この画像を大きなサイズで見るソルトン湖はカリフォルニア州の中で最大の湖であるが、同時に「最悪の湖」としての悪名も高い。ソルトン湖の周辺で最も巨大な観光地「ソルトン・シー・ビーチ」を沿うように車を走らせると、真っ白な砂浜、青い湖が目の前に広がり、その光景はまさしく絶景だ。
しかし、この湖には恐ろしい真実が隠されている。車を降りて湖の近くに行くことで、知りたくない真相を知ってしまうこととなる。
真っ白い砂浜だと思っていたもの、それは砂ではなく数百万からなる魚の死骸の山なのだ。そして青く見えた湖も実は茶褐色で、綺麗な青色は湖に空の青さが反射して見せているだけなのだ。
そして極め付けはその臭いである。この何とも言えない腐敗臭は、観光客に「腐った魚しか売らない市場を歩いているようだ」と言わしめる程に強烈だ。
この画像を大きなサイズで見るソルトン湖が出来たのは偶然によるものだった
ソルトン湖は南カリフォルニアに広がるコロラド砂漠の中にある。かつてこの地域は、一年を通してほとんど雨が降らず、人が定住できる環境ではなかった。
1890年代後半、土木技師で起業家のチャールズ・ロックウッドは、この地にコロラド川から用水路を引く灌漑(かんがい)計画を立ち上げ、砂漠を農地へと転換する構想を描いた。
この計画において、農地として選ばれたのがインペリアル・バレーだった。この谷は周辺より標高が低く、ポンプ等を使わずに重力の力だけで水を運ぶことができる点で都合がよかった。
1901年、全長23kmのアラモ運河(通称: インペリアル運河)が開通。それまで何もない未開の地だったインペリアル・バレーには、すぐに農家の移住が始まった。灌漑の中心地には町が作られ、学校や銀行、商店が急ピッチに建設され、農産物を市場へ出荷するために鉄道まで敷かれた。
この急速な成功の裏で、アラモ運河には設計上の問題点があった。砂漠の砂が水路に入り込んで詰まり、水の流れが頻繁に途絶えてしまっていたのだ。
1904年、チャールズ・ロックウッドはこの問題点を解消するため、詰まっている箇所を迂回するような緊急の分水路を設けた。これで農家の不満は解消できたが、同時に新たな問題も発生した。この分水路は、アラモ運河への水流を調整する水門までも迂回していたのだ。
この画像を大きなサイズで見る1905年、コロラド川の上流地域の大雪による雪解け水で、大規模な洪水が短期間に何度も発生。分水路はただ土を掘っただけのもので、洪水の水圧で浸食され、どんどん深く、広く変わっていき、やがてコロラド川の水流を変化させ、川の全水量が分水路に流れこむ事態になった。
チャールズ・ロックウッドはこの川の流れを制御できず、浸水によってインペリアル・バレー内の農業や線路などのインフラは深刻な被害を受けた。この線路を運営するサザン・パシフィック鉄道が自社の事業を守るために立ち上がり、膨大な費用を投入して、ついに2年後、土嚢や岩でできた強固な土手とダムの建設に成功、分水路を完全に閉じることに成功した。
インペリアル・バレー北端の最も低くくぼんだ部分に、2年間にもわたりコロラド川の水が流入することによって形成されたのが、ソルトン湖なのだ。
ソルトン湖はレジャー施設へと発展
この画像を大きなサイズで見る1910年~1930年代にかけて、州当局は漁業とレクリエーションを目的として魚の放流を開始し、野生の水鳥も住みついた。
1950年代から1960年代には「干上がった土地に舞い降りた奇跡のオアシス」と呼ばれ、特に富裕層や著名人の間で、リゾート地として大ブームになった。ソルトン・シー・ビーチではヨットレースやボートフェスティバルが開催され、海岸沿いにはホテル、レストラン、マリーナまで建設された。
しかし、この奇跡も長くは続かなかった。
この画像を大きなサイズで見るこの偶然作られた湖の行く末は最初から運命づけられていたのだ。
元々、ただの低地に水が溜まっただけのこの湖は、水が入るための入り口はあるが、循環させるための出口が無い。水が出ていく手段は「蒸発」だけだが、蒸発で出ていけるのは純粋な水分だけだ。
結果として、流入した農業排水に含まれる農薬、化学物質は湖にとどまり、濃縮されていった。さらに時間の経過とともに、水は周辺の土壌から塩分やミネラルも溶かし込み、塩分濃度を押し上げていった。
こうした仕組みにより、ソルトン湖の塩分濃度は太平洋の水分と比べて30%も高い状態となってしまった。1970年頃、この変化によって、ほとんどの生物が生存する事の出来ない、死の湖へと変わっていったのだ。
