アメリカのベンチャー企業、ハイパーループ・ワン(Hyperloop One)社は、イーロン・マスクが提唱した次世代交通システム、「ハイパーループ」の推進システムを利用した「ハイパーループ・ワン」のプロトタイプの野外走行テストを行いこれに成功した。軌道上を走る高速走行テストは初の試みとなる。
Hyperloop One - Propulsion Open Air Test
走行テストは、2016年5月11日、米ネバタ州ラスベガスの北に新たに設置された全長457mのテストレールで行われた。その上をプロトタイプ車両が滑らかに走行したという。
ハイパーループは減圧チューブの中を時速1200kmでポッドを移動させるというもので、チューブ内でポッドを空中に浮かせるために空気軸受を使う必要がある。ハイパーループ・ワンの推進システムは約680kgのテスト用車体を電磁石を使った一連のステーターで挟み込んで加速させたものだ。テスト走行の結果、0-100km/h加速は1.1秒でおよそ2.5Gの加速力を記録したという。
推進システムの目標速度は毎時約643kmで、この速度がだせれば、負圧にして空気抵抗を減らすチューブ内の走行なら毎時1126kmにまで高速化できるとのこと。
Hyperloop One Propulsion Open Air Test Animation
ハイパーループ・ワン社は、年内にも完全なシステムを使った完全なテストを行う予定だという。
同社はこの走行テストに先駆け、8,000万ドル(87億円)の資金調達に成功しており、大手企業各社との提携も発表した。もしこのプロジェクトが成功すれば、約600kmの距離にあるサンフランシスコとロサンゼルスを30分足らずでつなぐ新輸送システムができあがるという。
via:npr.
リニアモーターカーの約倍の速度とか、なんということでしょう。蒸気機関車の時代の人が聞いたらびっくりですよもぅ。
▼あわせて読みたい
東京-サンフランシスコ間が4.7時間に。超音速ジェット旅客機「ブーム」の開発が始まった
東京オリンピックが史上空前の未来的オリンピックになる8つの理由(海外予測)
どんな改造車にも乗れる。そう、軍隊ならね。一般人には乗ることができない24のクールな軍用車両
「いかなる標的も大陸間を1時間以内に横断して攻撃」マッハ6の最新鋭偵察機「SR-72」開発進む(米ロッキード・マーチン)
世界最強と言われる米海軍の最新兵器、レールガン(電磁加速砲)がついに一般公開。
コメント
1. 匿名処理班
速さに頭が追いつかない
2. 匿名処理班
チューブの中を走らせるという認識でいいのか?
3. 匿名処理班
87億で予算足りんのか?
4. 匿名処理班
例えるなら。
完成した馬車の車輪を坂から転がしただけだな。
5. 匿名処理班
電車よりは車で実装してほしかったな、高速道路を全部チューブにしてホバーカー走らせて
全身タイツみたいな服を着てお手伝いロボットに運転してもらうんだ
6. 匿名処理班
でっかいエアシューター?
7. 匿名処理班
実用となると走行部はリニア式か。
となると、長距離を減圧状態を安定に維持するのが問題かな?
分岐とかどうするんだろ?単線かな?それともかなり減速するか、レールと一緒に壁が移動してチューブ状態を崩さないのか?
8. 匿名処理班
建設コストなんか考えるとやっぱ飛行機のほうが優位なんじゃないか
9. 匿名処理班
こんな走り出し早いと中のものが重力で潰れてしまいそう。大丈夫なの?てか何を運ぶんだろう。
10. 匿名処理班
欲張ってたくさん走らせたら釜ほりそう。緊急停止時に荷物欠損とかもありそう。チューブ内にねずみ一匹すら入れないようにしなきゃ大事故なのでは・・・
11. 匿名処理班
昔ラブホにあった料金を払うやつなwwwww
12. 匿名処理班
一番のポイントがチューブ内の減圧で空気抵抗を限りなくゼロにすること
あとは軌道との摩擦だがそれを電磁力で浮かばせて(空気軸受とは?)
まさに地上に宇宙空間と同じ条件を作り出す事で超高速度を出すという原理
空気抵抗がなければ音速の壁もないわけだから高速が出せる
13. 匿名処理班
たぶんまずは移動ではなく物流に使われるんだろうな
何百本ものチューブの中をスッポンスッポン
自販機でジュース買ったら100km先の工場からシュポッとみたいな時代くるか
14. 匿名処理班
※8 チューブを枝分かれさせるのでは?
