メインコンテンツにスキップ

女性犯罪と脳損傷の関連性:女性受刑者の40%に外傷性脳損傷の病歴があることが判明(カナダ研究)

記事の本文にスキップ

35件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 かねてからシリアルキラーなどの猟奇的殺人犯の多くは、かつて頭に傷を受けていたり、出産時に損傷が生じているケースが多いと言われていたが、女性の犯罪にも脳の傷が関係しているという調査結果が報告された。

 カナダのオンタリオ州にある4つの刑務所を対象に行った調査の結果、女性受刑者の約40%に外傷性脳損傷(TBI)の病歴があり、しかもその多くが初めての犯罪を犯す前に発症していたことがわかった。7月17日付けの米学術誌「Journal of Correctional Health Care(矯正施設におけるヘルスケア)」に、調査報告書が発表された。カナダの受刑者における外傷性脳損傷の割合を調べたのは、今回が初めてだという。

 近年、頭部への打撃が長期的に心身の健康への悪影響を及ぼし、ホームレス状態や薬物乱用、危険行為、そしてその結果としての収監につながりやすいことを証明する事例が多数挙げられているが、今回の調査結果もそれを裏付けることになった。

 外傷性脳損傷とは、頭部への打撃や振動によって引き起こされる脳機能の損傷をいう。軽度の損傷の場合は短期間の混乱や健忘、重度の場合は長期間の意識消失や記憶喪失を引き起こす可能性がある。

この画像を大きなサイズで見る

 これまでにアメリカで行われた複数の調査でも、外傷性脳損傷患者の割合が、一般市民の場合は約8.5%であるのに対して、全米の受刑者の場合は25~87%と相対的に高くなることがわかっている。

 今回のカナダでの調査では、男性受刑者も約50%に外傷性脳損傷の病歴があり、深刻な懸念を呼んでいる。

 しかし、調査に携わったトロント・リハビリテーション研究所研究主幹のアンジェラ・コラントニオ博士は、特に女性受刑者のほうが男性受刑者に比べて、初犯の前、それも収監前の1年以内に外傷性脳損傷を発症していた割合が高いこと、また幼少期に身体的・性的虐待を受けていた割合も高いことに注目した。

この画像を大きなサイズで見る
via:livescience・原文翻訳:mallika

 「もちろん、外傷性脳損傷患者のほとんどは犯罪とは無縁ですが、現在の課題は、外傷性脳損傷の初期段階での介入とサポートが、犯罪行為や再犯を防ぐ手だてとなるかということ。それについてはさらなる調査が必要です」とコラントニオ博士は話す。

 トロント・リハビリテーション研究所長のジェフ・ファーニー博士も、「今回の調査で深刻な問題が浮き彫りになったからには、各矯正施設や地域機関と相談しながら、外傷性脳損傷の女性の不適切な収監を防ぎ、また現在服役中の患者に対しては何らかの治療を提供して、社会復帰の手助けをする必要があるでしょう」と語っている。

 記事に書かれているように脳損傷=犯罪予備軍ということではなく、あくまでも犯罪者の脳の損傷率が高かったということだが、日頃の行動が怪しいと通報された人の脳をあらかじめ検査することで未然に犯行を防ぐことがある程度可能かもしれないね。

 アメリカでは脳損傷に関する問題が話題となっていて、ハリウッドでは接触プレイから脳にダメージを受けやすいフットボール選手の脳しんとうとそれが引き起こす脳へのダメージ、脳障害に関する映画制作が3本同時に進行しているそうだ。

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 35件

コメントを書く

  1. 損傷する場所の問題なんだろうな。
    たとえば前頭葉損傷して自制心とかが効かなくなっちゃうとか。
    逆に海馬とか損傷すると犯罪には繋がらないけど記憶力がやられて本人はとても困るとかさ。

    • +21
  2. 悪いことして頭叩いたら逆効果ということですね

    • +59
  3. 私も幼児期に転落して頭打ってバカになったけど、犯罪者よりはバカの方がマシだ。
    バカで良かった、のかな?

