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ヒンズー教永遠の修行者、「サドゥー」と呼ばれる人々

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(著)

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 サドゥーは、ヒンズー教における修行者行者のことだ。彼らはあらゆる物質的・世俗的所有を放棄し、肉体に様々な苦行を課すことや、瞑想により第四かつ最終的な解脱を得ることを人生の目標としている。現在、インド全域とネパールに400万人から500万人のサドゥーが存在すると言われている。

 フランスのフォトグラファーであるアレクシス・パズミアンは、インド、ネパールを旅しているうちに、サドゥ―の魅力に興味をもちはじめ、彼らを撮影しつづけた。これらの写真はパズミアンが「100人のサドゥ―」と題した写真集に収められたサドゥ―たちだ。

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 サドゥ―が服を着る場合は、俗世を放棄したことを示す枯葉色の衣服を身につけて数珠を首に巻く。「ナーガ」と呼ばれるサドゥーは衣服さえ放棄し、ふんどし一枚きりか、あるいは全裸で生活し、髪を剪らず髭も剃らず、灰を体に塗っている。サドゥーの名前は10種類しかない。サドゥーは入門時に俗名を捨て、10種の名前のうち一つを与えられて以後それを名乗る。

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 サドゥー社会には、8世紀に遡る二つの主要な宗派が存在する。

 第一はシバ神を主神とするシャイバ派、第二はヴィシュヌ神と、ラーマやクリシュナを含むその化身を奉じるヴィシュナヴァ派である。これらの他に、シャクティ神を主神とする宗派などの小宗派もあり、また大宗派も内部で教義の解釈や伝統をめぐり分派している。サドゥーが額に描いているマークは、所属する宗派を示すそうだ。

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 サドゥーはヒンズー教で、独特で重要な地位を占めている。サドゥーは苦行により人々のカルマを打ち破るとされているため、今なお呪術や魔法を信じる人が少なくないインド社会で聖者として一定の尊敬を受ける存在である。また恐れられる場合もあるが、これは彼らを冷遇した者には、呪術で報復することがあると思われているためである。

 また、インドではサドゥーは法的に死亡者とみなされる。入門時に、自身の葬儀を行う者もいる。3年毎に、ガンジス河畔の4箇所の聖地のうちいずれか1つで、インドのすべての地域のサドゥーが集まる大集会が開催される。彼らは一般に、列車に無料で便乗することが黙認されている。

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via:mymodernmet

 サドゥーは決まった住所を持たず、各地のヒンズー寺院をはじめ、街角や河川敷、村はずれや森の中などあらゆる場所に庵を結んだり野宿したりしながら、さまざまな宗教的実践を行って毎日を過ごす。瞑想を行うものから、極端な禁欲や苦行を自らに課す者も多い。断食や、僅かなバナナだけで山中に籠もる、数十年も片手を高く挙げ続ける、何年も片足立ちを続ける、転がりながらインドを横断する、柱の上で生活するなど、サドゥーの苦行には決まった形式がない。

あるサドゥ―の一日

 サドゥーのほとんどは民衆からの喜捨により生活の糧を得ているが、多くのサドゥーが、貧困と飢餓に苦しんでいる。サドゥーは呪術医となったり、村や街の聖者として、各種のお祓いや祈祷、結婚式で新郎新婦を祝福するなどして収入を得る場合もある。家庭内でのもめごとや、悩みごとの相談に応じるものもいるという。

シャイバ派のサドゥ―

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この記事へのコメント 35件

コメントを書く

  1. 手足のばたり、口から火を吹くあの人も、さては…

    • -10
  2. ちょっと待て、
    飢餓や貧困に苦しんでいるサードゥって
    それ修行者じゃなくてただの……(ry

    • -15
  3. ネパールの世界遺産の寺院にいるのをみた
    で、写真撮ったらチップを要求されたwwから偽物かもしれん

    • +21
  4. かっこだけサドゥーの形して観光客を相手にする
    観光サドゥーってのも結構いるらしいよね。

    • +15
  5. なんとも言えない品格を感じるね
    あと、目がとてもキレイ

    • +14
  6. こういう方達がずっと己の信じる道を歩んでいける世の中が続けば良いと思います。
    日本人のようになって欲しくないなという願いも込めて。

    • +9
  7. 写真撮ったらお金を要求するサドゥーもいるけどね。

    • 評価
    1. ※11
      まあ実際、食い詰めた農家や低カースト家庭の次男坊といった、ホームレス寸前の人がサドゥーになるケースが大半らしいよ。

      • +7
  8. 家を継げない次男坊、三男坊がなるって聞いたな。

    • +1
  9. サドゥって実際規律とかもなくて、一応入門寺院みたいなのもあるらしいけど
    そこ行かなくても勝手になる人もいるらしいね それでも認められるんだって
    苦行や瞑想したりする真面目なのもいれば、ずっと寝っ転がったり遊んだりガンジャ吸ったりしてるだけのもいるらしいし、日本人のサドゥも何人かいるらしいwwww