円筒形が崩れて構造的に弱くなるならば、そこだけ壁を厚くするとか。
15. 匿名処理班
※3
小型実験の段階なら十分足りる。
フルスケールモデルなら距離によるが最低で数百億、最高で数千億。
現実に運用しようとすれば単位が兆の世界になる。おそらく数十兆規模になると思われる。
構想自体は色々あるみたいだけど現実的なのは部分浅地下鉄式。
一定区間はリニア式で地下鉄区間を減圧して加速させる方式がコスト的に安いと思われる。
ただし従来の地下鉄の作り方だと漏水などの気密性に問題があるからそこそこコストは掛かる。
まぁ現実的には減圧チューブの乗り降りのための切れ目をどうするとか、減圧を維持するにはどうするかなどの問題点で山積みだ。
どっちかというとだったらエアロトレインのほうが実用的な気はする。
16. 匿名処理班
まさに「輸送」だ。
旅行には向いてないね、景色見られないだろうし。
17. 匿名処理班
減圧チューブの中を走るのか…
事故って放り出されたら、トータル・リコールの
シュワちゃんばりに「ぐえー」ってなるのかね?
18. 匿名処理班
もしかしてアレかな
空気鉄砲
19. 匿名処理班
既に実用化されている技術のリニアモーター台車を走らせただけじゃね?
ハイパーループで実用が難しい技術は他にあると思うんだけど
長距離の低気圧チューブをどう維持するのかとか、※8のとおり停車する車両は停車路線へ移動って話だからそっちへの移動および安全に本線へ合流する制御とかいろいろあると思うんだけど、今のところそういった難しい技術は机上の空論のみで実現不可能+寄付金持って逃走って未来が待ってる気がする
実現すればすごく面白いんだけどね
20. 匿名処理班
減圧チューブの維持費が半端なさそうだけど
地震のある日本じゃ現実的なシステムではないかな
チューブのつなぎ目のダンパーをどうするかとか
でも騒音問題はなくなりそうだけど
21. 匿名処理班
日本が作らないと!!!
22. 匿名処理班
なんかいろいろ不安な感じだけど、
いずれ技術が解決していくのかなぁ。
23. 匿名処理班
動画見て、ちょっとバカルー・バンザイの冒頭の実験を思い出してしまった。
24. 匿名処理班
月や火星での輸送手段を見据えての実験なんだろうな。
25. 匿名処理班
直線に近いルートじゃないと速度出ないだろうしチューブを設置する方が金かかりそう。それと分岐は出来んのかな?
26. 匿名処理班
ツーとかスリーは絶対に無いよねこういう名前って
27. 匿名処理班
減圧チューブからどうやって出入りするのか?
28. 匿名処理班
イーロン・マスクの加速する未来の夢、どこまで実現するのかな。
どうせなら軌道エレベーターを作ってほしい。
29. 匿名処理班
これって50年前に日本が同じようなことやって諦めたやつじゃないか!
30. 匿名処理班
ハイパーループワンとかだいたい名前がSFじみてるな!
31. 匿名処理班
あんま詳しくないけど、一時期ネットでこの手の情報を追いかけてた、にわかのおいらが通りますよっと。
「真空チューブ内に列車を走らせる」アイデアは古くからあって、19世紀半ばにはイギリスで実験が行われてるんだ。これがうまくいかなかったのは、※20も指摘する真空の維持が大変だったからみたい。
ttps://ja.wikipedia.org/wiki/真空チューブ列車
日本でも第二次世界大戦後にニトログリセリンを燃料にしたロケット列車ってのを実験していて、これは時速2500kmを記録した。でも安全性や騒音の問題があって、開発者も亡くなってしまったため、実験は中断したままになっている。
ttps://www.youtube.com/watch?v=3kDLl6qdnH0
自分の知っている範囲で現在チューブ列車の実用化に動いているのが中国で、こちらは2020年の実用化を目指しているみたい。でも発表時はそれなりに宣伝していたけど、その後、全然話を聞かないなあ。知っている人がいたら教えて欲しい。
ttp://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=42425
32. 匿名処理班
チューブ式のアイデアは古くからあるけどようやく実現の目途が立ったということか
空気抵抗を減らせて省エネになるし悪天候やテロにも強い
オープンエアーのリニアはもはや時代遅れかもしれないな
33. 匿名処理班
この実験自体はただのリニアだから目新しい物は何もない。資金調達用の広報と見るべきだろうけど、これだけ見て出資しちゃう人はちょっと危ないと思う。まだ計画の核心には全然つながらない部分だから。
34. 匿名処理班
※37
真空作るエネルギーが省エネとな!?
35. 匿名処理班
無音でチューブを時速1000キロで走り去っていくのか。しかし、走行中に車内に穴が空いたら惨事だな。
36. 匿名処理班
このテスト走行はそこまですごいことではないのでは?減圧した筒の中を走らせることが目標なんですよね?リニアモーターカーなんて元からあるし、加速度が凄いの?
