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アメリカ・ペンシルベニア州で12月2日に行われた地元アイスホッケーチーム、ハーシー・ベアーズの試合で新記録が生まれたようだ。「試合で」とはいえ試合内容ではなく、観客がリンクに投げ入れたものの量が半端なかった。
それは、ぬいぐるみだ。およそ3万5000個ものぬいぐるみが会場内を飛び交いリングを覆い尽くす、まるで夢と魔法の王国のような光景が繰り広げられたみたい。
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北米アイスホッケー界の恒例イベント「テディベア・トス」
This. Is. Amazing. @TheHersheyBears annual #TeddyBearToss will give you all the holiday feels! Stuffed animals go to dozens of different charities! #DefendtheDen #HBH @espn @NHL @Hersheypa pic.twitter.com/utbKDoks0q
— Ali Lanyon (@AliLanyon) 2018年12月2日
これ、びっくりなんだけど!ハーシー・ベアーズ恒例の「テディベア・トス」はホリデーシーズン感満載。ぬいぐるみは数十の異なる慈善団体に寄付されるそうな。
投げ込まれたぬいぐるみは慈善団体に全て寄付される
北米のアイスホッケー界ではクリスマス前に「テディベア・トス(Teddy Bear Toss)」と呼ばれるチャリティー・イベントを行うのが恒例になっているそうだ。試合を観戦する際、ファンらはぬいぐるみ(テディベア)を持参し、ホームチームが最初のゴールを決めたときに観客席からそれをリンクに投げ入れるのだ。
ぬいぐるみはすぐさま回収され、慈善団体に届けられる。そしてクリスマスを病院で過ごすことになる入院中の子どもなどに配布されるらしい。

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これまでで最多となる3万4798個のぬいぐるみが集まる
そんなわけで今年も北米の各アイスホッケーチームが「テディベア・トス」を行っているのだが、12月2日の試合で投げ入れられたぬいぐるみの数はものすごかった。なんと、これまでで最多となる3万4798個が投げ入れられ、新記録達成となったのである。
ハーシー・ベアーズによると集まったぬいぐるみは異なる地域にある30ヵ所の慈善団体に寄付され、子どもたちのもとに届けられるそうだ。
さらに、ペンシルバニア州の慈善団体であるコミュニティー・エイドはぬいぐるみ1個につき約56円(最大約170万円)を、また匿名のアイスホッケーファンはぬいぐるみ1個につき約113円を寄付することを発表した。

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寄付には様々な方法があるけれど、こういう粋な寄付の仕方もいいね。この一晩で、たくさんのぬいぐるみと寄付金が集まったようだ。今年はいつもよりたくさんの子どもたちにクリスマスプレゼントが届けられそう。
References:Twitter / Sunny skyzなど / written by usagi / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
テディベア・トスとは言うものの、投げ入れるのはテディベアには限らないようですね。
ピカチュウのぬいぐるみとか喜ぶ人もいるかな。
2. 匿名処理班
みぐるみぬいぐるまれてみたい
3. 匿名処理班
こういうの、ゴミになるのは気分悪いけど、いい方に使い方が決まってるのがいいな。
4. 匿名処理班
クリスマス映画のラストシーンのような光景だね。
5. 匿名処理班
こういう風にチームとファンと社会が結びついてるのいいなあ。
同じ内容で寄付とかするにしたって、こうやってみんなで投げ込むの楽しそう!
自分も参加したいって気持ちに自然になる。素敵だ。
6. 匿名処理班
>>2
心なしかホッケー選手まで可愛く見える
7. 匿名処理班
後ろの観客から投げられたぬいぐるみを
前の方の観客が更に前へ投げ
より前にいた観客がリンクに投げ込むという
ぬいぐるみリレーが成立してるのが良いなぁ
8. 匿名処理班
フィギュアスケーターの羽生結弦くんが毎回やってるね。彼の演技後にリンクに降り注ぐプーさんのぬいぐるみ、羽生くんが各地の施設に寄付しているそうだ。
でも、この動画のお祭り感もとっても楽しくていいね!
9. 匿名処理班
>また匿名のアイスホッケーファンはぬいぐるみ1個につき約113円の寄付
ちょろっとしか触れられてないけど、この人すごすぎだろ。
10. 匿名処理班
>>7
ね。BGMや歓声も相まって参加したい感がすごいある
お隣の人に「今日は何を持ってきたんだ?俺はこれだけ持ってきた」とか言いたい
こういうイベントがあるってことでまた視野が広がった気がする。良記事!
11. 匿名処理班
アメリカこういうのやるから、良いよね
12. 匿名処理班
>>8
彼の場合はプーに偏りすぎで、デ○ズニーの売り上げに貢献しすぎwってちょっとモヤッとするな
ファンとしては「大量プーさんで彼が喜ぶ!」の一念なんだろうけど
羽生選手以外にもフィギュア選手はプレゼントを施設に寄付する人多いね
ブラウン選手なんかは寄付だけじゃなく各国のマクドナルドハウス訪問が恒例になってるみたいだし
欧米のスポーツ選手や団体は慈善事業に関わろうという意識が高いよね
13. 匿名処理班
こういうのって日本だとその分の金を直接送ってやれよみたいな声が一定数上がるんだよね
ありがた迷惑なものを送り付けられて困るケースも多いらしいけど、じゃあ現金渡せばいいじゃんってのは極端すぎる
結局、あげる側の想像力や倫理観の問題なんだよなぁ
知人が国際交流関係の団体の運営に携わっててたまにイベント手伝うけど、日本って欧米のお祭り騒ぎはすぐ取り入れるのに、こういうカジュアルな形での寄附やチャリティに関しては(アジアの中ですら)すごく後進国だなとしみじみ感じる
他者に無償で金品をあげる(上下関係も貸し借りもなし)っていう感覚がなじまないのかな
日本社会も格差拡大で多様化してるから、こういう発想が身近になってほしいと思うんだけども
※12
>デ○ズニーの売り上げに貢献しすぎ
???「ハハッ」(ニヤリ
14. 匿名処理班
お金じゃなくてもいい。
子供ってぬいぐるみだけでも嬉しくなるからね。
だから24時間テレビみたいに寄付しろしろと押し付けるよりは、こんな風に楽しみながら何かを寄付できたら良いよね。
日本でもそういう機会が増えたらいいのに。