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深海のエイリアン、腹面に無数の発光器を持つ希少種、ワニグチツノザメの生体が引き揚げらられる(台湾)

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 漆黒の体に、乱杭歯とガラスのように目と光る目、今にも飛び出してきそうな顎。まさにエイリアンのような5匹のサメが深海から引き揚げらた。

 これらは台湾沖の定期調査でとらえられたもので、ワニグチツノザメ(Trigonognathus kabeyai)であることが判明した。

 4匹は引き揚げられた直後すぐに死んでしまったが、1匹は24時間生存したという。

ワニグチツノザメがが最初に発見されたのは日本

 ワニグチツノザメが人の目に触れることは滅多にない。その生態についてはほとんど知られておらず、IUCNもこれを絶滅危惧種に分類すべきかどうか決めあぐね、「情報不足」に分類した。

 ワニグチツノザメが発見されたのは日本である。1986年のことだ。愛知県蒲郡市の深海底引き網漁船「精漁丸」が潮岬沖の水深330mで、体長22cmの未成熟オスを捕獲した。第2の個体は徳島県日和佐町沖の水深360mより採集された37cmの個体である。こちらも未成熟のオスだった。

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image credit:Trigonognathus kabeyai head 1 – ワニグチツノザメ – Wikipedia

 以来、この幻のサメについていくつかの文献が取り上げてきた。

 学名「Trigonognathus kabeyai」の属名「Trigonognathus」 はギリシャ語の trigonon (三角形) とgnathus (顎) を示すもので、に、種小名「 kabeyai」 は精漁丸の壁谷氏の名に由来したものだ。

小さな体に尖った歯と発光する下腹

 発見されて以降、ワニグチツノザメは日本、台湾、ハワイで発見された。体長17~54センチと体は小さく、海底付近から中層までの深さで暮らす底生遊泳性(benthopelagic)であると考えられている。2003年の研究によると、餌は硬骨魚や甲殻類だそうだ。

 特徴的なのは尖った歯と光る下腹である。サメの仲間の歯は切り裂きやすいように進化しているが、ワニグチツノザメの場合、イヌ科の動物のように細く尖り、歯と歯の隙間が広い。

 また獲物を狩る際、顎を前方に突き出せる可能性もある。「これが観察されたことはないが、奇妙な形の顎はすばしっこい獲物を捕まえる際、さっと前方へ伸びる可能性が高い。それは深海のゴブリンシャークにも似た特徴だ」と2014年の論文にはある。

 1990年の研究によると、腹と頭部の下に発光器が並んでおり、発光能力を備えたカラスザメ属の仲間だと考えられている。

 体の残りの部分は皮歯という、丈夫なV字の鱗によって覆われている。これは水の抵抗を減らし、泳ぐ速度を上げる効果がある。

 だが、なかなか網にかからないのはこれによって素速く泳げるからではなく、小さくスリムな体型が主な理由である。

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image credit:taiwannews
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image credit:taiwannews

References:taiwannews / .livescience/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 27件

コメントを書く

  1. 水揚げされたばかりだとゴムでできた作り物っぽいね

    • +2
  2. 仮に味がいいとしてもこれを調理する自信ない
    店で頼むことにしよう

    • +3
  3. 話の途中で名前が出たゴブリンシャークは確か、和名でミツクリザメだったっけ
    鼻先に獲物が触れると、エイリアンみたいに口が飛び出して捕食するサメ

    • +3
  4. めったに見つからないのに5匹も引き上げちゃって大丈夫なん?

    • +6
  5. 引き上げられた時点で致命傷みたいなものだから、その後どやっても無理やね
    しっかし可愛い顔してるなあ。水中カメラやロボットの技術が発達すると、生体にダメージを与えずに観察することができるようになるかな?とても楽しみ

    • +2
  6. エイリアン(成体)というよりチェストバスター(胸食い破って出てくるヤツ)に似てる・・・

    • +1
  7. 引き上げなきゃ死ななかったのに、かわいそうだ

    • +2
  8. ワニグチツノザメは日本でも生きた状態で揚がってきて、数時間生存した記録がありますね
    ちょうど昨年の今頃に沼津港深海水族館で飼育していたようです
    とはいっても、ほんの数例なので生きた状態はとても珍しい
    分類については不確定の部分があるようですが、現在はカラスザメ科ワニグチツノザメ属で独立しているようです

    • +2
  9. 動画、妙なホラー感醸し出すのやめぇw

    • 評価
  10. 深海魚と来れば 地震来る説。リュウグウノツカイが最近揚がったって聞いたから。期待してみようではないか。

    • -3
  11. 見た目が悪いのは許してやってくれ。「深海は真っ暗やし、どうせ誰も見とらん…ワイは機能性重視で生きて行くわ!」とか思ったんだろう…多分(休日、全身ユ二○ロのワイ…気持ち痛いほどわか…)

    • 評価
  12. 目の後ろに開いてる穴は、何の役目をしてるんだろ。

    • 評価

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