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子猫時代に保護し、以来消防署でずっと飼われていた猫のエドナに匿名の立ち退き要求。その顛末は?(アメリカ)

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 今年2月、アメリカ・サンフランシスコの消防署のマスコット猫として署員たちを癒し続けていた猫をめぐり、ある騒動が巻き起こった。

 この猫の名はエドナという。元野良猫で、子猫時代に保護してから4年以上ずっと消防署で面倒をみていた。

 事の発端は、エドナの立ち退きを求める匿名の苦情だった。

 これについて消防署は要求に応じない意向を示したが、ネットでこの事実が公表されると、現地メディアやSNSで大きく取り上げられた。

 エドナの進退に何万人もの人が注目することとなったのである。

消防署のマスコットだったエドナ

 エドナは4年前からサンフランシスコ消防局49分署にいる元野良猫で5歳になる。子猫の時に保護されて以来、ずっと署内で愛されてきた。

49分署のインスタグラムより

エドナは署員みんなに愛されていた

エドナに対する匿名の苦情。消防署から立ち退き要求

 そんなある日のこと、そんな日常を一変させる出来事が起きた。エドナに関する匿名の苦情が寄せられたのだ。

 その苦情はエドナの立ち退きを求めるものだった。

エドナをこのまま飼う意向を示した消防署

 これについて49分署はネット上で「これまで通りエドナを署に留める意向」を表明。真っ向から争う姿勢を見せ、人々に援助を呼び掛けた。

 以来この話題はまたたくまに拡散し、同署にもたくさんのコメントが殺到。エドナをめぐるニュースも相次いだ。

 さらにメディアのインタビューを受けた局長までもが「エドナは家族の一員」と発言するなど、エドナの進退に注目が集まっていた。

エドナに対する苦情は、衛生管理上の問題だった

 エドナの何がいけなかったのか?

 猫にまつわる匿名の苦情は市が受けたという。また、エドナがいた職場は厳密には消防署本体ではなく、救急車両の配備施設だった。

 そこは救急スタッフが扱う医薬品や医療機器などの物品を収めている場所だ。

 こうした事情から独立した調査が行われた結果、この施設に猫がいると備品の無菌性が保てないという結果が出た。

消防署はエドナの退任を公式に発表

 この調査結果を受け、2月11日、サンフランシスコ消防局が公式に声明を発表。エドナの退任を明かした。

消防局は公衆衛生および安全上の懸念から、この施設の20年来の基本方針でもあった動物の立ち入りを禁止に沿ってエドナを敷地から移動させることにした。

その理由は上記に加え、緊急時の活動でエドナの身に危険が生じる事態を避けるためでもあった。

エドナの飼い主が無事に決まる

 問題となるのはエドナの行先だ。だが、消防署に勤める隊員の一人が自宅で飼うことをかって出たため、彼女の住み家は保証された。

 紆余曲折あったものの、正式な家の飼い猫となったエドナ。その後のエドナはすこぶる元気で、よく食べ、よくモフられ、よく眠る日々を送っている。

 幸いなことに猫用トイレもすぐ覚え、人気の刑事ドラマやドッグショーを観ながら昼寝を満喫することもあるという。

 かつての職場ではセラピーキャットの素質が認められていたエドナ。正式な認証を受ける予定もあったが、この騒動で中断になったという。

 だがエドナはただの飼い猫にとどまらない。いずれは地元の動物保護組織を通じて、病院や介護施設で患者を癒すボランティア活動に協力する予定だという。

 なお、かねてから動物保護にも熱心な消防局は声明の中で、ストレスの多い環境で働くメンバーを癒す動物の癒し効果を認めると述べ、今後も退職したエドナのサポーターであり続けるとコメントしている。

マスコット時代のエドナ

 このエピソードは多くの人の心をとらえ、渦中にあったエドナのインスタグラムはわずか数日で2万人以上のフォロワーを獲得。

 その人気は海外にもおよび、現在は4万人ものフォロワーがエドナの今後に注目している。

References:abc7chicago /written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 54件

コメントを書く

  1. 署員を癒していたんだろうけど、衛生上の問題なら仕方がないわな

    • +94
  2. たしかに衛生的ではないわな。
    新しいお家が決まって良かった。
    存分にモフられて下さい。

    • +74
  3. 途中まで読み進めたら誰も悪い人がいない話だったので心配したが、誰も不幸な人(および猫)が生まれない結果に落ち着いてよかった。

    • +82
  4. 「この施設に猫がいると備品の無菌性が保てない」
    当然の措置ですね

    • +34
      1. >>44
        ※6、※26
        はやくNNNにエドナさん退任の理由を連絡しないと新たなる派遣がやって来るのかも
        (ФωФ)

        • +1
    1. ※6
      エドナさんはステーション59にいましたが、この写真の猫はステーション57所属のKillerというお嬢様だそうです。現在は個人のお宅で闘病(苦闘中かも)のご様子。キャンサーファイターかな。