この画像を大きなサイズで見る現在のソルトン・シー・ビーチは過去の栄光を見る影もない。今ではソルトン湖、そしてソルトン・シー・ビーチに進んで訪れる人間は「ドキュメンタリー番組の関係者」か「災害が起きた土地を安く買い上げたい人」くらいだ。
この画像を大きなサイズで見るBBCのレポートによると、この湖の恐ろしい所は、悪臭のする水でも沖に溢れる魚の死骸でもないそうで、彼らによると、本当に恐ろしいのは水が干上がった時に露わになる湖底に蓄積された、農薬残留物、人体に有害な重金属(セレン、ヒ素など)などで構成される「塵」だという。
この塵は南カリフォルニアを覆い尽くす程の量があり、乾燥が進むと風で舞い上がり、ロサンゼルス郊外を含む広域まで流れ込む可能性があるため、公衆衛生の研究対象となっている。
もっとも、ソルトン湖の水の蒸発量を補えるだけの農業排水がインペリアル・バレーから流れ込んでいるため、当分は心配いらないようだ。
References: Odditycentral
















サムネを含め3枚目、椅子の画像の下の段落の文でもう四半世紀ほど前の、大阪市鶴見区で開催された「命の池」とか当時いわれてた(ように記憶してるが)、
現在進行中で(当時)「魚も泳いでる池なのに除草剤など農薬がモロで流れ込んでいる」という事件を思い出した。 ・・・・いや、この記事も思い出すのに繋がった数多のきっかけの一つに過ぎない、というべきだな。
なにしろ「普段からなんとなく思い出す事例」というのは誰にでもあるだろうが、前述のは、「ネットで検索してもまるで挙がらない」というのを抜きにしても折に触れては脳内で思い出してるからな。
アラル海と同じことをアメリカが
やってしまったということか
まったく何回やればいいのだろうな人類って
アラル海とは別物だぞ知ったかぶりもよせ※2
数百万ℓとは言っても、砂漠地帯へ流れ着いた水が百年以上も蒸発しきらずに残っていると言うのがよくわからん
そのときに川からここへ支流ができたってことかね
でもそうすると塩分濃度云々の話がよくわかんなくなってくるしなー
ぼくはさかなにうまれたほうがよかった
※4
灌漑用水の為の水路が決壊、半ば人工的なコロラド川の支流が誕生し、
その支流の行き着く先にあったのが旧ソルトン盆地、現ソルトン湖みたい。
盆地なので水が外に流れ出ることは無く、
更にかつては海だったので地下には岩塩床が存在しており、
流れ着いた水が蒸発していく度に溶け出した岩塩により塩分濃度が上昇するんだと。
ここに納豆から作った水質浄化剤を投入したい
平均的な学校のプール一つ当たりの水量が50万リットルらしいからざっと十個分
湖というよりは池じゃねぇかな
というか開発した業者、買った人達が浅はか。
流入がない以上、すぐ無くなるのは分かりきってる。
「大雨で湖ができたー!うわーい!」って暢気に喜んでたら、この有り様だよ・・・ってことか。
ケチらず浄水場でも立てれば観光業でリターンきてたかも
干上がっていないと言うことは流れ込む水はあるんだよ
ただ量が少ないからここに溜まった後順次蒸発して結果塩分等の濃度が上がっていくと
合衆国「とりあえず銃弾を用意しなくちゃ」
ここがGTA5のモデルになった場所か
gta5に似た場所があったな
70年代に生物が住めなくなったとあるけど魚の死骸はそんなに古く見えないね。
魚は入り口から流入してるってことか?
死海と同じなんだろう。向こうもヨルダン川が流れ込むだけだから似た状況と言える
やったぜマイナス15点!
箸にも棒にもかからないのよりはよっぽど皆の目を挽いたぜ!というのはギャグにして、17番で反応があったがまあ、テレビで取り上げたわけでもない「新聞のベタ記事」程度だったしなぁ・・・・だけどあったのだ・・・
インターネット検索でも、でてこないような事例の一つというだけでな・・・・
>>19
分解者の微生物まで死に絶えてるって事じゃないかな。だとしたらソルトン湖はもう生き物が住める場所じゃないかもしれん。
コンクリートなり何なりで封印するしかないのかな・・・
Google maps で見るとメキシコ国境の近くなんだね。
農業をしている地域も割とある。
地図で見ると沿岸に結構町があるから「廃墟じゃないじゃん」と思って画像にすると…
なかなか衝撃的でいいね。
フォールアウトで見たような景色だな
画像はイメージです
茶色って魚の死骸汁って事か…たまらんね