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企業が求めているのは「仕事熱心」よりも「天性の資質」だった(英研究)

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(著) (編集)

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 面接で人事の担当者を感嘆させるよう努めること――それが仕事を手にする秘訣だ。ではあなたをもっとも競争力あるよう見せてくれる資質とは一体何だろうか?

 長年にわたる豊富な経験を売りにすることだろうか? いや、それではかえってなぜ出世しなかったのかと担当者をいぶかしがらせることになりはしないだろうか?

 ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者が実施した最新の研究によると、天性の才能は努力や経験に勝るようだ。

天性の才能が起こすバイアス

 この一連の研究を通して、人事の担当者は天性の才能を持つと彼らが考える人々に強いバイアスを抱くことが明らかとなっている。

 面白いことに、被験者のほとんどは自分たちにそうした偏りがあることには気がついていなかった。彼ら自身は天性の才能に恵まれた人よりも懸命に働く人を好むと考えているのである。

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努力よりも天性が評価される研究結果

 最初の研究では、被験者にチャールズという候補者に関する情報を提示した。被験者の半分には、チャールズは初日から天性のリーダーシップを発揮できると伝えた。残りの半分には、チャールズは人間関係を構築してリーダーになった努力家であると伝えた。

 次いで被験者の全員に、チャールズによる音声のビジネスプランを聴かせた。これを聴いた後で、チャールズが成功しそうかどうか、採用の見込み、彼の会社に投資する見込みなど、彼本人と彼のビジネスプランを評価してもらった。その結果、チャールズに天性の才能があると伝えたグループの方が高く評価する傾向が明らかとなった。

 別の研究では、被験者に五つの特性(管理スキル、リーダーシップ経験、IQ、これまで集めた投資家からの資金、天性あるいは努力家の別)が異なるの候補者のペアを提示。その後で採用の見込みについて質問すると、60パーセントが努力家よりも天性の才能を持つ候補者を選んだ。さらに天性型の候補者採用に際してそうでない候補者よりもコストがかかるとしても、天性型の候補者を選ぶ傾向にあった。

 この結果を集計すると、天性の才能を持つとされる候補者の場合、リーダーシップ経験なら4年、管理スキルなら8パーセント、IQなら30ポイント、集めた資金なら30,000ドル(約300万円)を埋め合わせることが明らかとなった。

 興味深いのは、経験のある被験者ほど、天性型の候補者を好む傾向にあったことだ。

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結果を実際の職探しに応用する方法

 いい仕事を行うには意志の強さが必要であると思われるが、人事担当者は才能のある候補者を好む。つまり、あなたに長年の経験や高い学歴がない場合であっても、必ずしも不利にはならないということだ。

 そして面接の場においては、あなたがあらゆる犠牲をいとわない勤勉な人間であることを売りにするよりも、いくつかのスキルが生まれ持って身についているものという印象を与えた方がいいようだ。あなたはある物事を当たり前にできてしまうと認めれば、経験豊富な人物よりも昇進や就職で有利になる可能性があるのだ。

via:Hard Work Or Natural Talent?/ written hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 50件

コメントを書く

  1. 優秀な人でも天性の才能があったから優秀だったという人はそう多くはないだろうし、そういう人から見れば天性の才能は羨ましいでしょう。これまで努力を重ねてきた人ほど、才能のある人の貴重さを知っていると思います。

    • +5
  2. 働かないおっさんを増殖させてるのは企業に原因があるだろ!
    どっかに良い人いないかなーで転職エージェントに相談するような愚をやるから、また合わない奴が来る。
    育てろ、期待して!
    小学校の先生はどんな子だって真剣に特性探して伸ばしてくれるよ。
    そっちに学べば、企業の経営層は

    • +18
    1. ※3
      俺も昔は人は育てるものだと思ったが、いろんな奴を見てきた今は違うな。
      小中学生ならともかく、二十歳を越してる新入社員連中は周りからとやかく言ったところで変化する余地はほとんどないね。
      延びる奴は勝手にいろいろやるし、やらない奴は言っても何もやらない。
      稀に変わる奴も居るが、残念ながらもともとの才能には遠く及ばない。厳しいけど現実。
      やっぱり、子供の頃に植えつけてやる習慣とか考え方は凄く重要。

      • -1
  3. 日本でも同じような研究やってくれませんかねえ

    • +3
  4. 天性の才能がある振りをして採用されても、自分に本当にその才能があるんじゃなかったら、入社してからが地獄だよね。

    • +18
  5. そもそもリーダーシップなんて天然でも努力でも持ち合わせてないよ!