      キラー嬢のトコの@station57catはエドナさんに支援の態度を表していたそうで、その縁もあってエドナさんのインスタにはキラー嬢のためのゴーファンドミーリンクが掲載されています。

      • +6
  5. 見捨てること、見捨てられることはまずにゃい

    • +1
  6. 元々動物の立ち入り禁止っていう決まりがあるなら仕方ないけど、無菌性を論点にするなら人間も立ち入りできない気がしますが…

    • +6
    1. ※8
      なにも完全な無菌状態が要求されてるわけじゃないから。
      たぶんボーダーラインの設定が「ちゃんと衛生に気をつけてる人間なら合格。ネコは不合格」ってレベルなんでしょ。

      • +21
    2. >>8
      限度ってものがあるでしょうに
      猫ってお尻や股 舐めた舌で毛づくろいするでしょ?
      それにお尻に落し物ぶら下げてることもあるし

      私が知らないだけで一般的な人間もそうだってんなら無知を謝るよ

      • +9
      1. >>32
        どうだろうか。
        トイレのあと手を洗わない人、尻を直接かく人も結構いるからなあ。
        猫から人に移る病気より、人から人に移る病気の方が圧倒的に多い。

        今回の件は、猫の安全を考えても家で飼われることになってよかったと思うけど、
        人間なら動物より清潔だというのは神話だわ。

        • -9
        1. ※40
          人から人に感染る病気は様々な工夫で感染の確率を下げるしかない
          その為に努力もコストもかけてる、そもそも緊急の治療に人が立ち会うのは必須、避けられない
          それに対して猫は、その場で飼わなければいいだけ、それだけで確実に感染の可能性を排除できる
          人間と動物の清潔さを比べる話ではない

          • +5
        2. ※40
          猫から完全密封された医療器具に菌が移る可能性なんて何%だと思う?w
          もしそこにこだわるならそもそも無菌室ごと移動しないとあかんで?w
          まぁ訴訟大国アメリカではその万分の1の可能性すら排除しておかないと
          あとあと馬鹿をみるからこういう対処はしょうがないけどね

          • -12
          1. >>50
            医療器具ではなく、その包装が汚染されるでしょうに

            • +3
  7. 人が居る時点で衛生的にアウトだけどね

    • +9
    1. ※9 ※19 人間も無菌ではありえないけど、猫って自分の肛門を舐めた舌で全身の毛づくろいをするから、その猫をモフればどうなるか・・・わかるよね?
      猫を触った手で救急車両に乗り込みケガ人の手当てをする可能性を想起させるだけでアウトだから、退去は当然なんよ。

      • +14
  8. 独立した調査を行った市が偉い

    苦情に対する対応を日本は学ぶべき

    素晴らしいじゃないかアメリカ

    • +35
  9. 無菌性?なあにかえって免疫力がつく、、で何とかならんのか?

    • -26
    1. ※11
      無理
      家庭用みたいにある程度清潔していたら別だが半分野良
      あまりきれいとは言えない
      それだけなら署員でキレイキレイすればいいけど
      問題は動物の習性で車の下とかエンジンの中など
      温かい部分に入りやすく、そのまま運転したら
      猫ふんじゃったという童話になってしまう
      今回の場合気持ち的に署員や多くの人は納得できないけど
      猫にとっては事故前に引退(?)できたので幸せなもの
      だったと思うよ

      • +29
    2. >>11
      緊急時に運ばれてる病人や怪我人って、通常時の健康な状態と違って免疫がた落ちだと思うよ。あと妊婦さん運んでたらトキソプラズマも怖いよね。ちょっとしたことから一生続く後遺症とかもあるんだよ。

      猫アレルギー持ちの患者だったら普段より重篤なアレルギー反応が出る可能性も高い。怪我や病気で弱ってるときに雑菌、またはアレルゲンって命に関わる事態もあり得るよ。

      私はハウスダスト、ダニ、猫アレルギー持ちなんだけど、、外飼いやダニ予防してなかったり飼育上の管理が甘い猫(またはその猫が居た空間や触れたものなど。ハウスダストやダニは微粒子になってて目視出来ないこともあるし、猫の毛や唾液等も駄目。)に接触すると眼球はゼリーみたく腫れて瞼はパンパンになって開けれなくなるし、涙に鼻水に咳が止まらなくなって気道も腫れて呼吸困難になるんだよ。もしこの管理の甘いままで、ここの救急車に乗ったら?

