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1時間以内で、藻をエネルギー燃料に変えてしまう科学プロセスを開発(米研究)

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(著)

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 新たなるエネルギーを求めて様々な研究開発が行われているが、今月17日、米エネルギー省のパシフィック・ノースウェスト国立研究所が、生物体を利用するバイオ燃料に関する驚くべき研究成果を発表した。

 今回開発された技術により、藻類を1時間以内で原油に変えてしまうというものだ。

 今回開発された技術は、藻類を懸濁液(固体粒子が液体中に分散した状態)のまま、触媒を通しながら約3000psiで350度に加熱して組織や生体高分子を分解し、その後化学処理を加えることで、原油液体を作り出すというものだ。例えると圧力釜のようなもので、その後精製という原油と同様の過程を経て燃料に変換される。原油は研究室ベースで一時間に1.5リットル生産できており、これが商業ベースに乗れば、十分な量の原油を生産できるという。

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 藻類に含まれる炭素の平均50%(最大70%)は原油のエネルギーとして変換でき、天然ガスに相当する可燃性ガスも得られる。処理の際にはリン、窒素、カリウムなどの成分は分離され、さらに水も回収され、次の藻類の培養に再利用できるそうだ。

 藻類を利用したバイオ燃料は、藻の育成のための大量の水にリン、窒素、カリウムなどの栄養素が必要不可欠であるが、これが再利用できるとなればかなり効率的になるだろう。

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 藻類を利用したバイオ燃料(藻類バイオマス)は次世代のエネルギーとして注目されてきたが、燃料精製化のコストがネックとなっていた。

 同研究所によると、高温・高圧を使う為、量産プラントの構築が難しいが、脱水といった処理をすることなく藻類を懸濁液のままポンプで運搬、変換するという処理は藻類バイオマス燃料化技術としては既存のものよりも高い燃料転化効率を持ち経済性に優れていると主張している。

via:inhabitatascii

 藻ってやっぱすごいんだな。漫画「テラフォーマーズ」でも、火星に特殊な苔(藻類)とそれを食料とする改良したゴキブリを送り込み、地表を黒く染めることで太陽光を吸収し、火星を暖めることで人類が定住できる土地に改良しようという試みが行われたわけなんだけど、でもぶっちゃけゴキブリが変に進化しちゃったのでやばいことにはなっているが、バイオ燃料分野に関しては今後数十年で新たなる何かが期待できそうだ。

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この記事へのコメント 31件

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  1. あれ、確か日本の大学が同じ研究の発表してたと思うけど
    先越された?

    • +6
    1. >>1
      アメリカは桁違いの予算を掛けているとか。

      • 評価
    2. >>1>>5
      そうそう。 たしか渡邉教授だったっけ?
      沖縄で発見した藻で石油だか原油の抽出に成功した人。
      日本の休耕田を使用して石油を大規模に生産できると言ってたな。
      アメリカは国家予算でプロジェクトを推進していたが、あの当時2011年の頃では渡邉教授の研究の方が優れていた。
      そこで渡邉教授がアメリカや他の国にヘッドハンティングされたけど、国産でやると言って蹴ったと言うからステキなおっさんだと思ったw
      あ、でもよくこの記事みると抽出法がすごいのであって、渡邉教授の研究結果は藻自体の石油生産量が他の藻より早いって事だったはずだから、この記事の抽出法とコンボでスゴイ革命が起きてほしいものだね!

      • +6
  2. 最後のまとめ、ほとんどテラフォーマーズの話じゃねぇかwwww

    • 評価
  3. 変換に要するエネルギーが出力よりも多い予感
    自然エネルギーの貯蔵用なのかね

    • +4
  4. ジャパンの研究は既に軽油抽出、車に入れて走れる。
    原油はそこからさらに精製して軽油、ガソリン等にしなければならない。
    アメリカのこの研究は恐らく石油メジャーに潰される。
    ニュースを見るのもこれが最後になるだらう。

    • +5
  5. 日本にせよアメリカにせよ
    この手の技術はあればあるほど良い
    早く普及してくれる事を祈ります(--)

    • +23
    1. >>7
      オーランチオキトリウムという藻類の研究。
      光合成を必要とせず、有機化合物だけで原油生成が可能だとか。
      これまでで一番効率よく原油を精製出来るらしく、使用してない農地とか空き地で
      地下構造とかにすれば、日本で使う石油類が賄えるとかいう夢のエネルギー資源。
      要するに中東経済の危機に関係なく安定した供給も可能となり、場合によっては輸出もできるようになる。
      アメリカと同様石油利権が絡むので、圧力でつぶされる可能性が高いのも事実だが、
      それ以上に、日本海側のメタンハイドレートに未だに本腰入れてないことからも、
      この手のエネルギー策が進まないのは青山氏いわく全て左翼官僚の責任。

      • 評価
  6. 石油メジャーも化石燃料は有限なので
    再生可能エネルギーの研究をしていた筈。

    • +4
  7. 2015年には1.21ジゴワットの電力をゴミから産み出せるんだろ?

    • +5
  8. その作った燃料以上のコストがかかっては意味がないからねえ

    • +4
  9. 輸送費と政治的リスクを回避できるという点で原油を採掘するより優れているね!

    • +1
  10. 青山繁晴氏の論考にそうあるのならばかなり確度は高い。
    あの人の人脈は日本はもちろん各国の中枢や要人、それを補佐する人間に及ぶから
    おそらくその筋のリークだろうね。

    • 評価
  11. 高温高圧力って
    そこでエネルギー使ってしまうのではないか?

    • +5
  12. 渡邊教授の研究では藻の生成する炭化水素の分子量をほぼ揃えられるらしい。炭素鎖の長さを揃えられれば、軽油なら軽油だけを精製できるわけで精製過程が簡略化できるわけだ。

    • -1
  13. エネルギーの問題が解決出来る術はあるのに、利権がらみで世の中に普及しないのが問題だな。

    • 評価
  14. でもアメリカは核融合炉まで20年切ったんだろ?
    今更原油なんてw

    • +1
  15. いつかエネルギー資源は枯渇するけど、そのときはCO2が資源になる。バイオ燃料なら、太陽光さえあれば生産が可能だからだ。

    • +3
  16. 勝谷誠彦がラジオで言ってたが、オーランチオキトリウムは生産実用化に苦戦中、ボトリオコッカスのほうが有望みたいよ。
    ただ、ボトリオコッカスの方はなぜか外国で作ろうとしてるらしい。国産にしなきゃ無意味だよねえ。このアメリカの藻も350度で加熱ってそれでエネルギー食ってるしw
    どれもこれも実用化はまだまだみたいね。

    • +8
  17. そこで榎本藻の登場ですよ。IHIから実用化一歩手前の状態。

    • -1
  18. 日本が民間にまるなげして放置しているあいだ、アメリカは国の未来のために努力していた。

    • +5
  19. 日本では※欄に出た筑波大(渡辺教授)、IHIとデンソーが3トップだな
    どれも技術的な目途はついてて、あとはコストの問題のはずだ

    • +1
  20. いとこがこれの開発にあたっていたのに急に自殺したのはこれが原因かな
    いいことだが私にとっては複雑

    • 評価
  21. 熱は太陽光収束レーザーでお願いしますねw

    • +1

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