正体不明とされていた覆面アーティスト「バンクシー」の姿がついに明らかに？旅行者の写真に作品を描く姿が！？

　イギリス、ロンドンを拠点に活動する、神出鬼没な覆面アーティストとして知られる「バンクシー」は、現代社会を風刺した作風のグラフィティアートを、世界各国にゲリラ的に描いている。

　2015年には、荒廃したディズニーランドを表現した「Dismaland（ディズマランド）」をプロデュースし話題となった。

　バンクシーは自身のプロフィールを一切公表しておらず、その正体は謎につつまれていたのだが、先日、パレスチナのヨルダン川西岸地区、ベツレヘムにて、ある英国人旅行者の撮影した写真にたまたま写っていたという。

旅行中、ただのグラフィックアーティストを撮影したつもりが

　この旅行者はジェイソン・ステリオスさん（24）。彼はベツレヘムの「ウェストバンク」にあるミルク・グロット教会を訪れた際、その付近の壁に何かを描いている人物を発見。

　未公開なので彼がバンクシーとは知る由もなく、「こんなところで落書きしてるぜ」くらいの認識でその姿を撮影したそうだ。

　その男性は中折れ帽子を被り、スプレー缶を片手に持ち、もう片手には何かが描かれた紙を持っていた。

あの時の作品が、バンクシーの最新作としてサイトにあげられていた

　このままなら、旅の思い出として終るところだが、後日、その時壁に描かれていた作品がバンクシーのサイトに公開されていた。まさにあの時、あの男性が描いていた作品である。

　作品は「地上の平和 *条件付き（Peace on Earth *Terms and Conditions Apply）」というメッセージだ。 　それが公開されたのは、イスラエルを成立させたバルフォア宣言の100周年を記念するバンクシーの新プロジェクト「ウォールドオフ・ホテル（Walled Off Hotel）」が公表された後である。

　目撃者のジェイソン・ステリオスさんは何気なく写真を撮ったのだが、1週間経ってからことの重大さに気が付いた。

　「バンクシーの新作を見たいって人と話をしていたんです。それで彼の公式サイトで新作を見たのですが、タクシーに乗った時、ふと、『あれ？それを描いているところを見たぞ』って気が付きました。まさか製作中の彼に出会えるなんてね！」

本当にバンクシー？

　果たして写真に写った男性は本当にバンクシーなのだろうか？

　一部の人によると、写真に写っている男性は、バンクシーと一緒に作品を作っている、英国のグラフィティアーティスト、 ジェームズ・アーム（James Ame/通称Ame72）氏のように見えるという。

　バンクシーについては、個人ではなくアーティストグループであるという説もある。

via:metro / dailymail/ translated by hiroching / edited by parumo
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