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「おまえも道連れだ!」危機が迫ると自爆して毒を噴射するシロアリの老兵

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(著)

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 シロアリはアリと名がついているものの、実際のところ、アリはハチ目の昆虫で、翅を欠く社会性のハチであるのに対し、シロアリは朽木などの植物遺体を食べるゴキブリの中から社会性を著しく発達させた系統の昆虫である。女王、王を中心とし社会を形成していき、兵隊アリ、働きアリなどの階級が存在する。

 近年の研究によると、フランス領ギアナに土着する”Neocapritermes taracua”と呼ばれるシロアリの種では、巣の防衛に働きアリも加わっており、外敵により巣が危険に瀕した時、「おまえも道連れだ!」とばかりに、背中部分が裂け、内部に蓄積してある毒を噴射し、敵を撃退する「自爆要員」の働きアリが存在することが明らかとなった。

ソース:Suicide Bombing Termites ‘Explode’ To Kill Attackers | Geekologie
Aging worker termites explode themselves in suicide missions

原文翻訳・挿絵:リバモリウム

 シロアリの働きアリには、胸部と頭部の間あたりに、銅を含むタンパク質を内包した青色の外曩(がいのう)がある。このタンパク質は有毒物質が含まれており、危機に瀕した際に自らこの外曩を破り、周辺の全てが死ぬのに十分な量の毒を放出し、内臓破裂により自らは死んでいくのだそうだ。

挿絵:リバモリウム

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 また、巣を防衛する働きアリの中でも、青色のタンパク質を多く含む個体とそれほど多くない個体に分かれていることもわかった。自爆物質である青色のタンパク質を多く含む働きアリはブルーワーカーと称され、あまり含まない働きアリはホワイトワーカーと称されている。

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 青いタンパク質の蓄積量と、働きアリの顎の劣化相関性があり、より顎が劣化している働きアリほど、多くの青色タンパク質を持っていることも判明した。このタンパク質の量が多いほど、裂けたときに放出される毒液の毒性が高いという。

 シロアリの顎は、人間の歯や骨と同様、年を取るにしたがって劣化していく。したがって、ブルーワーカーは年を取った老兵が多く、老兵が中心となって自爆要員になっている。これは能力が低下した老兵は切り捨てられ、若者は温存してくという、効率的な種の保存の法則が働いているのだろうが、若いうちに一生懸命働き、最後は身を犠牲にして自爆して死んでいくとか、なんとなく切なさを感じてしまうよね。

動画:シロアリの働きアリの自爆の瞬間をとらえた映像

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この記事へのコメント 86件

コメントを書く

  1. そして毒により危機が迫ることにより大連鎖ですね

    • 評価
  2. 個々の役割がこれ程しっかり別れているだなんて、まるで一つの生物が、「生存」とい共通の目的をもっているかのようだ。
    この点に関しては、人間の内臓や白血球などと同じようなものなのかな~?
    これは自然界ではさぞ効率が良さそうですのお~。
    天災や人災でなければ、きっと絶滅しないと僕は思うな。

    • +7
  3. 年食ったブルーワーカーは死んでお役目を果たせとな…人間社会と同じだのぅ

    • +5
  4. 特攻隊だね
    俺達は負けるがお前もただじゃ済まないぞ!
    俺達は本当に恐ろしいヤツなんだぞ
    「だから残った奴らに手を出すな」
    負け戦におもむく強さは俺には無いけどね

    • 評価
  5. ↑の絵は管理人直筆? 吹いたじゃないかw。他の記事でももっと描けばいいのにw。

    • +19
  6. 巣の中で内輪でケンカして破裂しちゃったりしないのかしら

    • 評価
  7. 日本の年金制度もこうならいいのにね

    • +8
  8. >能力が低下した老兵は切り捨てられ、若者は温存してく
    一方日本では能力が低下した老害が有望な若者を食いつぶしていたw

    • +53
  9. 絵はpixiv絵師の「グルカ兵・もっももっと」氏だね
    相変わらず塗りが上手いなあ。

    • +4
  10. 若者が仕事に就きにくく、団塊の再雇用。年金もらっているのに、年金払っている若い女の子をいじめる威張り腐ったババアお局。感謝とか無い。もらって当たり前ってカンジ。菓子食って、太って、病院で肥満のコレステロールサゲるの薬出してもらう。悪いとこないのに病院に遊びに行っている。日本はバランスめちゃくちゃ。若い人余裕無く子供は増えにくい。
    年配者大事にするのはいいが、中年や若い世代も当たり前に大事にしろよ。世代に関係なくみんなが前向きに頑張れるバランスの良い在り方にしろよ。今はなんかヘン。と自然の中の蟻を見て脱線する。

