メインコンテンツにスキップ

どっかで見たことあるやつやん!切ったら透明感のある薄汚れた脳みそみたいなアレがカナダの湖で発見される

記事の本文にスキップ

27件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 カナダの国立公園の湖で、人間の脳の形状をしつつ、ぶよぶよしている半透明の生物が見つかり、「なんじゃこりゃぁ!」とネット上で話題になっている。

 ちょっと固めのゼリーみたいな質感に、沼に潜んでいてもまずわからないであろうどす黒い緑色。うーん、この脳みたいな生き物、カラパイアの生物処理班ならお気づきだろう。

 そう、アレだ。どうやらこれ、あのオオマリコケムシらしいのだ。

 北米原産で日本にも生息し、インパクト絶大な見た目のせいで、発見されるたびに世間をにぎわしてしまうオオマリコケムシチームが、今度はカナダでうっかりパパラッチされたってわけだ。

The blob of Lost Lagoon

カナダの公園の湖で見つかった謎生物の正体は・・

 発見したのは、カナダ国立公園のスタンレーパークのスタッフ、セリーナ・スターンズである。園内のロストラグーンという人口湖で見つけちまったらしい。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:youtube

 経験豊富なスタッフであってさえ、思わず悲鳴を上げてしまうほどだ。

 このぶよぶよした寒天っぽい生物は、外肛動物オオマリコケムシ科のコケムシの一種でオオマリコケムシという。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:youtube

 しかもこれは個体ではない。これは体長1.5mmほどの非常に小さな一つの個体(個虫)が無性生殖でクローンの群れを成し、粘着性のある寒天質の分泌物でくっつきながらフットボールサイズまで大きくなった群体なのだ。

 そしてこの集団は発達するととても大きくなり、畳一畳ほどにもなるという。

 彼らは北米原産の生物だが、現在は外来種として日本各地の湖や沼にも生息し、触手を濾(ろ)紙やざるのように使って水中の微生物などを食べるため、プランクトンや藻類の脅威となっている。

オオマリコケムシの生殖

 なお、オオマリコケムシは休芽とよばれる別の形の無性生殖も行う。その場合は発生初期にある個虫が、乾燥や低温に強いキチン質(カニの殻などの主成分)の殻と寒天質に包まれた状態で放出され、植物の種のように温度や光などの条件がそろった段階で発芽して、新たな群れを作る個体(初虫)になるという。

 ついでにいうと、実はオオマリコケムシは雌雄同体で有性生殖も行う。その場合は体内受精で生まれ、ある程度育った段階で外に放出された幼生が、繊(せん)毛で泳いで適当な場所に着いたら初虫になるそうだ。

人口湖に潜んでいた古生物の子孫

 古代の海洋コケムシ類の化石の中にはおよそ4億7000万年前のものもある。そうした古生物の流れを汲むオオマリコケムシは、以前から北米全域で見られたが、このスタンレーパークで見つかったのは初めてのことだ。

裏側はこんな感じ

この画像を大きなサイズで見る
image credit:youtube

 だが、現地の研究者たちはロストラグーンにオオマリコケムシが潜んでいたのはさほど驚くことではないという。

 その発見場所がロストラグーンの汚染物質をろ過するために造った生物ろ過池(せいぶつろかち)だったためだ。

 スターンズによると、コケムシたちが好むのは流れがほとんどなくて栄養価が高い環境だという。

不気味な見た目で生き延びるコケムシ

 なお、今回見つかったオオマリコケムシは、アメリカのミシシッピ川の東の流域で存在が確認されているオオマリコケムシの幼虫が、カモなどの水鳥や風によって運ばれて成長したとみられている。

 一般に、半透明で暗い緑色を帯びているオオマリコケムシの塊は、池や沼では非常に見つけにくいはずなのだが、ロストラグーンの水位が通常よりも低くなっていたせいでたまたま発見できたと考えられている。

実はけっこう前からいたのかも?

この画像を大きなサイズで見る
image credit:youtube

 オオマリコケムシたちが不気味な外観を形作るのは、それ自体が彼らの生き残る手段だからだ。スターンズは「彼らはたむろするのが好きな小さな生物の群れです。捕食者がいても大勢なら安全なんです」と語っている。

via:atlasobscura / wikipedia / sciencealertなど / written by D/ edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 27件

コメントを書く

  1. 見た目悪いのが案外美味しかったりそうでなかったり
    中臣鎌足。

    • +1
  2. 探偵ナイトスクープでコケナッツミルクとか作って食べてたヤツや(;´д`)

    • +14
  3. 捕食者はともかく調理者は林先生できまりだな

    • +15
  4. ウィキぺディア見ても理解出来なかった生態が、小学生の研究レポートを読んで凄くわかりました。
    小学生の考察力に感謝です。ありがとう!
    植物のようで虫みたいな寒天アパート住まいの不可思議生物で、生物の進化の先輩?
    面白過ぎます。

    • -9
  5. カラパイアの昔の記事にコレ食ってる動画あったよね……。

    • +2
  6. 探偵!ナイトスクープで食べてたヤツ?

    • +6
  7. 寒天質ということは食えないかな?と思ったらすでにナイトスクープがやってたのか。恐るべし。

    • +1
  8. 驚いてる人たちに探偵ナイトスクープで調理されてたのを見せてあげたいね!
    こんな物体見て、食べられる物か食べられない物かを考えるのって日本人だけなんじゃないだろうか

    • +4
  9. 絵本のスイミーみたいな理屈で外敵に対応しているわけか

    • +1
  10. 先日、しのつ湖(どうでしょうでワカサギ釣りしてるとこ)でこれっぽいものを初めて見ました。
    時間が無かったのですぐ後にしてしまったけどちゃんと見ておけばよかった。

    • 評価
  11. 伊藤理佐がおいピータン!のあとがきで書いてたやつってこれだったのかも
    中国で灰色でブヨブヨしたものが見つかり、見つけた人が食べてみたけど美味しくなかったって話

    • +1
  12. <林先生ー!!

       やったらぁ!!>

    • +5
  13. 土井善晴おかずのクッキングでも処理できないだろう

    • 評価
  14. これを食ったっていう動画がYOUTUBEにあったような…

    • 評価
  15. とにかくドブ臭くて身体が拒絶する程マズいらしい。

    • +5
  16. ダレトクであんみつにして食べてたけど、排泄物あんみつ風って言ってた。笑

    • 評価
  17. 有機物を濾過するように取り込む生き物だから、臭いの原因の集合体みたいなもんよ

    • +2
  18. これを食うことに関するコメントばっかりで笑う。日本人の発想よ…

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

水中生物

水中生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。