メインコンテンツにスキップ

人はなぜ血を見て失神するのか?

記事の本文にスキップ

35件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 他者の血を見て気が遠くなるのは、進化論的にはふさわしい反応ではないようだ。しとめたバッファローを解体しようとしているときに、いちいち気を失っていては困るだろう。ごく普通に3~4パーセントくらいの割合の人が血液恐怖症、あるいは同様の障害をもっているが、この症状はその他の恐怖症とはまったく違う。

 血液恐怖症の人は、血を見ると血圧と心拍が急に上がり、そのあと下がる。ほとんどの恐怖症は心拍が上がるだけなのとは対照的だ。これはいったいどういうことなのだろう?

 スタンフォード大医学部のジョン・サンフォードは、極度の血液恐怖症を抱えていて、失神、吐き気、めまいなどの症状が出る。これは、血管迷走神経性の反応だ。副交感神経を構成している迷走神経は、脳幹から出て、首、胸、腹を縦横無尽に通っている。休息と消化の機能を制御していて、無意識のうちに心拍を鎮めたり、胃液の分泌を促進したりする働きがある。

 しかし、これが空腹、脱水症状、急に立ち上がる、長時間立ちっぱなし、爆笑、突然の恐怖、激しい咳き込み、痛み、嘔吐、もちろん血液などが引き金になって、過剰に反応すると起こる。普通はほかの恐怖症と併発することはない。

 なぜ、こんな症状を示すのかについては、危険な状況で身体を仮死状態にするため、血圧を低くして、出血しても血液が大量に失われるのを抑えるためと、防衛本能説がいくつかある。

 サンフォードもそうだが、恐怖症を取り除こうと自ら献身している専門家たちがいる。刺激にさらされている間、筋肉を強張らせることによって、恐怖症の患者はその症状をなんとかしようと学ぶ。患者を緊張させ、最初はただの点、それから赤い点、次は血の写真を見せて、気を失わずに血を直視できるまで、ゆっくりと少しずつ現実の血に慣れさせる。あえて恐怖の対象にさらすこの方法は、クモ恐怖症の治療にも使われるが、特に血圧の下降が中和され、驚くほど即効性のある効果的な治療法であることがわかった。献血したい人、狩りに行きたい人、恋人の鼻血の手当をしてあげたいと思っている人なら試す価値はあるかもしれない。

via:popsci・原文翻訳:konohazuku

 恐怖症の中でも、恐怖の対象を容易に作り出せるもの(高所、暗所などの場所由来のものや特定の動植物など)については、徐々にその状況に慣れさせることで克服させるという手段はやはり有効のようだね。血液恐怖症の人はもちろん、恐怖症を克服したくて、その恐怖の対象が身近にあるものだった場合には、徐々に慣れるように訓練するのもいいかもしれない。例えば昆虫なら、まずは写真、次は動画、そして本体という具合に。幸いなことにネットでは、あらゆる種類の画像や動画を見ることができるしね。

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 35件

コメントを書く

  1. スプラッターは慣れさすのに必要だと分かった

    • -2
  2. 人間は感受性、共感性の高い生き物だから自分が出血していると錯覚してしまうんだと私は考えています。
    ・・・ズブのシロートですが。

    • +7
  3. 他人の血はダメだな。魚捌くのもキツイ時がある。

    • +7
  4. 克服できるのか!
    迷走神経反射何回か経験あるから嬉しいわ
    でも自分の場合自分の血液と痛みなんだよな…

    • +2
  5. 他人の流す血を見ても大丈夫なのに自分の血を見て貧血を起こす俺。
    健康診断の時の採血はいつもきついっす。

    • +2
  6. 血は別に平気だな
    経血レバー毎月食べてるし

    • -28
  7. NHKの特集番組だったと思うけど、ゲーム開発の舞台裏みたいのがあって、
    世界中からいろんな人種集めて開発中のゲーム評価を開発メーカーに代わって請け負う会社の話が取り上げられてたけど、欧米人は血飛沫が舞うゲームが好きなのに対してアジア人は血飛沫が舞うゲームに面白さを感じにくい傾向があるってデータが出ていたのが印象的だったね。アジア人っていろんな人が混ざってるからひとくくりにされると何処がどうとか言えないけど、仏教国では苦手な人が多いのかな?