    • +20
  6. 努力家の人には申し訳ないが天性の才能が評価されるのは正しい傾向だと思う。
    ただ、ここで言う「天性の才能」っていうのは、単に天才と言う意味ではなく「素質があるか、向いているかどうか」という底の意味合いだろうと思う。
    向いていない事を努力してまで行うと言うのは一見感心できる行為に思えるが、そんなギッチギッチの努力は長い目で見れば無理がある。
    下手に勤勉さを謳うのではなく、やはり自分に向いている事を探すべき。

    • +34
    1. ※7
      あー、これはほんとそうだと思う。好奇心のない人が、やるために調査が必要な仕事はできないし、人と会うのが苦にならないかどうかは営業で重要。
      でもある程度、やろうと思って意識的に自分で素質を伸ばすこともできるような気はする。必要に応じて。

      • +2
  7. 少なくとも仕事ができないくせに良い役職についてる無能給料泥棒よりかはいいと思うゾ

    • +7
  8. これ、欧米だとこうだけど日本だと正反対の結果になりそうな気がする。

    • +13
  9. 天性の資質を持ってるかなんて見抜けっこないから熱心さとかコミュ力で採用するんだけどね

    • +7
  10. 面接の前に筆記試験がある日本だと、どんなに天性の才能があってもある程度は学力が無いとそれをアピールする機会さえ与えられないからなぁ…。

    • +8
  11. それがSPIと面接でわかるなら苦労しないわなw
    変なはったりだけ効くタイプだから、後々いろいろ期待はずれと言われる。
    今後は人工知能化でベーシックインカムだ!!
    真の愚者の楽園の到来だ!!

    • +8
  12. 当たり前のように何時間もサービス残業ができます!

    • +3
    1. ※15
      就職筆記なんてのは馬鹿をふるい落とすテストなので普通の知力があれば落ちることはない。
      特殊な才能があっても極端な」馬鹿は困るんだ。

      • -1
  13. 就活で真面目な人間はなかなか内定取れないでいて、
    チャラけた奴らは簡単に内定とってたから、
    真面目ていうのは市場価値が無いなんだと悟ったわ。
    当時の自分の洞察が裏付けられる結果にわろた。

    • +5
  14. どうなんでしょう。
    熱中して打ち込めるとか、自分のしていることが好きで時間や負担も厭わないというのも、天賦の才能のひとつなのでは?

    • +5
  15. 開始30分前出勤、サービス残業が当たり前、有給は使わせないのが前提の日本企業にはまったく当てはまらんね

    • +4
  16. 発想の勝利というか、キッカケみたいなので上手く事が運ぶことってある。
    でも、それを維持するには仕事熱心な人も必要なんだよね。
    スレタイのようなことを求める企業は、裏を返せば、低迷してるんじゃないかな。

    • +1
  17. どこの企業も人を育てるのを辞めてしまったね。育てても箸にも棒にもかからないのが怖いのは解るけど、人を育てられない企業では上司になっても自分の事だけしか考えず評価の仕方も解らない人間しかできないんだけどねえ

    • +8
    1. ※20
      どっかが育てた優秀な人材が都合よく放流されてくるなんて
      そんな桃太郎みたいな話があるわけないよね

      • +10
    2. ※20
      業績が安定してる企業は人を育ててる
      江戸時代から人を育てる仕組みがあったので、別に手間でも何でもなくノウハウも蓄積されてる
      大企業はそのノウハウを持ってる人を採用してるから育てることが出来ただけ
      日本の大企業の中には、一か八かのギャンブルでのしあがった会社が多いから
      そういう会社だけが「育ててない」だけだよ
      在日企業なんかも育てないけどそういう(成り上がりが多い)理由

      • +2
  18. まあ希少性でいうなら天性の才能が一番だからね。
    努力は時間で補える、自分も時間さえあれば出来る。
    経験は自分で決められる、自分もこれから選べる。
    才能だけは遺伝ときっかけ、自分は運が無かった。
    ・・・だから我が社は替えの利かない天才が欲しいんだ、って事かな?