    • +8
  10. サドゥーを知ったきっかけは、ねこぢる氏の漫画だったな
    名ばかりの人もいるし、厳格な苦行を死ぬまで続ける人もいる

    • +12
  11. 確かにインドやネパールには姿だけまねた偽のサドゥーもいますが、お金を要求したからといって偽物であるとは限りません。お金を要求されるのは主にこちらがカメラなどを向けた時です。ほんの気持ちだけ渡してあげると真言を唱えて祝福してくれる人も多いです。
    どのような国の文化も外国人が理解することは容易いものではありません。
    動画のサドゥーは撮影を了承しているのでしょうが、本来、非常に厳格なヒンドゥー教徒の場合、自分の視野の中に外国人が入る事さえ嫌ったりもします。カースト制度の中では外国人は穢れた存在なので。
    でも、動画のサドゥーは真っ当な行者なのでしょう。たぶん。
    行者が偽物かどうかは、その土地の人に直接聞くのが一番手っ取り早いと思います。

    • +6
  12. インド人従業員はやはり彼らを聖人扱いしています。
    私にはただのバカな乞食にしか見えませんけどね。
    要は信仰心の問題です。信仰心が強過ぎるのも困り者です。
    こういうのや、こういうのを信じる人が多いと経済が発展しません。

    • +12
    1. 米18
      日本にも山ほどいるじゃん
      ただ一切の欲を捨ててないだけで

      • 評価
  13. 苦行を快楽としてる馬鹿な連中だ
    放っとこ
    会議の為の会議ばかりしてる能率の悪い日本社畜と似た様なもんだ

    • 評価
  14. こいつら普通にハッパ吸いながらぶらぶら歩いてたりすっからなーw
    けど、独特の感覚で自分の戒律を徹底的に突き詰めてる奴等もいるし、オモシレーよ
    >9
    だな。

    • 評価
  15. 前にテレビで、炎に焼かれても無事なサドゥーの
    ランバウ・スワミ・ババを見てからインドってすごいなって思った
    悟った人はそういうのも出来るらしいです

    • 評価
  16. こういっちゃなんだけどドロップアウトした人に社会的地位があるのは良い事なのかもしれない

    • +2
  17. サドゥーはべつに聖人ではなく、
    土人回帰をめざす変てこな人々。
    宗教的には古代マヤの狂的信仰を彷彿とさせ、
    現代社会とは折り合えない。

    • +3
  18. ゴアギルはまだ元気でやってんのかな。
    チラム回し吸いしたい・・・

    • -3
  19. チラムが回ってますね(0:36~0:45)ボン!

    • 評価
  20. おいらは曹洞宗なので、
    パソコンの前で只管打坐(ひたすら坐禅すること)して修行してるよ。

    • 評価
  21. こういうのをあまり美化すべきではないと思うな
    彼らは近代合理主義に乗り遅れた哀れな人達だ
    こういった状態が続く限り、彼ら下層市民は政治宗教の腐敗や搾取に気付かない
    力づくで身分制度や宗教を破壊し、農奴を解放したレーニンのような天才が必要だね
    だがそういう人間は都合が悪いのでプロパガンダで悪人に仕立て上げられる

    • +1
  22. 世俗を放棄しておいて出腹のやつがいるのはどういうことだい?

    • -5
  23. 腹が出てるってのは餓死しそうな子供にもあるよね
    ってか法的に死亡ってとこにインドの懐の深さというか特殊性を感じるな

    • +1
  24. 修行だけしてる分には、いくらでもどうぞ。
    解脱したって教祖やりだすと、麻原みたいのになりそう。

    • +2
  25. ブッダも、サドゥとして修行しての悟りだったのよね。
    手塚治虫のブッダではサモンとされていたけど、あれと同じでいいのよね??
    その前から今までずっとこういう身分が社会的に許されているってやっぱりすごく面白いと思う。

    • +1
    1. ※34
      違うぞ、サトゥの人らはあくまでもヒンドゥー教徒の一種、お釈迦様が属してたサモン(沙門)はそのヒンドゥーの前身のバラモン教とは違う、新しい思想のもとに修行など、まぁ色々してた人らやぞ

      • +3

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