その保護犬の名はハンクといい、彼が愛してやまないカバのぬいぐるみはファジーという。いつでもどこでも一緒、ファジーを常に連れ歩くハングの姿は評判となり、ネットで話題となっていた。
だが、ある日の朝、誰もが予想だにしなかった事件が起こってしまう。
ファジーがボロボロに引き裂かれた姿で発見されたのだ。しかも、その犯人として真っ先に疑われたのは、常に一緒だったハンクである。
果たしてハンクが犯人なのだろうか？食べちゃいたいほどかわいくなっちゃったのだろうか？ついにその真相が明らかとなる。
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施設に入る前からずっ友だったハンクとファジー
ハンクは、カバのぬいぐるみのファジーとともに米ウィスコンシン州にあるフォックスバレー動物愛護協会に保護された4歳のラブラドールレトリバーだ。彼は長年の付き合いであるファジーといつも一心同体で行動しており、周囲の人々は2匹の仲睦まじさを信じて疑わなかった。
ズタズタの状態で発見されたファジーの大手術が行われる
だが、今月7月11日の朝、信じられない出来事が起きた。ファジーがハンクの部屋で、ボロボロの状態で発見されたのだ。頭が取れかけ、詰め物が出てしまっている彼女の姿に動揺するスタッフ。発見時ファジーの隣にはハンクがいた。
仲良しだったはずの両者の間に何があったのか？だが今はそれどころではない。重傷を負ったファジーは専門医、ローラ先生による緊急手術が行われた。
ほとんど布１枚でつながっているファジーの頭部を修復するため、大胆なオペが開始された。ファジーの中の詰め物はほとんど失われていた。
オペは予想以上に難航したものの彼女はなんとか一命をとりとめ、エリザベスカラーをつけて生還した。
術後のファジーは鎮痛薬のために意識がもうろうとしていたが、優秀なローラ先生のおかげで完全に回復する見通しがついていた。
もう一度同じ事件が起こらないとは限らない。ローラ先生は、ファジーの体の中の詰め物を出し入れ可能な仕様に変更した。次にファジーに何かあっても、オペは簡単なものとなるだろう。
さあ、犯人捜しが始まった。
ファジーが元気を取り戻したところで、犯人捜しが始まった。発見されたのはハンクの部屋、そして発見時、ファジーの隣にはハンクがいた。容疑は真っ先に彼にかけられることになった。
スタッフから事件に関する厳しい追求を受けるもハンクは黙秘を貫いていた。だが、わざと目をそらすなどの態度から、限りなく「クロ」に近い容疑犬とみなされた。体色もクロいしな。
翌日も尋問を受けたハンクだが、彼は貝のように口を閉ざしたままだ。
ファジーにも事情聴取が行われる
被害者であるファジーにも事情聴取が行われた。面会したセラピストによるカウンセリングの結果、日常的なDVは一切なく、彼女とハンクとの関係は良好であり、今回の件でPTSDを抱えるようなことはないという。広がりを見せるハンクの無罪を主張する動き
一方、ハンクは動物愛護役員から任命された弁護士と面会し、暴行の申し立てについて話し合った。正式な起訴はされてないものの、ハンク以外の容疑者もいない状態のため、弁護士はハンクに黙秘権の行使を勧めた。いまだ決定的な証拠はない。ハンクの支持者は彼の無罪を信じた。さらにハンクを擁護する運動を開始、ハンク自身に「FREE HANK!」の貼り紙をしてパレードを行った。
警察の現場検証でついに重要な手掛かりが？
平和な町で起きた凶悪な暴行事件と容疑犬の冤罪運動は物議をかもし、ついに地元の警察長が訓練中の警察犬ブルーを連れ、現場検証に駆り出される事態に発展。ハンクとファジーの部屋を調べる警察署長と警察犬ブルー
すると、金網でできたドアの上にファジーのものと思われる詰め物の塊が見つかり、これが重要な証拠品となった。この詰め物が、あの忌まわしい事件の真相を明かすカギになったのである。
事件ではなく事故だった。驚きの真相が明かされる