    • 評価
  19. 単なる個人の好き嫌いの問題なんじゃあないの

    • 評価
  20. 日本だと多くの企業で天性の素質よりも、自分の魂削りながらボロボロになって働く仕事熱心な人の方が好まれるだろうな。

    • +3
  21. 努力型にできることの限界が見えているからかな、天賦の才を持つ人間は、何か新しいことをやってくれそうだ、と思うのかね。

    • +2
  22. 人間には10年後に発動する「覚醒」なる能力があるからな。努力しても努力しても実らなかった、使えなかった人間が10年後その会社欠かせない人間になったりする。それも(10年過ぎた後の)3日などの短期間で。
    それがご存知「大器晩成」「男子三日会わざれば刮目して見よ」。ところが現在の企業が求めるのは「早熟」「麒麟児」「神童」。でも「麒麟児」「神童」なんてそうそういない。しかもそんな人が居たとして自分の下かつ安月給で働いてくれる可能性なんて皆無。と、なると「即戦力」こと「早熟」な社員ばかりになる。当然、能力が早々に頭打ちになる。そういうのは勿論幹部に向かないのだが、若い頃の成績から能力が落ち目になったところで幹部になっちゃたりする。そりゃあ一時成功してもその成績が継続できるわけないよ。

    • +3
    1. ※28
      言いたいことは分かるし、その通りだと思うけど。なかなか理解されないと思うよ。
      水面下の変化は着実に進むけど、表に変化があらわれるのは突然なことも多いからね。

      • +1
    2. ※28
      水面下の変化は着実に進むけど、表に変化があらわれるのは突然なことも多いからね。

      • +1
  23. この研究で気になるのは、被験者が「天性」をどのくらいのレベルのものだと思っているか、だな。
    たとえば、「努力」と「天性」を並べて見比べた時、能力の最大値においてどちらの方が高くなるかのイメージが違うと思う。もしかすると被験者の大半が、育ち切った時の能力は「努力」<「天性」だと思っているんじゃないかな。
    もしも、被験者に示される一般的なデータとして、短期~10年では「天性」の方が能力は高いけど、それ以降は「努力」の凡人の方が高い能力を示すケースが半分くらいあるよ、とか情報を吹き込んだときに、果して結果はどうなるだろう?
    あと同じ研究でも、「天性」vs「強運」だったら、どちらに軍配が上がるだろう?ちょっと気になる。

    • 評価
  24. 努力型とは天性のネジや歯車の才と言える
    丈夫な部品は、間違いなく良い部品である
    平凡を下卑てはいけない

    • +4
  25. お、めっちゃタイムリーな記事やな。
    ちょうど本日「GRIT(やり抜く力)」という本を読了したところ。
    そこでも同じ能力なら「努力家」より「天才」を評価するという調査結果を紹介していた。しかしながら、才能があっても、途中でやめてしまったり、挫折してつぶれてしまうなら意味ないし、結局やり抜く力を持っているか否かの方が重要だよねって話だった。実際、才能ある人の集まりなイメージのGoogle社なんかでも、やり抜く力を持つま否かの方を重視しているとか。だから、今後はこの評価も変わりつつあるのかもねっていうことで、興味があったら呼んでみるといいと思うわよ。

    • 評価
  26. むしろいい傾向だと思う
    才能はどんな人でも絶対に一つや二つ持ってるものだしそれを磨く人が世の中に増えれば社会貢献につながると思う
    逆に努力ばかり評価する傾向が強いほど個人を見ないで闇雲に人を走らせるばっかりじゃん
    現代企業の”とにかく残業!!”みたいな過労傾向はまさに”才能より努力”に重きを置く価値観から生まれてるように見えるよ

    • +4
  27. 凡人が転生の資質見をもった人間を抜けるんか?