    • +54
  11. 動画同種じゃないの?と思ったら別種なんだな
    つーかデカくて普通に強い…

    • 評価
  12. かわいい絵だとは思うが塗りがうまいってのは冗談か皮肉にしか聞こえん

    • +1
  13. 毒放出じゃないけど
    敵襲来→敵に取りつきハラキリ→体液ぶち撒く
    →体液固まる→敵コッチコチ
    ってする, ムヘイシロアリとかいうヤツいなかったっけ?
    和名通り兵アリがいないんだよな確か

    • +1
  14. 動画のやつ自爆してねーじゃん
    なにが自爆した瞬間だよwっwww

    • +11
  15. 蟻「お前らが恐れた毒のタンクだ…!」
    胸熱

    • 評価
  16. これも自然が作り出した神秘の一つだね

    • 評価
  17. × 自民党
    〇 自爆党
    みたいなもんか。
    ハト、カン、いさぎよくないけど

    • -6
  18. 一方、福島では老人が自分の家族を
    地元に縛りつけて道連れ自爆するのであった

    • -8
  19. ケンシロウに経絡秘孔を突かれたみたいだ。

    • +1
  20. つくづく生命っていうのはシステムだな
    個体は小さい集団のためのパーツ
    小さい集団はより大きい集団のためのパーツ
    そこに人間的な慈悲の介在する余地はなく、無慈悲

    • 評価
  21. 働きアリって交尾もしねえんだよな、確か。
    セクロスもせず働き続け、自爆して生涯を終える、か…

    • +11
  22. 吉田所長「これはもう『爺の決死隊』で行こうかと」

    • -1
  23. 蟻や蜂は1つの巣で1個体だから慈悲も犠牲もない
    体のパーツを使いこなしてるだけ
    ヒトになぞらせて感動するのはいいけど
    うっぷん晴らしてるは蟻よりちいせぇな。

    • -5
  24. 何らかのアミノ酸の銅塩かな。
    銅も一応重金属だから
    多量に摂取すると重金属中毒を
    起こすけど。
    ちなみに鉄や亜鉛も重金属。

    • +3
  25. 依頼主:キサラギ
    ミッションエリア:~研究所

    • 評価
  26. 集団に嬲られて
    だめっ
    でちゃうっ
    て感じで考えるとやらしーよね

    • -8
  27. 老害ジジイたちにこの記事を読ませたいね

    • +4
  28. なんだパルモ直筆のイラストじゃないのか
    ガッカリ

    • 評価
  29. この毒って人間もヤバいくらい凄い毒なの?

    • 評価
    1. >>45
      基本的に触ったぐらいでは
      特に問題がない。
      皮膚が軽くかぶれたりする程度。
      経口摂取に関しては成分があまりわからないけど
      >>33の言うように多量や長期摂取だと
      銅中毒を起こす。

      • +3
  30. 日本の場合、昔は若者に自爆(特攻)させ、今は若者に年金を負担させてる非効率な国だよな
    あの時代、特攻するなら大本営の偉そうなオッサンやジジイにやらせるべきだし、今は団塊が邪魔して若者がワープア状態だもんな
    日本は非効率な国だわ

    • +2
  31. 一瞬、シロアリにも事務屋と肉体労働の職種が有るのかと勘違いした

    • 評価
  32. なんかあんまり効果無さそうに見える

    • 評価
  33. シロアリは酸を飛ばすことの専門のもいたよね
    口は食べるためではなく、酸を飛ばすためだけにあるやつ

    • 評価
  34. きばりすぎで脱腸してるだけちゃうんか?

