
この映像は、タコクラゲ科のヴェルスリガ・アナディオメネ(Versuriga anadyomene)がカサをぶわっと開くと、その中にクロボシヒラアジ(Alepes djedaba)が大量に入り込んでいたという決定的瞬間をとらえたものだ。かなり大所帯だよこれ。
広告
Jellyfish becomes a floating safehouse for tiny fish!
インド洋西部から太平洋西部に生息しているヴェルスリガ・アナディオメネのカサの直径は60cmほど。その中にはまだ小さなクロボシヒラアジが大量に潜んでいた。
ピンク色の風船のようなカサの中には・・・

いっぱいおった!


もちろん刺されることもある。刺されて体表がただれてしまっている個体が存在することがこれまでの研究でわかっている。常に危険と隣り合わせな借り住まいのアジッティだが、群れで入り込むことで個々が触手に触れる機会を減らしている可能性も高いという。

アジの成長に貢献しているクラゲ、まさに育ての親って感じのクラゲだが、この関係はクラゲにとって何らかのメリットがあるのか?共存なのか共栄なのか、それとも寄生なのだろうか?知っているおともだちがいたら教えて欲しいな。
▼あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
周りにいる細長い魚はヒラヤガラの仲間かな
旨いんだよねー、こいつ。
2. 匿名処理班
気持ち良さそう
俺も中入ってみたい
3. 匿名処理班を待つ処理班
ピンクの小さな家にお魚さんがいっぱい住んでいるような夢のある動画、・・・と思ったら周りに捕食者いっぱいで怖いですわw; 絵的に共存だったら良いな
4. 匿名処理班
そもそも魚ってくらげにさされて腫れるんだな知らんかった
5. 匿名処理班
これホント隙間に入ってるだけだから、クラゲと一緒に動かないとすぐ外に出ちゃうのね
6. 匿名処理班
クラゲ君
7. 匿名処理班
クマノミみたいに毒に耐性はないのか・・可哀想に
8. 匿名処理班
コバンザメ的な感じだろうね。クラゲの刺胞に耐性が無いってことはこの関係もまだ日が浅そう。まさに進化の途中を見れてるのかな。
9. 匿名処理班
タイトル見て「ピカッとルンが光ったら」を連想したのは内緒(笑)
傘の裏の寄生虫とか食べてくれる、とか有ったら凄く納得できるね。海月である以上、やはり刺胞とか有るはずだし、敢えてそこに居る、って事にはそれなりの理由が有るはず。
アジの仲間って事は多分美味しい魚だろうし(笑)
10. 匿名処理班
へーおもしろい。てかアジッティってw
11. 匿名処理班
クラゲは魚の保育園
12. 匿名処理班
>アジエッティ
13. 匿名処理班
「借り住まいのアジッティ」このネーミングにクスッときた
14. 匿名処理班
十把ひとくらげ
15. 匿名処理班
最後の辺りで鮫が周りをうろついてたけど、鮫も刺すのかな?
16. 匿名処理班
60センチか…でけぇ
17. 匿名処理班
こう言う魚が何百代も世代を超えて耐性を備えてイソギンチャク&クマノミみたいな関係性に進化するんやろうなぁ…
18. 匿名処理班
ポニョは正しかったんやな
19. 匿名処理班
刺されただけでは死なない事もポイント。
腫れると痛いけどそれだけで済むけど
出血性のダメージだと瞬時にサメなどの
大型の魚が寄ってきてアウト。
痛みをこらえてでもクラゲの中にいるほうが得。
20. 匿名処理班
自分がクラゲだったらくすぐったくて
仕方ないだろうなぁw
21. 匿名処理班
なにこれ天然の小魚用シェルターか何かか?
22. 匿名処理班
片利共生というやつだね
23. 匿名処理班
ウミガメ「今日の晩飯はアジ・クラゲバーガーだな」
24. 匿名処理班
>この関係はクラゲにとって何らかのメリットがあるのか?
特にメリットはないと思われる。この映像を見ていると、周囲にヤガラの仲間がたかっており、また大型アジが近寄る姿も見られる。もし彼らがクラゲ内のアジの幼体を狙って近寄っているのだとしたら、クラゲはとばっちりで傘が破れることがあるかもしれない。そうしたらデメリットがあるね。また、クラゲは実はいろんな魚に食われるが、アジの幼体がクラゲを食べる可能性もあるかも(特に、クラゲが弱っている場合)。
逆に、アジ幼体を狙ってきた捕食者をクラゲが捕獲して獲物とするケースもあるのかも??
結論:不明。引き続き観察、またはアジの幼体の胃内容物チェックなどが必要かと。
25. 匿名処理班
守って貰い、たまに餌に仲間を生け贄
win win ?
26. 匿名処理班
※28
根口クラゲの類は動物プランクトン食もしくは共生藻で光合成するものが多く、魚とかを捕まえて食べるような例は自分は知らない。
狩るためではなく護身のみの目的なので刺胞も魚を仕留めるような強いものではないのかも。
そういうわけで小魚が群がってもクラゲにとっては基本的に益はないと考える。
エチゼンクラゲとアジの例を取り上げると、アジはクラゲをシェルターとして使うと同時に、場合によってはクラゲの餌を横取りしているとかなんとか。たぶんこれもその関係とほぼ同じと考えていいだろう。幼魚の時代にシェルター代わりに大型クラゲに群がる魚はイボダイとかエボシダイとか結構いる。
動画の中ではアジ以外にカワハギ系の幼魚も紛れ込んでいたのでこいつは多分クラゲを『食料兼隠れ家』にしているだろう。
というわけでクラゲにとっては小魚にいいように利用されているだけの面が強いんじゃないかな。
27. 匿名処理班
※9
そういえば、いわゆる「ごり押し」のごりは「ゴリ」というハゼ科の魚からきているそうなので、そのうち、「ゴリゴリアターック」をこのクラゲに仕掛ける、ゴリが出てくるかもね。
28. 匿名処理班
くらげ幼稚園
29. 匿名処理班
かつぱエビせんのように最後の一粒まで袋を弄られるのかな••
止められないんジャー!
30. 匿名処理班
ヤガラはアジを食おうとアタックしてるけど、クラゲの笠の動きに怯んでるように見えますね。
31. 匿名処理班
映画『崖の上のポニョ 』をみたとき
こんなふうにクラゲに入るとかないないw刺されるで〜
やっぱアニメだ現実ムシか〜なんて思ってたんだが
実際にクラゲに入ってるとは!
事実はアニメよりも奇なりw
32. 匿名処理班
旅する魚とクラゲアパート
なんだか宮沢賢治風の童話が書けそう
33. 匿名処理班
逃げてるのかと思ったが、普通についばまれてるw
34. 匿名処理班
クラゲのメリットって、とりあえず1匹ぐらいは食べられる所じゃないのかな?w
35. 匿名処理班
クラゲタクシー
36. 匿名処理班
チラリズムとは無関係なのか…?
37. 匿名処理班
乱獲から身を守る手段だったんだね
エチゼンクラゲの大量発生とは意味のある事であり
海にとっての森だね
自然はスゴいなー ヒトの経済活動なんて足元にも及ばないシステム能力!
38. 匿名処理班
ヤガラはアジが飛び出す瞬間を狙っているのかな?
眼球がアジを追っているのがわかる