空を飛ぶ自由を捨てて、どこまでもおじいさんについていく。おじいさんと散歩する1羽の鳥

　これも刷り込み（インプリンティング）となのだろうか？黒い鳥（カラス？）がおじいさんと一緒に公道を散歩する風景が通行人によって撮影された。

　おじいさんとぴったり寄り添いどこまでもついてくる。空を飛べるにもかかわらずずっとてくてくと歩きながら。 Old Man Takes his Bird for a Walk

　この光景が珍しいのか、多くの通行人がおじいさんと鳥の様子を眺めている。

　鳥など、特定の動物は親の後ろを追いかけて移動する習性がある。これは生まれついての本能的行動なのだが、生まれた直後、最初に見た動いて声をだすモノを親であると思い込む。これを「刷り込み」というのだが、この鳥も生まれて最初に見たのが、このおじいさんだったのかもしれない。

　おじいさんと一緒に歩道をちょこちょこと歩く黒い鳥 　どこまでもおじいさんに必死についていく 　おじいさんが曲がれば鳥も曲がる。おじいさんが止まれば鳥も止まる。 　横断歩道もおじいさんと一緒に渡る。 　通常、後天的にものを覚える、つまり学習が成立するためには、特に知能がさほど発達していない動物では、繰り返しと一定の時間の持続が必要であると考えられていた。しかし、「刷り込み」はほんの一瞬でその記憶が成立してしまう。しかも、それがその後にも引き続いて長時間にわたって持ち越されるのだ。

　ただし刷り込みがなされても、一生維持されるかというとそうでもなく、別の親代わりのものを提示すれば、それに追随する行動も見せ、案外と覚え直しもできることがわかっている。

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