37. 匿名処理班
600キロを30分で走るが出発準備に3時間 到着後チューブから出るのに3時間かかって従来より遅くなったりして。
38. 匿名処理班
この真空チューブ列車の仕組みを、中学時代に自力で発案した俺が来ましたよ。中学生の考えた、ポンプや維持コストを必要としない減圧維持のアイデアは、↓こんなカンジだった。
1.まずは地上や地下に、完全気密クローズドサーキットチューブAを造る。
2.弁付きシュノーケルチューブパイプBを、大気圏を超えるまで宇宙に向かって垂直に延ばしてゆく。
3.AとBを接合して、Bの宇宙空間側の弁を開くと、Aも含めてチューブ内の空気が勝手に大気圏外に逃げるだろう、自然排出されなくても、1回でも強制排出すれば、その後は減圧が維持されるだろう、と。
どの辺りまでBを延ばせば空気が抜けてくれるのかとか、いろいろ調べたけど、思いついた当初は、気密をしっかりしないと、このストローから地球の空気が全部宇宙に逃げちゃうヤバイ…と本気で焦ってた微笑ましい子供時代だった。
39. 匿名処理班
従来のリニアモーターとは方式が違います。
ttp://gigazine.net/news/20160512-hyperloop/
40. 匿名処理班
※32
走行チューブは常に減圧状態 駅の搭乗ブリッジがエアロック
1・列車が駅に着くと搭乗ブリッジが搭乗口と接合、中を空気で満たす
2・列車と駅側のドアが開いて人が搭乗
3・1の逆工程が行われ、列車発進
41. 匿名処理班
建造費もそうだけど、安全対策や維持に莫大な金がかかりそう
42. 匿名処理班
で、どうやって止まるんだ?
43. 匿名処理班
騒音対策は考えなくて良さそう
44. 匿名処理班
※48
今んとこ、ブレーキは無いらしいな。
これから作るらしいが、電力回生ブレーキと車体ブレーキの併用でしょ。
減圧チューブに入ってるリニアモーターカー、っていうだけだから
その分余計なコストがかかり、当然それは運賃に跳ね返るわけで、
飛行機と住み分けできない気がするなあ。
45. 匿名処理班
今のところ完成形を目指して作成している土台部分が動いたってだけだよね。
土台部分自体はただのリニアだから問題なく動くのは当たり前として、
大変な減圧チューブ部分はどこまで完成してるんですかね?
46. 匿名処理班
※41
空気抵抗がないから加速もいいし最高速も出る
あと騒音がない
47. 匿名処理班
こういう記事にはやたら文句しか言わない人間が出て来るけど、そんな事は実験している専門家達が分からないとでも思ってるのかねぇ?
少なくとも、文句ばっかり言ってる人間よりは問題も課題も把握してるだろうさ。
自分らはプロに任せて、成り行きを見守ってればいいんよ。
48. 匿名処理班
直線だけど一昔前のSFによくあるチューブ輸送だよなこれ
風で郵便飛ばすやつの発展形なんだろうけど
49. 匿名処理班
飛行機でもうるさいのに、騒音が酷くて乗客が乗ってられないってオチはないのかな?
ノイズキャンセリング・ヘッドフォン必須だったり?
50. 匿名処理班
アメリカなら陰圧のチューブ内を滑空するXスポーツをやり始めるやつがでそう
51. 匿名処理班
※53
資金集めのための公開実験だよ。
現実的にはどの科学者も現在の科学では実現はコスト的に不可能と言っている。
理論の話をすればかなり昔から提唱されてミニスケールでは実験されてる。
これを実際の運用を想定した実験はどこもやってないし出来ない。
コストを度外視すれば実現は可能。
52. 匿名処理班
手っ取り早く減圧させる方法→上空→そうだ空を飛ばせばいいんだ!→・・・既にあるじゃん・・・っていう思考に自分で笑ったいい思い出
解決すべき点はいろいろあるんだろうけど、新技術の研究を続ける事はとても大事なので応援してる
53. 匿名処理班
みんな同じで車両よりチューブの維持の方が心配なんだな。
車両を動かすエネルギーは車両の部分でしか発生しないけど、
減圧チューブ内に負圧をかけ続ける時のエネルギーは
長大なチューブ全体に及ぶもんなぁ。
54. 匿名処理班
地上で真空状態を作維持するのはコスト的に難しそうだから、いっそ車両を大気圏外に打ち上げてしまったらどうか。
打ち上げ角度とか工夫して、うまいところで大気圏に再突入、目標の都市に到着させる。
55. 匿名処理班
やりたい事はわかる…けどコレは明らかに日常的に使う事ができる技術じゃない気がするなぁ
恐らく実現しないまま立ち消えになると思う
そもそも真空を維持する為のコストがとんでもない額になるだろうしEUにある未知の原子を発見する為の大掛かりな機械も大して太くないパイプの中を真空に維持しなきゃで観測機器以上にバカみたいな装置がついててあのサイズのパイプなのに馬鹿みたいに電気も食うしちょっとでも不具合があれば危険な代物に早代わり
ソレと比べて遥かにでかくなる筈の物にどれだけのコストが掛かるかもわからない挙句にパイプの中に色んな装置を組み込まなければいけないってなると……
絶対何処かで取り返しのつかない大事故とか起きそうな気がしてなんか怖いわ
56. 匿名処理班
ついに現実化するのか!
