこそ、人を裏切ったりって発想がないし高潔そのものだよな
    人間は簡単に裏切るのに

    • +6
  5. 救助隊が来るその時まで飼い主が助かると思って側に寄り添って飢えと寒さに耐えてたと思うと泣ける

    • +12
  6. 星守る犬は回避できたのねε-(´∀`*)ホッ

    • 評価
  7. 自分の犬はずっと寄り添ってないと思うけど、
    いいんだ、それで。
    ぜひ自分を食べてほしい、とにかく生き残って
    もう一度平穏な生活を取り戻してほしいよ。
    だって犬は、人間なしでは生きられないんだから。

    • +11
  8. 昔椋鳩十さんの書籍に犬塚って短編があってね…号泣したなあ。

    • +3
  9. 雪のあるところで凍死した遺体は結構固いらしいよ
    犬が飢えた場合、飼い主の遺体を数日で食べ始めるそうだけど
    その数日が過ぎる頃には遺体はカチコチになってしまったかもしれない

    なんにせよ、ワンコはよく生きてたなというレベル

    • +1
  10. 機械翻訳だと「Quirozの隣で眠り、風から身を守るために井戸を作りました」となってしまうのですが、これは茂みの遺体のそばに窪みを掘って風雪に耐えたという意味になるのかな。viento blancoという表現がありますのでどっかりと降る雪嵐というよりも一面が白い砂漠に見えるような、粉雪を叩きつける嵐だったのかもしれません。ならば掘った穴も水たまりにはならないのかな。

    付近には小さな動物の骨が転がり、タレロの狩りの成果だろうとしています。遺体は無傷でキツネや肉食の鳥などは近寄らせなかったのであろうと。
    雑種の牧羊犬だと記事では言っていて、写真の犬の様子からはウェルシュシープドッグとかパタゴニアンシープドッグなどの雑種になるのかなという印象。ふさふさの黒い毛皮に覆われ胸には白い毛が入っています。

    遺体の場所は発見の前日に捜索隊が近くを通っていたそうです。タレロは見知らぬ人間を信用せずに潜んだのでしょうか。気付かれなかったみたいです。捜索後の地域を車で巡った親族がタレロを発見しその後遺体にたどりついたそうですが、警察が遺体に近づくと犬は威嚇し立ちふさがる。23日。ずっとそうだったのでしょうね。

    “Talero”, el perro al que ni la muerte separó de su amo
    El Patagónico | Regionales – 09 agosto 2013

    • +15
    1. ※24 博識な方、ありがとうございます。

      • +2
  11. インドではイルカを人認定したそうだけど犬も人認定しよう。

    • +1
  12. こんな事は言いたくは無いんだが、犬は”死”と言う物を理解できない
    って話なんだ。

    • 評価

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