    • +5
  8. 血を見て卒倒や失神するのか?
    血を自分の大事なお金に置き換えて考えればよく分かるよ。
    自分が苦労して貯めたお金が盗まれたり燃えたり失われるとどうなるな?
    血液が体外へ流れ吹き出たときと同じように卒倒失神するでしょう。
    これはお金だけじゃなく大事な人を何らかの理由で失った時も同じでしょう。

    • -8
  9. >5
    俺も全く同じ。他人の血とか解剖の授業はOKだけど、献血・採血はダメ。
    指先がジリジリして頭から血の気が引く。
    ひどいときは最低血圧40~50まで落ちる。立てんw

    • +4
  10. 血は見えないけど、献血で失神した事ある

    • +3
  11. 6>……お、おう
    血とかモツ系は全然大丈夫なんだよ。
    でも蓮コラとかは慣れない……全身ゾワゾワして掻き毟りたくなる

    • 評価
  12. 俺も血無理
    中学の時指切って血見た時顔真っ青になってたよって先生に言われた

    • +2
  13. 女は毎月約1週間は自分の血を見ながら過ごすからな

    • 評価
  14. 何事も場数を踏んで、慣らしてくってことか。
    毎年の採血に少し勇気が持てました。

    • 評価
  15. 失神とかめまいはないけど、手の力は入らなくなるな。

    • +1
  16. 黒板のキィーーーーーーッのように、本能的なものが反応してるんじゃないですかね。
    血液がたまたま赤かっただけで、人間には赤いものに何らかの危機感を感じてしまうのでは。
    信号の赤は血液から想像されて決められたことでもないでしょうし。
    その上乗せ(経験由来の知識)から血液に対して過剰に反応する、とか。

    • 評価
  17. 自分の血は平気なんだが他人の血は駄目だな。
    すーっと手足が冷たくなって、へたするとこっちも倒れる。

    • +3
  18. >7
    アジア系の宗教で血が穢れとされているのはそういった生理的嫌悪感があるのかもな。
    血飛沫大好き欧米人のキリスト教なんて、聖餐のワインは血だもの。

    • 評価
  19. 注射とか手術のなんたらとか切り傷とかにやたら拒絶反応激しい子って結構居て、その感覚は私は共有できないのでなんでそんなに反応してるんだろう見る限りきっと仕方ないんだろうけど、って不思議ではあったんだけど、そうなんだなあ。

    • +2
  20. 万延元年のフットボールって本で
    「弟は指先から出たわずか1滴のビーズみたいな血を見てピュッと胃液を吐いて倒れたよ」
    って一文思い出した。

    • 評価
  21. ビビリで色々怖いものが多くて面倒な人間なんだけど
    やっぱりちょっとづつ慣らすのが有効なのかー がんばろ

    • 評価
  22. 他人の血も内蔵も平気な自分はポンコツだwww
    おい本能ww防御しようよ自分をwww
    血が怖いだなんて、頭では分かってるけど、理解できないかな。
    人それぞれだね。幽霊とかお化けのが怖い。実体が無いなんて考えられない。

    • -2
  23. 怪我をする→血を見る→失神→起きる→血を見る→失神→(以下略
    このループから抜け出す方法が想像できない

    • +1
  24. 女性でそういう症状ある人なら、月に1週間はぶったおれなきゃいけないことになる・・

    • +2
  25. 人によって強く死をイメージするからでは。
    人間死を意識すると意識を落とす回路があるらしいよ。
    高いところから落ちるときとか気絶しちゃうでしょ。

    • +1
  26. 私も切り傷の血を見ると駄目だ。今日もカッターで指を切ってしまってほんとに目の前が真っ白になった。でも生理の血は全然平気。苦手な種類の血があるっぽい。

    • +2
  27. 私も自分の血を見ると倒れる…ガラスでちょっと切っただけなのに。鼻血とかは大丈夫なんだけどね。どうやら比較的リラックスしてる状態でいきなり血を見るとやばいらしい。たぶん自転車に乗ってた友人が目の前で事故ったのが原因じゃないかな。その時は大丈夫だったんだけど、もしもの時のために治しておきたい。

    • 評価
  28. 葬儀社に務めてた時、遺体から流れ出た血液が手についちゃって、発狂しそうになったことあるな。
    腐ってんのよ、血が。
    匂いまで思い出せる。
    本当にひどかった。
    グロ耐性ない人と霊感強い人は
    葬儀屋やっちゃダメ、絶対。

    • -1
  29. 生理の血はただ赤というだけであまり血だと思ってないような
    そういえばあれは血だったなって感じ

    • +2
  30. 私も、血を見るとガタガタ震えます‼️

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。