それからまもなく、専門家たちは慎重な検討の末、ファジーは襲われたわけではない、という結論に達した。事件ではなく事故だったのである。あの日の前日、7月9日の晩、ハンクは時間外にもかかわらずお菓子が食べたくなり、ファジーを連れて部屋を脱出しようと試みた。だが部屋にはカギがかけられていたため、カギを開けようとしたその時！ファジーがドアの高いところに引っかかってしまったのだ。
ハンクは窮地にある仲良しを何とか助けようと、自分のベッドをドア側に滑らせ、そこに毛布を高く積んで上に登り、必死になって引っ張り出そうとしたようだ。ところがうまくいかず、ファジーはずたずたに引き裂かれてしまったのだ。
ファジーを助けることができなかったハンクは、助けてくれる誰かを呼ぶために、夜通し悲しげな遠吠えで鳴き続けた。この声は施設中に響き渡ったという。
かくして大切なファジーをかばい、黙秘権を行使していたハンクの容疑は一転、スタッフだけでなく警察署長やブルーからもヒーローとほめたたえられた。
さらなるハッピーエンドが待っていた！
ハンクの容疑も晴れてめでたしめでたし、では終わらない。なんと、多くの人々が注目したこの物語によって、ハンクとファジーを一緒に引き取りたいという家庭が見つかったのだ。この展開にはスタッフも大喜びし、彼らの新たな門出を祝福した。
すべての真相が明らかになり、ハンクの名誉は挽回され、ファジーの体調は完全に回復した。そして自由の身となった彼らは、離れ離れになることなく、家族の一員として愛されるようになったのだ。
ハンクとファジーの家族たち
黙秘を貫いたハンクにより事件は複雑化したが、真相が明らかとなり、さらなるハッピーエンドへとつながった。ハンクもお菓子の誘惑と無謀な脱走には気を付けるようになったかもしれない。
via:thedodo / instagram / facebook など / translated by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
ファ、ファジー…痩せたね？
2. 匿名処理班
写真の手の込み方が外国って最高
3. 匿名処理班
撮影協力：Appleton市警察
4. 匿名処理班
冤罪活動をしているのはハンク自身ではないのでは？
5. 匿名処理班
中身詰めないのかよｗぺったんこｗ
6. 匿名処理班
ファジー手術後まだ回復してないように見えますね。ペラッペラ・・・
7. 匿名処理班
ファジーがスリムになってて草生える
引き込まれてしまった
8. 匿名処理班
綿入れてあげてｗ
9. 匿名処理班
こういうノリ大好き
10. 匿名処理班
日本だったらカツ丼が出てくるところですね
11. 匿名処理班
さすが警察署長！
12. 匿名処理班
警察署長、暇だねw
平和な町なのかな、良いことだ
13. 匿名処理班
ファジーの後遺症がとんでもなく酷いように見えるのは俺の心が汚れているせいだろうか…
14. 匿名処理班
ファジー･･･ベロンベロンｗ
15. 匿名処理班
どこまでがマジでどこからがコントなのかわからんw
16. 匿名処理班
綿が出し入れ可能になったらしいけど最後までペラペラだったw
17. 匿名処理班
それ犯人じゃんやってるじゃん
18.
19. 匿名処理班
画像が表示されてないのは私だけ…？
20. 匿名処理班
中の人募集中なんだろ
21. 匿名処理班
何だコレww
22. 匿名処理班
題名読んだら 頭の中で 「火サス」の音楽が鳴った
23. 匿名処理班
※17
犬察官「罪を憎んで犬を肉まん よって無罪」
24. 匿名処理班
なんじゃこりゃ
25. 匿名処理班
登場人（動）物がみんなやる気なのがすばらしいｗ
新しいおうちが見つかってよかったね
26. 匿名処理班
ファジーさんゲッソリしすぎ
完全にPTSDかと
27. 匿名処理班
ブルーって本当に警察犬なのかな？
随分と落ち着きがないような…
可愛いけどね
28. 匿名処理班
※3
何気にすごいし
29. 匿名処理班
日本だと崖に登ってた犬みたいな呆れる事になりそうだけどあちらの国なら安心だ
30. 匿名処理班
汚名を濯ぐことができて本当によかったね
新しい家庭で末永くお幸せに
31.