    • 評価
  35. 毒をね、そう毒を・・・
    私が小さい頃なんとなくアリを捕まえていたところ、ものすごい激痛がして指を見たら真っ赤に腫れ上がっていたんだ。よく見るとアリによく似た虫で毒か熱い酸をかけられたらしいんだ。クロヤマアリに似ていて脚が太めだったんだけれども、これが何ていう虫かご存知の方はいるだろうか?

    • +1
  36. で、自爆動画どこ?まさか一番下のやつとか言わないよな?

    • 評価
  37. こういうのを見ると、
    人間社会にあてはめたくてしょうがなくなるやつの馬鹿さ加減。

    • -4
  38. 毎年夏に飛んで来るシロアリがこの種だったらと思うと・・・

    • 評価
  39. さんきゅーパルモさん
    良記事度が復旧した感じだぜ

    • +2
  40. 俺ひとりが朽ち果てることで老害紳士老害婆様を駆逐し無論日本人になりすました腐れプルコギどもも一掃できるなら、この命・・捨てます。

    • 評価
  41. いまさらだけど、アリはハチ目、シロアリはゴキブリ目だよパルモたん

    • 評価
  42. 66だけど、ちゃんと書いてありましたね。

    • 評価
  43. 正直自爆ではじけ飛ぶさまを期待していた

    • 評価
  44. 「種の保存の法則」なんて最高にイカス疑似科学用語だな
    相変わらず種に強い淘汰がかかると思ってる人が多い
    普通最も淘汰圧がかかる単位は遺伝子だろうから、
    自己犠牲的に見える行動も利己的だったりする
    人間?知らねーよwww

    • +1
  45. >63さん、ありがとう んーでも違うみたいなんだ
    自分でググってみたらハネカクシって奴らしいよ
    そらもうゴイスーな激痛で思わず走りだしちまうくらいなんだ
    みんなも気を付けようね

    • +1
  46. 蟻とか蜂とか見てると全体で一つの生命体なんじゃないかと考える時があるよ
    女王から見えない線か何かで神経みたいに全体がリンクされているんじゃないかって
    思う。種として効率性が見事だって思うもん

    • -1
  47. ホワイトカラーとブルーカラーか……なんとなく考えさせられるな。
    人間の社会と蟻の社会は生殖方法からして単純比較できるものではないが
    耐用年数の残っている若年と耐用年数の少ない老年では、老年のほうがどうしても使用価値が下る。
    その老年を有効活用しながら若年を温存するという戦略は種の資源を有効に運用するという意味では理にかなっているし、実際にそれが正しいということを自然界で証明している……ってことか。
    人間社会に直接取り込むことのできるものではないが、参考程度にはするべきだろうな。

    • +3
  48. 老いていく過程で食べてる物の毒物が蓄積されていくだけじゃないのかね
    敵と遭遇して噛み付いたりしていると首辺りが老いてるからか蓄積されたからなのか
    破れやすくなっていると・・・

    • +1
  49. 人間の場合に老年が尊重されるのは、虫と違って学習能力が高くて行動可変性が高く、しかも高度なコミュニケーションが可能だから、いわゆる長老の智恵というのが有効になると考えられているようだよ。
    虫は脳の大きさが厳しく制限されるから、社会のシステムもそれに制約を受けた解決策を持ってると考えるのがいいらしい。

    • 評価
  50. 戦闘力が低いからダイナマイト体に巻いてるようなもんか

    • 評価
  51. 電車や道端で屁をこいてさりげなく人のせいにして逃げるジジイならよく見る

    • 評価
  52. 理想的な社会システムだな。
    人間社会もこうあるべき。

    • 評価
  53. 一方人間社会では、老いた個体を生かすために沢山の若い個体が犠牲となって死んでいた。

    • 評価
  54. >81死にはしなくね?
    まぁ、福祉や年功序列で収入だいぶ吸われてる感じはあるけど

    • 評価
  55. ブルーカラーは使い捨てか…切ねえwww

    • +1
  56. 自殺は人間しかしなかったんじゃ無いんだね。

    • +2

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