    • +14
  4. 「カカロット… きさま そんなことまで わすれてしまったのか…!?」
    「なんということだ……!!」
    「おい!以前 頭に強いショックを受けたことがあるか!?」

    • +22
    1. ※4
      それは頭打ったおかげで犯罪者にならずに済んだという珍しいケースだからね。

      • +5
      1. ※10
        いやサイヤ人の感覚で言ったら逆じゃないかな。

        • +1
  5. 幼少期に頭を強打して以来、
    あらゆるテストでほぼ100点以外とらなくなったが、
    今後どうなるかと不安・・・
    いきなり池沼になったりしないだろうか・・・

    • -18
  6. 後に犯罪者になる人間はそれだけ野蛮な環境で育つことが多いと言う面もあるんじゃないかね

    • +62
  7. 頭にひどい怪我してなおかつそれが原因で犯罪を犯してしまうなんて踏んだり蹴ったりだな…

    • +15
  8. 虐待で暴力受けてた人が多いってことなんだろうかね。
    私は小学生の頃に自転車でおもいっきりこけてアスファルトに頭ぶつけて物凄いコブが出来たことあったが、親はコブができたんなら大丈夫だということで病院に連れて行かなかったが。今から考えると普通は病院に連れて行くと思う。だって未だにその打ち付けた箇所膨らんでるんだもん。

    • +19
    1. ※9
      だったら今からでも病院行ったほうがいいだろ・・・

      • +3
  9. 頭強打はまじで怖いよ
    知り合いが頭打ってから人が変わっちゃった
    普段はぼーっとしてるけど急に怒り出して暴力ふるったり・・
    人間のいう「自分」なんて本当に脆いものだと思ったわ

    • +29
    1. ※13
      それこそが、ここで言ってる本物の脳損傷なんだろうな。気の毒に、治療しても治らないのだろうか。

      • +1
  10. 損傷を受けたときの心理的影響ってのもあるんじゃないか
    自分で転んで頭打った場合と人に殴られた場合とじゃ
    受けるストレスも違ってくるだろうし。

    • +11
  11. これって刑務所に入れても更生しないってことだよな

    • +11
  12. 逢坂剛「彷徨える脳髄」1988発刊 脳の障害を題材にしていて、面白いです。

    • 評価
  13. これ考え方逆じゃないかな?
    脳に損傷を及ぼす様な環境に育ったから犯罪者になったんでしょう
    虐待や暴力や事故の多い環境で育てば犯罪に加担する確率も上がるでしょう

    • +20
    1. ※17
      よくあるパターンな気がするね

      • 評価
  14. 4割って微妙な数字だと思うけどなー。
    結局は本人の資質次第なんじゃない?

    • -2
  15. それに加えて身体にちょっぴりの奇形もしくは不自由な部分がある人が多かった、って前どこかで読んだ

    • +1
  16. 幼少期に頭部への殴打で包帯を何度もまいてた
    自分では気づかなかったけど近所では知恵遅れな可愛そうな子に見られてた・・・

    • -4
    1. ※22
      いや40%と言うのは凄い数字です。統計で5%超えたら注目するべき値。20%以上なら「頻発」と言っていいレベル。一般には「50%以上から」と考えがちですが、40%を超え始めたらそれは「集団内ではかなり普遍的な特徴」と考えます。
      40%をイメージするなら。例えばクラスで席替えした時、全くの初対面同士が前後左右に集まったとしても、そのうちの1人は必ず「当り」と言う数値なのです。数値データだけで語るなら、この結果は「女性犯罪者は全員、脳に外傷があった」というくらいのレベルです。

      • +4
      1. ※23
        0%もしくは100%以外のイメージに「必ず」って言葉を使うと分かりづらくなるぞ。統計学上は「必ず」で表して差し支えない場合でもさ。

        • +2
  17. 損傷があろうが、精神疾患があろうがそいつらを野放しにしていいということにはならんだろ?
    それ事態が問題なんだし臭いものに蓋はだめだろ。

    • +1
  18. これは『統計を取った』ということが凄い。
    大昔から経験則的に知られていた事なんだけど、知的障害のある親は数値がないと聞く耳を持たないからね。
    衝動性多動性のある子の頭を叩くのも、叩くことで繋がってないシナプスが繋がるという経験則があるからさ。それを暴力と騒ぎ立てるのも同じ知的障害の親なのが問題。

    • 評価
  19. 男性犯罪と脳損傷の関連性が気になるんですが

    • -2
  20. 女性の場合は、幼少時の環境以外にも、旦那などから暴力を受けて脳を損傷する人が少なくないだろうしね。

    • +1
  21. 27
    なにそれ?叩いてシナプス繋げるとか初めて聞いたわw

    虐待は(たとえ頭を軽く叩くレベルでも)悪い影響しかないって統計あるんだけどなー。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。