    • +3
  28. 過程を評価するのが面倒臭い、って上司が絶滅したんだろうね。企業コンプライアンスのノルマ達成、残業やパワハラなどから人を護る為の労働基準に抵触せず(訴えられなければ問題では無いので。)、効率良く業績を上げ社主から誉められる為には、努力してサービス残業をするタイプの人間は邪魔でしか無くなった。歯車が無駄な部品になり、企業の荷物と化している。
    「その人の魅力」が邪魔となり、時間内に一定以上の成果をコンスタントにクリアする「産業ロボット」が欲しい時代になった訳ですな。

    • +1
  29. この結果は天性というものがどういう内容を指すのかは重要ではない
    多くの採用担当者が天性の才能というものの存在を信じ無意識下で幻想とも言えるレベルで崇拝しているという事実が最も重要な点

    • 評価
  30. 「天性」というのは「客観的な評価」だからだよ。
    天性のリーダーシップ→ 他人からの評価
    努力によるリーダーシップ→ 本人の自己評価
    「努力してきました」というアピールは本人の「気持ち」によるものだから判断基準にならない。「あの人は天性の才能があります」という「他者からの評価」は判断基準になりうる。
    もしも、「自分には天性の才能があります」と言い切る人間がいたら、それはそれで、それだけのことを「言い切る」という事実が評価に値する。

    • 評価
  31. 才能使う気なければそれでもいいって本当によく聞くね
    賃金のとの兼ね合いだってww

    • 評価
  32. 努力して結果が出せる「天性の資質」なんでしょ。
    頑張っても夢はかないません。

    • 評価
  33. 自分が何の努力もなしに手に入れたのって読書の速さと音感ぐらいだけど
    こんなのアピールしたら仕事する気がない奴って思われるだけのような

    • 評価
  34. 天才といってもビル・ゲイツはどこも要らないのよ
    あの人はアメリカの大企業じゃ採用されないと解っていたから起業したことを忘れてはいけない
    企業が採用したいのは
    「自分達に似て」いて「仕事に適正がある」人
    この記事は、人が人を好きになるときどう考えるか?という当然の話をしてるだけ

    • 評価
  35. 日本と欧米では
    評価基準が明らかに違うと思う
    アメリカ住んでたことあるけど
    できる奴は本当にできるけど
    微妙な奴はゴロゴロいるので
    そりゃ才能の方が重要だと思う

    • +1
  36. モノづくりは天性の才能や素質がものを言う。
    正直「見える」「見えない」の世界。
    でも、結構いい大学で専門課程を受けて来た人全員に素質があるわけじゃない。
    受験の才能とモノづくりの才能は違うから。
    その才能だけを飛びぬけて持った人の吸収率、応用力は、高等教育を受けた人を超えることがある。
    その素質は熟練した職人がモノを見ただけでパッと問題点が分かる、みたいな類のもの。
    一番悲惨なのが、一流大学卒で仕事ぶりだけは真面目なタイプ。
    とにかく、一流大学卒のプライドはある。知識もある。ただ、素質が絶望的に無い。
    聞いたら、親や周囲に「理系は安泰だから」「技術職はリストラされにくいから」と単に職業の選択としてモノ作りを選んだ人だった。
    低学歴の素質がある奴に負けて、プライドバキバキに折られて病んだよ。
    実力で出世するような人は、学歴+素質のある人だから、学歴だけの奴より、低学歴でも素質がある奴を重用するから。
    モノづくりの世界は、才能無いと辛いよ。いつまでも学歴だけでは食っていけない。

    • +1
    1. ※50
      まあ、それに尽きるよね
      そうだよね
      ただ最終的には努力も要るように思う
      学歴は活かす場所に相当するのかな?

      • 評価

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