57. 匿名処理班
どっちにしろ新しい事はアメリカでやってくれるから
日本では出来上がってから改良して使えばいいのよ
失敗したなら何もしなけりゃいいだけだし
58. 匿名処理班
※37
人の輸送時に事故が起きたら、早過ぎる速度とより特殊な構造ゆえに従来とは比較にならない大事故が起こる。
小規模な車内火災や異常程度でも減圧チューブ内は逃げ場が無い、事故時の脱出を想定してチューブにハッチを設けようにも、長距離敷設してナンボの性質だから膨大な数が必要になる。するとメンテナンスや信頼性がヤバイ。そもそも逃げ場が無い。
よく、素人が思いつく事なんて想定済みって言うけど、チューブ式は上記みたいな問題の解決は難しい。
どの道事故が起きたらヤバイのなら飛行機に乗るほうがよっぽど信頼できると思うよ。
59. 匿名処理班
本気?
60. 匿名処理班
※47
だいたい同意。専門家から素人までレベルに幅を持たせたコミュニケーションを反復してるはずだから我々が口を挟むところじゃない。とはいえこの記事も気が利いてないけどね。この会社が描いた絵の現在地や当面の技術課題なんかを書かないと議論の前提が無い。
61. 匿名処理班
※16
自分は未来世紀ブラジルかと思ったけどなw
62. 匿名処理班
なんかすごく止めた方が良い気がするのは何故でしょう
63. 匿名処理班
日本は1970年代にやったんだけどな
64. 匿名処理班
これどうやって乗客乗り降りさせるの?
65. 匿名処理班
リニア方式が大分違うみたいだね。軌道上に電流を流さなくても浮上力を得られる仕組みだから、電力消費がとても少ない。
でも多分それで得られる浮上力は小さいから、大型化は出来ないんだろうと思う。それ故に少量輸送特化のハイパーループなんだろう。今回はそのリニア方式の実験だね。
66. 匿名処理班
※52
そんなん新幹線の形まねればいい
67. 匿名処理班
これは真空チューブじゃなくてたぶん1/3程度空気を残した減圧チューブだね。
で、巨大なコンプレッサーを車体に積んでエアーベアリングから噴出す必要があるとw
日本のマグレブを真空チューブで走らせる方がまだ実用性があるじゃん。
68. 匿名処理班
※36
へぇボタンが欲しい
連打したい
69. 匿名処理班
キモは減圧チューブになるんだろうが、
だったら中を走るのは電車で足りるんじゃないのかな?
70. 匿名処理班
※77
>>巨大なコンプレッサーを車体に積んでエアーベアリングから噴出す
その方式は減圧するのに空気浮上は無理じゃね?ってなって浮上も推進も磁力を使うように変わった
去年の記事だとまだ空気浮上+磁気推進だったみたいだけど
正直減圧チューブ方式はどこもミニサイズの実験どまりで実用サイズは資金調達で挫折してる
と、問題点を指摘すると何故かマイナス評価がつくけど現実問題、過去に挫折した同様の計画で立ちふさがっている問題点はいまだに解決できるような情報は出てきてない
あと、リニアモーター部分が既存のものと違うからすごいんだって書き込みがあるけど、JRのリニアモーターも既存のと全然違う仕組みなので特別すごいわけじゃない
むしろ減圧チューブの維持を実現できるかどうかに比べたら大した障害ではない
71. 匿名処理班
UFOの方が早くて安全っすよ。
72. 匿名処理班
日本も研究してた分野だけどチューブの維持と保守費用が膨大であることと災害や事故に弱いことで研究は中止された マグレブ方式は理論上安全面を考慮しなきゃ電子の進む速度まで上げられる
73. 匿名処理班
※83
そうなのか?
リニアの方を選んだのか。
確かにたくさん送れなさそうだし、巨大なジェットコースターみたいなものだし、安全面やサービスとしてはもう一つなのかもしれないな
74. 匿名処理班
よく事故が起こった時の逃げ場がないのは問題にされるけど、
チューブの一箇所でも亀裂が入ってリークしたときに、
時速1200kmで突っ込んだ物体が瞬間的に炎上する危険性は言われないよなwww