      人のためにも猫のためにもこれで正解だと思うな。

      • +18
  10. 衛生ガーとかいうなら猫が入り込める施設管理でそれを望むべきじゃないよね

    • -3
  11. 苦情を入れた方もしっかりとした理由を述べてるからね
    反論出来ない事だから従うしか無い
    その後の署員の対応も良かったね
    どこかの施設へ預けるとかしなくて

    • +45
  12. 医療器具ある場所に入れなければ良かったし、他も言うように人間どうすんだ。いつも手術室に入るくらい滅菌して入る訳じゃなし。

    • +9
  13. そうかー。
    誰も泣かなかったことが幸い。

    アニマルセラピーとか大丈夫かな?
    訪問式ならいいんだろうが、24時だと難しいんだな。

    • +5
  14. そんなに無菌にこだわるなら雑菌の塊である人間も排除して、ロボット導入しなきゃならないじゃん

    • -16
  15. 衛生問題と、この子自身の安全を保障するためじゃ仕方ないよね。
    悲しい結末にならなくて本当に良かった。

    • +18
  16. 消防署で猫飼っちゃいかんなんて決まりがあるのか!動物を何だと思って…え?動物立ち入り措置をとっていた衛生施設に出入りしていた?そりゃダメだわ。怒ってゴメン

    • +27
  17. 「注意せよ!最も不潔なのは人間である!!」
              ↑
    CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のバイオハザード対応マニュアルの1ページ目に書かれた言葉。

    • +10
    1. 思ったより正当な理由だし、最終的に丸く収まってよかった

      ※23
      不潔な人間と動物ならそりゃ不潔な人間の方が厄介だけど、だからと言って動物が清潔って事にはならないんだよ

      • +15
  18. 一匹違う柄の猫が入ってる!?
    彼(彼女)は誰だろう?

    • +4
  19. 確かに正当性はあるわな。どちらも悪ではないので、悲しい結末にならなくてよかった。
    たまにでいいから隊員の人たちも顔を見せに行ってあげて欲しいな。

    • +5
  20. 100%清潔でなければ如何なる不潔でも文句言うなって発想の人が怖い

    • +11
  21. 片寄った見方で日本も学ぶべきマンが現れるが
    どこの国にもいい面と悪い面があるし
    別に日本の全ての施設や人が苦情に対して柔軟でない対応を
    しているわけではないだろうね

    • +7
  22. 多くの人が納得する正当な理由なら、なんでこそこそ隠れて匿名で苦情を言うのかわからないんだけど。Facebookなんかに電話番号も書いちゃうお国柄なのに。やましいことでもあったのだろうか。

    • -8
    1. ※31
      別に意見を言うのに身分を明かす必要はないし
      動物関係なんて何を言っても叩かれやすい
      ちゃんとした理由があっても感情的に捉えた人に攻撃される可能性もあるし

      • +1
  23. 確かに衛生面を言われると何も言い返せないが、しかし、新しい住み処で、まったりテレビとか観ていて、後頭部にすら癒しが。良かったね(*´∇`*)

    • +6
  24. 苦情の理由も正当なものだし、猫も不幸になってないけど・・・
    なんか釈然としない。

    日々の激務に耐える署員達は、何で癒されればいいのだろう?
    猫がいない事で、仕事の効率が落ちたりしないのだろうか。
    (まあ、しないだろうけど)
    カラパイアを見てる人は猫好きが多いと思うが、「正当」な理由で猫を取り上げられても、しかたがないって思える?

    • -6
    1. >>36
      本当に好きなら家で飼ってあげればいい。
      誰も文句言わないし取り上げないよ。
      署員を猫が癒すのもいいけど、
      猫へのリターンとして安全や暖かい布団も与えてあげるべき。

      • +3
  25. 特例を認めると後々面倒くさいし
    ルールだから仕方がないワン

    • 評価
  26. 衛生管理方面の話じゃしょうがないな
    ただの難癖ならともかくかなり重要な問題だし

    • +14
  27. 猫は好きだけど
    医薬や飲食の場にいるのはさすがに相応しくないからな

    • +6
  28. 今までたまたま消防車や救急車に轢かれなかっただけとも言えるし…。猫がどいてくれないから出動が遅れたとかあったらどうしてたんだろね

    • +1
  29. アメリカってネズミが半端ない。ネコいなくなってもネズミがいたら、あんまり変わらないと思うけど。

    • +1
  30. 衛生面でいうなら猫は完全アウト
    文句がある人は一度、公衆衛生を、勉強するといい
    これは心情とは別問題
    動物の専門家なら必ず学ぶから猫のことをわかってる人ほど
    猫はアウトと言うだろう

    • +4
  31. 禁じられた場所に立ち入らないルールを守れる
    引退した警察犬なんかがセラピードッグに任命されて
    新任するのが適切な落としどころかもしれない

    • +1
  32. この猫を呼ぶときの略称は、江戸若しくは江ッ戸だろうな

    • 評価
  33. 重度の猫アレルギーを持つ身としては猫を触った手で応急処置をされると悪化して死ぬw

    • 評価
  34. 消防士は過酷な仕事だろうけど、
    ふつうのオフィスでも猫に癒されたいのを我慢して
    ストレスためながら働いている人がたくさんいる。
    いままでが恵まれ過ぎていたと考えれば少しは気が楽になるかな。

    • 評価

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