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貝だって一生懸命生きている。貝の躍動感あふれる砂潜りシーンが明らかに!

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(著)

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 貝というパックリその口を閉じて、煮込んだりするとパカーっと口を開くイメージがあるかもしれないが、実際にリアルの貝は躍動的なのだ。

 アメリカから配信された映像には、二枚貝が砂に潜り込みつつ、その砂を口からパックリ吐き出すという貴重な瞬間が収められていた。

 ある意味これはショッキング。

 手も爪も持たない貝が、一体どのようにして砂の中に潜りこんでいるのか。その驚異的な掘削技術に迫ってみよう。

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猛スピードで砂の中に隠れる二枚貝が話題に

 この動画は、米オレゴン州のケイト・テイラーという女性が今年4月末に同州のノース・コーストで撮影したものだという。

おもむろに足を砂にぐりぐりと突き刺し掘削開始

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image credit:facebook

と思ったら砂まじりの水がビュッ!掘削完了だ

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image credit:facebook

 なお、最後の水は、上に出ている管(出水管と入水管が癒着したもの)から余分な水を外に吐き出したところらしい。

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image credit:facebook

 この貝の様子はthe Weather ChannelのFacebook動画を経由し、またたく間にネットを席巻。貝の種類に関する議論が起き、現在はマテガイ(関連記事)ということで落ち着いたようだ。

 だが、手も爪も持たない貝はあのでろんとした足だけで砂を掘り進めているのだろうか?

足を錨にして砂を流動化させるマテガイの掘削方法

 マテガイの驚異的な掘削方法をつきとめた米MIT機械工学科のエイモス・ウインター教授によると、マテガイが足の筋力のみで泥を掘れるのは数センチ程度の深さで、あんな風に潜るのはまずできないという。

 だがウインター教授は、透明なビーズを砂代わりにしてマテガイの動きを調べ、貝が砂を流動化して抵抗を減らしながら潜行していることをつきとめた。その動きはざっと以下のようなものだ。

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image credit:facebook

 初めに貝は体の筋肉を緩め、殻を開いて分厚い足を下に押しつける。それから弁を収縮させ、足の先に血液を送り込み先端部分のみを膨張させる。

マテガイの掘削方法

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image credit:Winter, Deits & Hosoi. 2012. Localized fluidization burrowing mechanics of Ensis directus. Journal of Experimental Biology/jeb.biologists

 すると大きく膨らんだ足は錨(いかり)のように砂中に固定される。こうして足をうまく埋めた貝は、残りの部位を砂の中に引きずり込んでいくのだ。

 その後貝は砂の中で広げていた殻を閉じる。すると貝に押し付けられてできていた砂の壁が崩れ、その隙間の上のほうから染み出てくる水と混じりあう。

 その水が崩れ落ちた砂を流動化し、流砂状にする。すると砂の抵抗ははるかに減少し、貝は1/10ほどの力でそこを通過できるようになる。貝は再び砂が固まる前にこうした一連の動きを素早く行いながら潜っているのだ。

流動化でずんずん潜っちゃうんだぜ

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image credit:facebook

マテガイの技術が掘削ロボットに応用される

 なお、ウインター教授はこの知識を応用し、海底を掘り下げるロボットも開発中。海底ケーブルの埋設などに役立てる予定だという。

 浜辺でひっそりと砂に潜り込んでいるマテガイの掘削方法は、こうした分野にも脚光を浴びているのだ。

via:dailymailtwentytwowordsphenomenajeb.biologists ・written D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 39件

コメントを書く

  1. 潮干狩りで捕まえたマテガイを持ち上げて、足を伸ばしたり縮めたりして重力と必死で戦う様子を見るのが楽しかった思い出。

    • +4
  2. 狭義のマテガイとはちょっと違うな。
    わりと近い仲間だけど、日本で言うならオオミゾガイに近い貝だと思う。
    これも活発な貝だけど、マテガイはもっとアグレッシブ。

    • +2
  3. こういうの見ると貝もやっぱり動物だよなと再認識

    • +14
  4. トンネルのシールド工法がフナクイムシ穴掘りにアイデアを得てるって話は有名だね。子供の頃学研の漫画で読んだの覚えてるよ。

    • +6
    1. ※6
      貝殻でこりこりトンネル掘りながら周りをセメントで固めていくんだよね。
      ほんと、そのまんま。
      おかげで、船は厄介な孔だらけにされちゃう。
      ムシ呼ばわりされてるけど、れっきとした二枚貝の仲間で味もいいらしい(東南アジアじゃ養殖してる)。
      身を取り出すのは至難の業だろうけど、その労力を天秤に掛けても魅力が勝る食材なんだろうなあ。

      • +3
  5. 浅蜊より味が濃くてワイルドで美味い。
    高級鮨屋はこれを甘辛く煮しめたりして素材の活き活きした味わいを人工物化しきって台無しにする。
    尊大な意味不明の料理人と信者である酔狂な食通が決まって嵌る和風料理の定番落とし穴だ。

    • -11
  6. 工業技術に応用されそう
    と思ったら実際に応用されてるのか

    • +4
  7. しかしなんで貝ってこうも性的なんだろうか

    • +7
  8. その透明なビーズを使った観察風景も是非見てみたい

    • +8
  9. 旨いんだよなぁこいつが。出汁なんかいっぱい出でちゃってさ。

    • +6
  10. レウコクロリなんとかを連想してしまった…

    • +1
  11. マテ貝にしちゃでかいな
    砂粒との大きさの比較でミル貝クラスの大きさに見える
    近縁の別種じゃないかね

    • 評価
  12. マテガイってどのくらい前から地球上にいるのかなぁ。
    俺のご先祖もマテガイのそばで、波にたゆたっていたのかな。

    • +2
  13. この日本人たちは食い物の話しかしてねえ!

    • +14
    1. ※30
      だって旨いんだもの。
      ビジュアル的はまあナンだが、二枚貝の中では最高クラスの旨みと甘みの持ち主だからな。
      クセもまったくないし、歯切れも素晴らしい。
      こんな食材はなかなかない。

      • +7
  14. おお!地球防衛軍のマグマライザーか、潜砂艦ユグドラシルかって感じだ。

    • 評価
  15. そう言えば濡れた砂に手を揺すりながら押し付けると砂が液状化して手がメリ込んでいくよね。あれと同じか。

    • +3
  16. マテ貝の仲間のレーザー・クラムやね
    捕り方はチューブ状のクラムガンと言う道具を砂浜に差し込んで
    砂と一緒に引き上げると砂の中に貝が入ってるという具合

    • +1
  17. マテガイって炒めると旨味が濃いがアサリよりあっさりしてる感じ
    潮干狩りしたいなあ

    • +1
  18. よいしょ!よいしょ!ってかんじで手伝ってあげたくなる・・・

    • +4
  19. これ観て美味そうって感想が出てくるのが日本人だよなあ

    • +5
  20. ホタテもめっちゃアクティブに泳ぐよ!よ!

    • +1
  21. 確かに、水族館の貝や魚は
    「とりあえず見世物なってりゃいいんだろ~てきと~極限までサボるわ~」てな感じで
    実際の海の中に比べてダルダルらしいね。
    動物園と同じと言われりゃそうなんだけど。

    • +3
  22. 元々貝そんな好きじゃないのに、拍車かけやがって。笑

    • -1
  23. 頭のいい人って、こんなおもしろビデオ見ても、これで掘削機械を作ろうとか発想からして違うんだなって

    • 評価
  24. あんまり動かない奴らがアグレッシブに動いてる姿ってなんかワクワクするよね

    • +1

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