32. 匿名処理班
こういう微笑ましいジョークに
快く付き合ってくれるアメリカの
警察官って良いよね。
33. 匿名処理班
ファ…ファジーぬいぐるみというより布って感じになってますけど…
でも二人が幸せそうで何より
34. 匿名処理班
こういうエピソードつけて話題にのぼらせると里親希望って一気に増えるんだよね
いいやり方だと思う
35. 匿名処理班
めっちゃ優しそうな飼い主さんが見つかったね！！
最後に全員幸せになったのが素晴らしい。
36. 匿名処理班
こんな茶番に付き合ってくれるとか、平和な街なんだろうな。羨ましい限りだ。
37. 匿名処理班
Free Hank!で吹いたwww
幸せになって何より
38. 匿名処理班
全員ノリノリやんけ！
39. 匿名処理班
こういうの大好きw
40. 匿名処理班
保護動物さんの飼い主募集のために、全力でこういうの作る人たち、本当に頭が下がる。アイディアも素晴らしいし、しかも多くがボランティアだ。
41. 匿名処理班
※22
評価する
42. 匿名処理班
よくできたサスペンスだと思うけど… ブルーちっちゃ！？
メインなのに… 警察官なのに… 名前恰好いいのに！
43. 匿名処理班
※27
1歳になったからならないかのゴールデンドゥードゥルはボランティアとして警察に参加しているようです。署長の家族なので税金はかかっていない模様。これからいろいろ認定・認証を取得して学校、病院などなどの場へ同伴できるようになればいいなって心づもりみたい。
まさに今回の役割のために俺たちはいる（見習いと見習い付き添いだけど）！本気の仕事ですべての写真に幸福な雰囲気を！という声が聞こえるような気もします。そんなのもあって普通は定番ネタとして登場するような良い警官と悪い警官もいないのかなーと思いました。
Appleton Police Department puppy
で画像検索するとブルーさんがメディアで報道された時の写真がトップにずらりと並びます。かわいいですね。
44. 匿名処理班
う〜ん故意では無かったにしろ、過失傷害は問われるべきだな、
45. 匿名処理班
面白かった！
ハンクとファジーに新しい家族も出来て本当に良かったー！！
46. 匿名処理班
ファジーの手術中に呼吸器つけられてるのがツボにはまったｗｗｗ
芸が細かいｗ
47. 匿名処理班
終始平和で何より
48. 匿名処理班
どこまで本気なのか全然わからん…ｗ
49. 匿名処理班
この力の入り具合が実に欧米チックなノリで本当に良い
50. 匿名処理班
しかしその後、思わぬ角度から監視カメラに写りこんだハンクの凶行の映像が発見された
やはり犯人はハンクだったのだ
引取り先の家庭へ急行する警察、しかしそこにはまたも"友人"をバラバラにしてしまったハンクの姿が
51. 匿名処理班
綿せっかく出し入れ可能にしてもらったんだから、綿入れてあげてよｗｗ
52. .
今後、ファジーの中にはハンクの抜け毛が詰められていきます。
53. 匿名処理班
なんだろうこのナイトスクープ感w
54. 匿名処理班
クソワロタwww
涙出るほど笑ったわ
55. 匿名処理班
おいこの警察犬やけに落ち着きないぞw
56. 匿名処理班
オヤツ食べたくなっちゃったんだねしょうがないね。
57. 匿名処理班
やさしい世界
58. 匿名処理班
みんなかわいい
59. 匿名処理班
日本にはないユーモアが好き。至って真面目な感じを貫くの素敵w
60.